日向坂46 片山紗希×松尾桜インタビュー|「さきちゃんのポジティブな言葉に救われています」片山のパッションが、クールな松尾に与えた熱

撮影=HIROKAZU
日向坂46の新章を担う五期生━━その現在地を切り取る連載「革命前夜」が、『BRODY』にて始動した。第1回に登場するのは、『空飛ぶ車』と『好きになるクレッシェンド』でセンターを経験した松尾桜と片山紗希。2人には今の自分を見つめ、そしてこれから訪れる夜明け=未来に向けてのメッセージを綴ってもらった。“物語の中心”を経験した2人が交差した対談インタビューを、抜粋してお届けします。
大丈夫
――おふたりに未来の自分にメッセージを書いていただきました。松尾さんは「自分の覚悟で輝き選ばれる存在になれ」ということですが。
松尾桜:与えられた光だけで輝くのではなく、自分自身の力で輝いて、選ばれる存在になっていてほしいと伝えたいです。
――いまの自分は、まだそんな存在になれていないですか?
松尾桜:約1年活動してきましたが、色々な方の手を借りてばかりだったなと思っています。日向坂46の冠番組では特に先輩に頼りっぱなしで……同期と一緒の取材でも、もうひとりの答えを待ってから発言することが多かったんです。心の中にあるものを一旦出さずに様子を見るみたいな……でも、これからはそういうのをやめて、自分からどんどん発信していきたいです。
――片山さんは「いつまでも熱いパッションを」と書きました。
片山紗希:何に対しても情熱的に取り組む自分のことが好きなんです。その熱い気持ちを何年経っても忘れたくないと思ってます。
――片山さんは変化ではなく、継続なんですね。
片山紗希:数年後、活動に慣れて“こなす”ようになったらいけないと思ってます。いつまでも高みを目指して頑張り続けることにアイドルをやっている意味があると思うので、これからも熱いパッションを持ち続けたいです!
――松尾さんもクールに見られがちですが、内に秘めたパッションを感じます。
松尾桜:よく「表情に出ない」と言われるんですけど、自分で自分を鎮めさせているだけなんです。焦らないように「大丈夫だ」って言い聞かせて。
片山紗希:私がいつも燃えている「炎タイプ」なら、さくちゃんは自分を冷ますことができる「水タイプ」なんです。レッスン中、さくちゃんが細かい振りまでこだわっている姿を見ていると、私と同じ熱い気持ちを感じます。
――半年前に『BRODY』(25年12月号)で五期生全員を取材した際、片山さんと松尾さんは、それぞれポジティブとネガティブの両極の人という印象がありました。
松尾桜:取材していただいたときはネガティブだったんです。だけど、昨年の全国ツアーからネガティブを取っ払うようになりました。ただ、プラスの言葉を口に出せるようなタイプではないので、さきちゃんのポジティブな言葉に救われています。
片山紗希:私も別にポジティブというわけじゃないんです! ただ「大丈夫、大丈夫!」というスタンスなんです。
――五期生全体で話し合う時も、そんな感じですか?
片山紗希:私が先陣を切って意見を言うことが多いかもしれないです。
――意見を出すことへの抵抗はないですか?
片山紗希:今までは、極力人に当たり障りないようにと生きてきたので、少し怖さはあります。でも、グループとして活動していく以上は、話し合うことは必要かなと思っていて。だからこそ、否定的な言葉は使わないように「~ところがいいと思った!」みたいなプラスの言葉で意見を言うようにしています。

撮影=HIROKAZU
新しい自分
――4月4日、5日に「7回目のひな誕祭」が開催されました。
片山紗希:参加する曲は増えたんですけど、新たに覚える曲はそんなに多くなくて。切羽詰まることなく、「1年間で積み上げたことを見せよう」という感覚でした。
松尾桜:これまでのライブと比べて、先輩方のフォーメーションに入ることが多かったので、五期生という括りで動くことが少なかったんです。日向坂46としてライブをしているんだ、と感じました。
――初日は雨が降っていました。初めての体験だったと思います。
片山紗希:いつものライブだと髪型が崩れないように準備をするのですが、初日は崩れるどころかオールバック状態になっていたんです(笑)。髪型なんてどうでもよくなって、いい意味でライブに集中できました。ただ、私たちは動いているけど、ファンのみなさんは同じ場所で雨に当たり続けているので苦に感じているかもしれないと思って。みなさんにとっていい思い出になってほしくて、いつも以上にはっちゃけました。
松尾桜:今回の「ひな誕祭」はこれまでとシチュエーションがガラリと変わったライブで。「1年間の成長をお見せする」というより、「新しいステージに進んだ」気持ちになって背筋が伸びました。雨が降ったことで緊張がほぐれたんです。向き合ったときにビショビショに濡れた先輩と笑い合ったりして、距離が縮まったような気がしました。
――『愛はこっちのものだ 2025』で、片山さんの煽りは本当に声が出ていましたね。
片山紗希:ありがとうございます。ただ、初日はお母さんから「何を言ってるのかわからなかった」と言われてしまいました(笑)。改善すべきところはあるけど、自分の強みを見つけることができてうれしいです。
――松尾さんが参加した『クリフハンガー』はどうでしたか?
松尾桜:おひさまだけの会場で『クリフハンガー』を披露することが初めてだったんです。その安心感から、メンバーの表現がこれまで以上に弾けているように感じて、私も楽しむことができました。
――『好きになるクレッシェンド』のセンターを務めた片山さんは、コールのレクチャーやサイリウムカラーの指定など、やることがたくさんありました。
片山紗希:私が崩れたら台無しになってしまうので、「しっかりしなきゃ」と思ってました。
松尾桜:さきちゃんはサイリウムカラーを揃えてもらうための説明もバッチリ決めてくれました。段取りが苦手な私にはできないので(笑)。何より、煽りが私の心を奮い立たせてくれるんです。さきちゃんは空気を変える力を持っていると思います。
片山紗希:ありがとう! これまでの五期生曲とはテイストが違ったので、「私たちの新たな魅力をお届けしたい」という気持ちでパフォーマンスしました。
取材・文/大久保和則
━━まだまだ続くインタビューは『BRODY8月号』をチェック!……「片山紗希:日向坂46は私の生きる意味です」「松尾桜:私にとっての日向坂46は光であり彩りであり……」
片山紗希プロフィール
かたやま・さき=2006年12月26日生まれ、埼玉県出身。愛称は「さきてぃ」。
松尾桜プロフィール
まつお・さくら=2005年6月8日生まれ、神奈川県出身。愛称は「さくらぶりー」。
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