2026-04-25 11:00

「それぞれの日向坂46」特集インタビュー|なだぎ武が語る三期生・森本&山口の魅力「アドリブを乗り越え、立ち向かう姿に神々しさすら感じた」

日向坂46となだぎ武

様々な立場から関わる人々が重なり合いながら、グループを形作り、熱いグルーヴを生み出している日向坂46。BUBKAでは関係者やファンの言葉を通じ、その熱狂の正体に迫る特集「それぞれの日向坂46」を実施した。今回は、舞台での共演を機にグループの魅力にハマり、『日向坂で会いましょう』の感想を発信するなど、継続的に日向坂46を追い続けるなだぎ武のインタビューを一部抜粋してお届けする。

舞台で感じた神々しさ

──なだぎさんと日向坂46といえば、2023年の舞台『幕が上がる』で森本茉莉さん、山口陽世さんと共演されたことが印象的ですが、それ以前に日向坂46との接点はありましたか?

なだぎ:いまや幻となった吉本坂46というグループがありまして……、いや、もはやあったのかなかったのかもわからないくらいですけど(笑)。で、記憶をたどると僕はその吉本坂46のメンバーとして『2019 FNSうたの夏まつり』(フジテレビ系)に出演して、坂道シリーズでメドレーを披露したんですよ。そこにもちろん日向坂46も出ていて『ドレミソラシド』を歌っていたのを覚えています。その時は「新しい子たちがデビューしたんだな」くらいの認識だったんですけど、そのあとの舞台でぱるとまりぃと共演して。

──共演した時の森本さんと山口さんの印象はどうでしたか?

なだぎ:2人にとって初めての経験だったのに、まぁ膨大なセリフの量で、覚える段取りも多い舞台だったんですよ。自分が2人だったら逃げたくなるくらいの状況だったと思います。頭がパンクして「もうわかりません!」と叫んでいいくらい。でも、まりぃもぱるもそういう空気を出すことは一切なく、演出家に言われたことを素直に受け取って、大事なことはノートにメモして、お芝居に真摯に向き合っていて。日に日にスキルが上がって、目に見えて成長しているのが印象的でした。

──公演中、なだぎさんから日向坂46のネタをぶっこむシーンもありました。

なだぎ:そう、アドリブで2人をイジるシーンがあったんですよ。初舞台でようわからん芸人にイジられて、アドリブで返さなきゃいけないってもう大変だし、もちろんスキルも問われるわけですよ。でもそれを乗り越えて立ち向かっていく姿には神々しさすら感じるようになりましたね(笑)。だから僕はどんどんイジりたくなるんですけど、そのためにはネタを仕入れなきゃいけない。

──それで『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)をチェックするようになったんですね。

なだぎ:そうです。ネタをぶっこむとファンの方たちが反応してくれて盛り上がる。こんなすごい子たちがいる日向坂46ってどんなグループなんだろう、とさらに興味を持ちましたね。

──『ひなあい』を見ていくうちにどんな気づきがありましたか?

なだぎ:まず、ぱるとまりぃについては「この子達、変な子やな」っていう(笑)。粒ぞろいのメンバーたちのなかでも、2人はめちゃくちゃキャラが立っている。バラエティというフィールドでも全力で戦っているし、いい意味で開き直りを感じましたね。だからこそ舞台でもあれだけ立ち向かっていけたんだな、って腑に落ちた感覚もありました。

──『ひなあい』の番組全体の印象はどうですか?

なだぎ:日向坂メンバーの魅力を引き出してあげようというオードリー若林(正恭)のリードが上手い。「俺たちが回さなきゃ」とガツガツいくことはなくて、彼女たちが躓きそうなときに手を差し伸べるようなスタンスだから観やすいですね。他のアイドル番組とは違った柔らかい空気を感じてます。表現が難しいですけど、日向坂46のメンバーが出てきただけで口角が上がるような感じというか。

──よく放送中にXでポストをしているのを見ますが、番組はリアルタイムで観ることが多いですか?

