2026-07-04 17:45

日向坂46 髙橋未来虹インタビュー|「肩を組んで泣き合った光景はずっと忘れないと思います。」諦めかけていた『三期生ライブ』が叶った瞬間

日向坂46・髙橋未来虹
日向坂46・髙橋未来虹
撮影/田中健児
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ひな誕祭という大舞台を経て、確かな手応えを掴んだ日向坂46・髙橋未来虹。グループを想い、駆け抜けてきた日々。その積み重ねが実を結び、ついに三期生ライブという舞台を勝ち取った。キャプテンとして、そして一人のプレイヤーとして────彼女はまだ、高みを目指し続けている。

前髪崩れたっていいじゃん

──まずは、大学卒業おめでとうございます。

髙橋未来虹:ありがとうございます! いや、恥ずかしい……(笑)。

──卒業するまで、大学生だと公言しないのも髙橋さんらしいなと。

髙橋未来虹:「私はこれを頑張ってます」と表明することが得意じゃないので、「卒業したらみなさんにご報告しようかな」と入学前から思っていたんです。ブログで公開したら想像以上に多くの方から温かい言葉をいただいて、「頑張ってよかった」と報われた気持ちになりました。

──ファンの方は気づいてなかったんですか?

髙橋未来虹:ミート&グリートで「進学したの?」と聞かれたら正直に答えていたんですけど、私が公言していないことを察して、みなさん口外しないでくださいました。

──大学の友だちは髙橋さんを特別扱いすることはなく。

髙橋未来虹:私の活動に興味がなさそうでした(笑)。全国ツアーは平日が多かったので「この日は休むね」とゼミの友達に連絡したら、何も聞かずに「OK」とだけ返事がきて。その絶妙な関心のなさが居心地よかったです。

──髙橋さんがキャプテンになってからの1年は、周りの学生は就職活動するタイミングだったと思います。

髙橋未来虹:「この授業の課題が……」から「この会社のインターンが……」と、周りの話題が変わっていって。私は社会勉強のつもりでみんなの話を聞いてました。いま頃、みんな新しい環境で頑張っていると思うし、私もキャプテンとして2年目に入ったので、別々の場所ではあるけれど「共に頑張ろう!」という気持ちでいます。

──そんな学生生活を送りながら自主的にボイトレに通ったりと、「髙橋さんはなんでそこまで頑張れるんだろう」と思っています。

髙橋未来虹:何かに熱中していないと不安になってしまうんです。これだけ大人数で活動していると、自分の武器がわからなくなってしまうこともあるけど、頑張ってきた事実が自信に変わるというか。ボイトレもそうだし、大学に4年通ったことも、今後壁にぶつかったら「あのとき頑張ることができたから、今回も乗り越えることができる」と、自分を鼓舞する材料になるんじゃないかと思っています。

──ここからは「7回目のひな誕祭」について聞かせてください。セットリストに晴れバージョンと雨バージョンがあったそうですが。

髙橋未来虹:当初は「いやいや、雨降らないでしょ」という雰囲気で、スタッフの方も『雨が降ったって』のセンターの小西(夏菜実)に「やらない可能性が高いけど、お願いね」と話しているのを聞いていました。ただ、私自身は両方やりたくて。せっかく振りを入れたし、期別曲を全員で歌える貴重な機会じゃないですか。どちらも披露できてうれしかったです。

──開催に近づいて、「雨バージョン、やるんじゃない?」となったんですか?

髙橋未来虹:2週間くらい前からざわざわし始めて、1週間前には「やりそうだな」となったんです。最終的な判断が開演の1時間前くらいで、スタッフの方から「今日は雨バージョンです」とアナウンスがあって。

──それでやれるくらいリハで固めていたんですね。雨は気になりました?

髙橋未来虹:演出の方には「雨が降ったらヤケクソの精神だよ」と言われていたんです(笑)。私自身は晴れでも雨でもライブに臨む意識は一緒だったけど、本降りになってみんなの吹っ切れた表情を見ていたら、相乗効果で「やってやるぞ!」という気持ちになって。見た目なんてどうでもよくなりました(笑)。

──今回はオープニングから生バンドの演奏がありました。

髙橋未来虹:中学時代に吹奏楽部だったので、生演奏が純粋にうれしかったです。The Rainbows(7回目のひな誕祭のバックバンド名)のみなさんは温かくて。パフォーマンス中に振り返ると目を合わせてくれるし、リハーサル終わりに「素敵でした」という言葉をいただきました。本番前の円陣は、メンバーだけでなくバンドメンバーの方たちとも組んだりして、チーム一丸となってライブに臨むことができました!

