2022-06-04 20:15

R-指定(Creepy Nuts)、“R流”楽曲制作のロジックと計算式

――なるほど。パズルをちゃんと決めることで、曲としての強度を上げていくというか。

R-指定 最近はCreepy Nutsの楽曲でも、1ヴァース目と2ヴァース目の同じ箇所が同じフロウになっている曲なんかは、よりパズル的になるし。基本的に俺はパズル的に作ることが多いと思いますね。パズルと言っても、さすがに頭とケツが全く入れ替わったり、順番を完全に再構成していくようなことはなくて、なんとなくテーマに沿ってリリックの出発地点と着地点を決めておいて、その間のフロウの流れとかを考えながら、「この言葉やっぱり上の方が良いかな」「これは後で出てくるほうが良いかな」みたいなぐらいの入れ替えではありますけどね。逆に、もうちょっとヴァース単体の腕力というか、リリックの威力だけで持っていくような曲、時代性があんまり関係ない楽曲を作るときの方が、頭からケツまで一気に持っていくことが多いですね。

――オーセンティックだったり、タイムレスなものほど、直球で作るというか。それもリスナーとしては逆だと想像しがちな部分かも知れないね。

R-指定 何の展開もない、ワンループで組み上がったビートを渡される方が、もしかしたら一筆書きになっていったりするのかなみたいな。それか、最初にフロウを決める段階のスキャットというか、音感だったり構造をまず一筆書きで作って、2ヴァース目ではその一筆書きで書いたフロウをなぞるために、中身の言葉を入れ替えたりする場合もありますね。

――なるほどね。DABOさんとの会話の中で「リリックのコスパ」という話が出たんだけど、「一筆書きで書く」「パズルで書く」のどちらがコスパがいいかは、本当にケースバイケースというか。

R-指定 そう。一筆書きのほうがコスパ良いかっていうと、それは微妙なとこなんですよ(笑)。先にパズルが決まっちゃったほうが、構成やゴールが決まってるから楽な場合もあるし、逆に「自由形で泳ぎきってください」っていう方が、それはそれで大変なパターンもあるんで。

――確かに、ギャラが安くて文字数が多い原稿でも、楽しくて一気に書ければコスパは悪くないし、ギャラが良くて文字数が少ないからと言って、超制約が厳しくて何度もリライトさせられれば、コスパは悪い。そう考えると、クリエイションとコスパは難しい話だね。

R-指定 そうそう。コスパを良くしようとして、情報を削ぎすぎて内容がなくなれば、自分の持ち味は出ないし。

――リスナーもがっかりするし、仕事もなくなるだろうしね(笑)。

R-指定 でも情報が多ければ良いわけじゃないから、そこはバランスを見極めないといけないし、情報を削ぐにしても、ちゃんと強度を保った削ぎ方をしないといけない。

Twitterでシェア

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING17:30更新

  1. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  2. 「ひなた坂46」が横アリ2日間で起こした奇跡!山口陽世の「ひらがな、ぶちかませ!」でこじ開けられたグループの新たな扉
  3. イコラブファンに聞いてみた vol.2 ~イコラブ沼ならぬ衣織沼なサイトを開発されたきっかけは…?~
  4. プロ野球・俺たちが忘れられない助っ人外国人たち…伊賀大介×中溝康隆が語る
  5. すべての球団は消耗品である「#12 1998年の近藤ロッテ編」byプロ野球死亡遊戯
  6. 乃木坂46、10年の歴史…3択クイズで振り返る
  7. イコラブファンに聞いてみた vol.1 ~誰もが一度は読んでいる、あのブログを書いてる方は…?~
  8. ハードコア巨人ファンは、なぜ令和に“西武時代のキヨハラ”を書いたのか?
  9. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#63「春服、はじめました」
  10. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#62「ワンオーナーバイク」
  1. 日向坂46正源司陽子、大人な表情のグラビアショット
  2. 日向坂46 片山紗希インタビュー|「24時間、日向坂46のことを考えているから」グループの可能性を広げる『好きクレ』センターの意識を変えた言葉
  3. 日向坂46宮地すみれ「珍しい私なんじゃないかなって思います」おひさまにメッセージ
  4. 乃木坂46 弓木奈於、知的なメガネ姿&美脚披露で「異次元のスタイル……」「脚長っ!」と反響続々
  5. 乃木坂46梅澤美波、ドアップのカットが表紙に決定「私を忘れずにいてください」
  6. AKB48伊藤百花、“成長できた期間”を経て2作連続センターに決定!近藤沙樹は初の選抜入り
  7. 櫻坂46 武元唯衣、14万人を魅了したダンストラックの舞台裏──「何度も涙が出てしまう日々」を乗り越え見せたグループ愛の形
  8. 櫻坂46田村保乃・山下瞳月・山川宇衣『マガジン』コラボ新カット解禁
  9. 日向坂46正源司陽子、“距離が近い”小坂菜緒とツーショットを撮るときの秘密を告白
  10. 宮田愛萌、透明感あふれるドレスとティアラで祝う28歳 “お姉さん”な私に出会う日

関連記事