なだぎ:むしろリアルタイムでしか観ません。地方の仕事で観ることができなかったら諦めるくらいに(笑)。ファンの方に「見逃し配信で観ましょう」と言われて、結局見たりもするんですけど、僕はライブ感を味わいたいんです。リアルタイムで観ると、スタジオの温度とリンクした感覚になりますから。

──24年6月に『日向坂46時間テレビ』の小西夏菜実さんの企画「大喜利で笑いを取りたい!」に出演しました。

なだぎ:小西さんに「バラエティ力をつけたい」という希望があったみたいで。いま考えると「十分バラエティ力あるやろ」という話なんですけど、小西さんから僕の名前が出たと聞いて快諾しました。「大喜利が苦手な小西さんをサポートしてほしい」というオーダーで、イヤモニを通して指示を出したんです。ただ、芸人に寄せた回答は出せないじゃないですか。ちょうどいい回答が難しかったし、「小西さんが素でやっても面白く回答できたやろ」と思ったけど、楽しかったですね。

滝行で聖地巡礼

──日向坂46のライブパフォーマンスについてはどう思いますか?

なだぎ:でも、23年12月の横浜アリーナ、24年12月の東京ドームしか行けてないんです。舞台があると、稽古と本番でスケジュールをガッツリ抑えられてしまって……。前日に「明日の稽古がなくなりました」と言われて「日向坂46のライブに行けるやんけ」と思っても、さすがにもうチケットは買えませんから。「ひな誕祭」を生で観たことがないので、今年こそ行きたい気持ちはあります。

──とはいえ、ライブを観るとバラエティとはまた違った魅力を感じることもありますか?

なだぎ:「パフォーマンスがすごいな」と思いつつ、でも、僕には舞台もバラエティもライブも、すべてが延長線上にあるように感じて。すべてに日向坂46の色があるところが魅力だと思うんです。

──やっぱりそれは人間的な魅力が際立っているから?

なだぎ:おそらく僕が日向坂46に惹かれたところはそこです。人間力がグループの色になっているのかなと思います。それぞれの人間的な魅力が反発することなく交わることで、日向坂46の柔らかい空気を生み出しているんじゃないでしょうか。

──最近だと、河田陽菜さんの卒業セレモニー(25年11月19日)を観たそうですが。

なだぎ:寂しかったですね。配信のサイズで観ると。

──その寂しさでしたか(笑)。

なだぎ:いや、もちろん卒業が寂しかったですよ(笑)。でも配信で観ていると、ふと我に返ったときに寂しさが襲ってくるというか。現場だと、まわりの人と感情を共有している感覚があって、やっぱり僕はその感覚を大事にしているのかもしれませんね。

──河田さんをはじめ先輩方の卒業が続き、さらに五期生も加入しました。変化していく今の日向坂46をどう見ていますか?

なだぎ:『クリフハンガー』のMVを観て、五期生が新たな息吹をもたらしていると感じました。一方で、大野(愛実)さんの背中を押す小坂(菜緒)さんにドキッとしてしまう自分もいて。アイドルグループはそうやって進化していくものだとわかっているけど、いまは期待と寂しさ、両方を感じてます。

──大野さんに対する期待もある中で。

なだぎ:もちろんです。「いつか大野さんがセンターに立つ日がくるだろうな」と思っていたのですが、「このタイミングか!」と驚きました。大野さんはおひさまだったからこそのプレッシャーもありつつ、「グループを引っ張っていこう」という強い意志を感じます。『ひなあい』の「ヒット祈願」での発言もよかったです。

──「ヒット祈願」ではセンターのプレッシャーを率直に語っていましたね。

なだぎ:僕は『ひなあい』の企画だと「ヒット祈願」が好きで、特に『君はハニーデュー』の時の滝行にグッときて。実際、滝に打たれに行ったことがあるくらいです。

──その聖地巡礼は、おひさまでも珍しいと思います(笑)。

なだぎ:番組を観て「アイドルの子たちが体を震わせながら頑張っているのに、自分は何も行動してないやんけ」という思いに駆られて、滝行に行きましたね。6月だったんですけど、水がとんでもなく冷たかったです(笑)。

取材・文/大貫真之介

━━まだまだ続くなだぎ武のインタビューは『BUBKA5月号』をチェック!「日向坂46は大喜利だ」

なだぎ武プロフィール

なだぎ・たけし=1970年10月9日生まれ、大阪府堺市出身。大阪NSCの8期生として加入後、「R-1グランプリ」で史上初の連覇を果たす。芸人としての活動に加え、映画、ミュージカル、ドラマへの出演など、幅広く活躍している。

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