──ライブ後半の盛り上がり曲になっている『愛はこっちのものだ 2025』が3曲目で、いまの日向坂46の柔軟性を感じました。

髙橋未来虹:私も『愛こっち』は後半の印象があったので、セットリストを見たときに驚きました。逆にいえば、後半の畳み掛けに入る曲の候補が増えたのかなと思います。

──『愛こっち』の煽りは、山口陽世さんから片山紗希さん、髙橋さんとつながりました。

髙橋未来虹:片山の煽りってすごいですよね。

──思わず、笑ってしまう程の声量でした。

髙橋未来虹:片山はリハーサルから全力で煽っているんですよ。「あの声量には勝てない」と思うくらいで、彼女の武器になっていると思います。

──『クリフハンガー』を中盤に披露したのも意外でした。

髙橋未来虹:セトリを見るまでは、終盤だろうなと思っていました。ただ、中盤ではありつつも、大野(愛実)が登場すると会場の空気が変わったように感じました。

──圧倒的な存在感というか。

髙橋未来虹:そうなんです。それに加えて、大野は加入前からかなり日向坂46の曲を聴きこんでいたと思うんです。彼女なりの解釈があって、その解像度が高いからこそ、観ている方たちを惹きつけるパフォーマンスができるのかなって。私も大野から学ぶことは多いです。

日向坂46・髙橋未来虹
日向坂46・髙橋未来虹
撮影/田中健児

サプライズは、突然に

──期別ブロックで、三期生は『青春ポップコーン』で跳ねました。4人分のポップアップが用意されていたんですか?

髙橋 そうなんです。6年以上活動してきて、上村(ひなの)以外は初めてのポップアップでした。リハでは3人とも上手く跳ぶことができなくて悲鳴を上げていたんです(笑)。本番は「ジャンプを失敗しようが着地を失敗しようが、笑ってしまえば楽しくなるはず」と、キャプテンという肩書きを一旦降ろして、同期といる空間を満喫しました。それが楽しすぎて、涙が出そうになったんです。加入してから初めての感情でした。

──初日にサプライズで三期生ライブの発表がありました。

髙橋 「これからMCでしゃべるぞ~!」と思っていたら、モニターが真っ暗になったんです。「雨の影響で停電になったのかな? 場をつながなきゃ」と頭をフル回転させていたら、三期生ライブの告知映像が流れて。「本当に聞いていないことってあるんだ!」と驚きました。三期生みんなで肩を組んで泣き合った光景はずっと忘れないと思います。

──個人的には、「三期生ライブが実現するんじゃないか」というタイミングが何度かあったように思います。

髙橋 以前までは、4人でメディアに出させていただく際、「三期生の目標」を聞かれたら、いつも「三期生ライブをやりたいです」と答えていたんです。ただ、先輩方のご卒業や後輩たちの加入などでスケジュール的にも難しいという現実も理解していて。いつしか、「グループを支える役割に徹することが、三期生としては自然な流れなんだろうな」と思うようになったんです。今年1月に放送された『日向坂46の「ひ」』(文化放送)で三期生がそろったんですけど、示し合わせたように4人の口から「三期生ライブ」という言葉は出なくて……。

──でも、心の中に願望はあった?

髙橋 ありました。プライベートでご飯に行くと「やっぱり三期生ライブをやりたいね」と三期生同士で話してはいたんです。あとは、ファンの方たちが諦めずに発信し続けてくれたことも嬉しかったです。ただ、「その気持ちに応えたいけど、どうしたらいいのかわからない」という葛藤もありました。諦めかけていた夢だからこそ、三期生ライブが決まって本当にうれしかったです。

──OGの佐々木美玲さんがInstagramのストーリーズで祝福していました。

髙橋 私たち以上に一期生、二期生の先輩方が三期生ライブの実現を願ってくださって。美玲さんは卒業セレモニーで「いつか三期生ライブを見たいなと思っています」と話してくださいました。心の炎を消さずにいられたのは、先輩方のおかげだと思ってます。三期生は先輩方の愛情をたくさん浴びて育ってきたんです。

──松田好花さんも卒業セレモニーで三期生と歌った曲は『最前列へ』でした。先輩からの期待を感じる選曲です。

髙橋 三期生は自分より周りの人を優先しがちで、「グループがよくなるなら」「あの子が輝くなら」と一歩引いてしまうところがあるんです。だから、今までの周囲からの「期待」もどこか「愛情」のような、曖昧なものとして受け取ってしまうところがありました。でも、いざ三期生ライブという場所を用意していただいて初めて、「期待されている」と実感することができました。「先輩たちからもらった愛情を後輩たちにつないでいく」という三期生に与えられた役割を大事にしながら、一人ひとりが強いプレイヤーであることは忘れずに挑戦していきたいです。

──発表後、4人で三期生ライブについて話しましたか?

髙橋 各々がスタッフさんから聞いた「三期生ライブを任せてもらった理由」を共有しました。4人の結束力を見続けてきた中で、「いまなら任せることができる」と感じてくださったみたいで、みんなで喜び合いました! まだ何も決まってないけど、セットリストについて話し始めてます! 早速、「4人しかいないけど、どうやって回す?」という疑問も生まれたりして。ペアを組んだとしても6通りしかないので(笑)。

──三期生ライブは東名阪ツアーです。

髙橋 私と森本(茉莉)、山口にとっては初めてのライブ(坂道グループ合同 研修生ツアー)がZeppツアーだったので、エモーショナルな気持ちになりました。あのときはどのグループにも属していなかったけど、日向坂46の看板を背負って4人でライブができるなんて。7年前に駆け抜けた日々が、いまにつながっているんだなと感じました。最高の夏にしたいです。

取材・文/大貫真之介

━━まだまだ続くインタビューは、『BRODY8月号』をチェック!……「どしゃ降りのなか、吹っ切れた表情で踊るなおみく(小坂菜緒、金村美玖)さんが印象に残っています」

髙橋未来虹プロフィール

たかはし・みくに=2003年9月27日生まれ、東京都出身。愛称は「みくにん」。

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