2026-05-19 23:12

卒業発表した「大不思議ガール」櫻坂46 増本綺良の魅力は先輩の小林由依から「手に負えない」と言われるほどの破壊力!

グループ卒業を発表した、櫻坂46増本綺良
ⒸByakuya Shobo Co.,Ltd 2026

5月17日、櫻坂46二期生の増本綺良が公式ブログを通じてグループ卒業を発表した。

昨年末から井上梨名や武元唯衣といった、パフォーマンスだけでなくバラエティでも存在感を発揮してきた二期生の卒業が相次いでいる櫻坂46。増本もまた、『そこ曲がったら、櫻坂?』などで、独自の世界観を武器に活躍したメンバーだった。その突拍子のなさから先輩の小林由依から「手に負えない」と言われたこともあったが、彼女が持つ不思議な力は櫻坂46に欠かせないものだった。

増本は初登場時から、いやオーディションの時から異彩を放っていた。2018年に行われた坂道合同オーディション。この時はSHOWROOM審査があり、そこで増本は“どろかつ”と名乗り、さらに独特のアピール方法で配信を展開。参加者が弾き語りや視聴者の質問に丁寧に答える中、増本は変顔や自らの顔への落書き、「何部?」というコメントに「紫式部。ルービックキューブ」と即答するなど、個性的かつ自然体な振る舞いが印象的だった。(ちなみに、増本の変顔は後にソロ抜擢された「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」のスペシャルCM動画で全国に披露されることになる。)

坂道研修生期間を経て2020年2月に改名前の欅坂46に加入してからも、増本のユニークさは健在だった。『欅って、書けない?』初登場時、「好きな芸人」という質問に「どこまでが芸人さんなのか分からなくて……春日さん」と答え、MCのハライチ・澤部佑と土田晃之から「春日は芸人ですよ!」「あれを何だと思ってる!」とさっそくツッコミをもらっていた。トーク企画では「カバンの中に入れているゴミ袋は頻繁に破れてます」と飾らない本音を披露し、家電好きの土田に「買ったばかりの洗濯機からずっと異臭がしてるんですけど、これって正常ですか?」と真顔で尋ねるなど、従来のアイドル像を軽々と逸脱するキャラクターを素のままで体現していた。その他にもネプチューン・堀内健の予測不能なボケや無茶振りにも難なく対応するなど、アイドルの枠に収まらないバラエティ神経を見せつけていた。

そんな増本についたキャッチコピーは「大不思議2」。同期の藤吉夏鈴が、日頃の予測できない奇行ぶりを例えてつけたあだ名だ。メンバー全員が納得する中、増本の感想はというと「どうせなら1がよかったです」と、「不思議」扱いには抵抗がないリアクションだった。初代「大不思議」の称号を与えられた大沼晶保が否定していたのとは対照的であり、増本の異端さが際立つワンシーンであった。

エキセントリックな一面を持ちながらも、増本の魅力はグループを確かに良い方向へ導く力になっていた。象徴的なのが、先輩に対して物怖じせず、積極的にコミュニケーションを取りに行く姿勢だろう。増本の前に、先輩後輩の壁は存在しなかった。

初代キャプテン・菅井友香には「親分」とプリントされたTシャツを渡し、親分子分の関係を(一方的に)構築。『2nd YEAR ANNIVERSARY ~Buddies感謝祭~』のクイズ企画中には、“埼玉の狂犬”こと小林に対して増本がメンチを切りながら近づく一幕があり、最後は小林の圧倒的なオーラに気圧され増本が退散する、というミニコントを即席で披露したこともあった。

そして増本が最も親しみを込め、振り回していた相手が、一期生・守屋茜だ。そのストイックさから“軍曹”と呼ばれた守屋の牙城を、増本はいともたやすく崩していた。守屋におんぶをせがむこともあれば、親しみをこめて「ばかね!」と呼ぶことも。寝ている守屋の顔に落書きをして本気で怒られることもあったようだが、櫻坂46の先輩後輩コンビの中で、最も不思議な関係性であり、また最も温かい空気を漂わせていたのは、増本×守屋の“きらねん”コンビだった。

卒業の決意をした増本の周りには今、かつての彼女のように先輩後輩の壁を感じさせない後輩たちがいる。三期生・小田倉麗奈と村山美羽は“キラキッズ”という増本を慕う軍団に加入。中でも増本推しを公言する村山は、増本に呼び出されて区役所に付き添って行ったり、公園で長時間ブランコに乗らされたりするなど、友達同士のようなエピソードに事欠かない。だが、そんな村山に対し、増本は5月12日・13日に行われた「14th Single BACKS LIVE!!」を振り返ったブログで、「一曲目、村山の真後ろで踊っていたんですけど、目が潰れるんじゃないかと思うくらい村山の背中が輝いてて眩しかった。ちゃんと背中で語れてたよ。よく頑張りました」と綴っており、そこには紛れもなく、後輩の成長を見守る先輩の姿もあった。

また四期生・山田桃実は、誰よりも早く公式ブログで増本卒業の思いを綴っていた。増本が山田を膝の上に乗せて離さないようにする写真と、「その手を離してくださらないことが多くて、やめてくださいよ~、とか素っ気ない対応をしてしまうのですが、ずっとこのままでいたいなっていつも思います」「ママンの娘になったということで、これからは今まで以上にたくさん話しかけて、たくさん甘えて、一緒にたくさんふざけたいな」というメッセージには、グループ最年少の山田に対しても先輩後輩の壁をひょいと飛び越え、コミュニケーションをとる増本の姿があった。

振り返れば、坂道研修生時代にも、様々なメンバーの口から増本の名前が出ることが多かった。それぞれのグループに配属された後も、プライベートで会った話や研修生時代の思い出を語る場面で、真っ先に名前が出るのは決まって増本だった。トリックスターぶりに注目が集まることが多い増本綺良。そんな彼女の奇想天外な個性の真髄は、人と人の間にある壁を、まるで最初から存在しなかったかのように感じさせる、不思議な力にあった。

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