2026-05-16 18:00

マザリ×着物ブランド『iroca』コラボ浴衣製作記念インタビュー|食虫植物にサイコトリア・ペピギアナ、ムカデ……マザリが拓いた和装の新たな扉

『BUBKA6月号』に登場のマザリが、着物ブランドirocaとコラボ!
撮影/ハスミショウ
この記事の画像(9枚)

“呪い”というコンセプトを軸に独自の表現を続ける6人組アイドルグループ・マザリと、異彩を放つ現代着物ブランド・iroca。日本の“和”をそれぞれの世界観に織り込んできた二組がこの度タッグを組み、オリジナル浴衣を製作。5月29日(金)には高田馬場BSホールにてお披露目&受注販売イベントが開催される。 今回はイベント開催に先駆け、『BUBKA6月号』より、マザリのメンバー6名とirocaの着物デザイナー・石川成俊の座談会インタビューを公開する。

ムカデアイドル

━━今回のコラボは、ホムラさんのお母さんがirocaのスタッフだったという衝撃の事実が大きなきっかけになっています。

蛇喰ホムラ:そうなんですよね、なんとも数奇な縁で……。

石川成俊:今から10年前くらいに大阪梅田阪急で浴衣の催事があったんです。僕みたいな個人ブランドが10くらい集まってやったんですけど、その販売スタッフの中にホムラさんのお母さんがいたんです。仕事のできる素敵な方だったのもあって、僕が地方で仕事をする際に現地のスタッフとして大阪と名古屋で手伝ってもらうことになったんです。

一同:おお〜。

石川成俊:お母さんからは、ふわっと「娘が音楽の道に進もうとしている」というのは聞いていたんです。そこから1年後くらいかな、「娘がアイドルデビューしました」という連絡が来たんです。それで、「僕も今、知ってるかどうかわかんないけど、MADMEDというグループで活動している那月邪夢さんという方のオリジナル振袖を作っていて」と言ったら、「え!? うちの娘と同じ事務所です!」って!(笑)

一同:おおおお!!

石川成俊:そういうこともあって、「マザリのオリジナル浴衣を作りましょう!」という話が持ち上がったんです。

━━ということで、今日は皆さんにirocaの着物を着てもらいました。個性的な色とデザインですが、いかがですか?

死ヰメロアンチ:ガチャガチャした色の着物は本当に着る機会がなかったから、「意外と似合うんだ!」っていうのが分かってよかったです。自分の選択肢の幅が広がりました。良い人生経験です!

死ヰメロアンチ×フクロウ×蝶羽根 purple flash
撮影/ハスミショウ

髄狂アク:食虫植物をモチーフにしてる柄なんて見たことなかったんでびっくりしました。自分はちょっと変わった、ゲテモノ部類に入る生物や植物が好きだから可愛いなって。あと色がネオンチックなのがすごい。自分の髪色と一緒やなって。

髄狂アク×sweet trap black ×red lips
髄狂アク×sweet trap black ×red lips
撮影/ハスミショウ

石川成俊:今回のものにはないんだけど、ブラックライトで光る染料を使っているものもあって。マザリ浴衣でも帯に使おうと思ってます。

死ヰメロアンチ:光りたい!!

石川成俊:私も、ネオンカラーが好きなんですよ。着物の世界でネオンカラーを使うブランドってそうないんでね。モチーフは最終的にちゃんと美に昇華できるようにデザインしてますけどね。食虫植物ってグロいけど綺麗でしょ?

髄狂アク:ハイ!

石川成俊:この帯もサイコトリア・ペピギアナっていう唇の形をした花なんですよ。

米粉パン:サイコパス・トレビアーナ??

一同:アハハハハハハハ!!

石川成俊:ちなみにマザリ浴衣の帯は、マザリのロゴと心電図を組み合わせるもので考えてます。

朽壊レム:おっ! 心音はオレたちの曲中に結構入ってるんで嬉しいな。

真鬼マナセ:色で言うと、僕の着物に描かれているカラスの羽にグリーンが使われているんです。白のハイライトならよくあるじゃないですか。

真鬼マナセ×ザクロ×moth (night&day)
真鬼マナセ×ザクロ×moth (night&day)
撮影/ハスミショウ

石川成俊:そうでしょう! ちゃんとわかってくれてる!!

真鬼マナセ:あえて他の色を使ってるところがirocaさんらしくていいなと思って。そのカラスが血液をイメージした柘榴を啄ばんでいる……そういうコンセプトがあるのもいいなと。ドキドキしましたね。

━━irocaの着物にはそれぞれコンセプトやストーリーが込められています。

石川成俊:作る側の僕のコンセプトやテーマはあるんだけど、着物好きな人たちは勝手にテーマを決めるんですよ。今日の気分で着物と帯を合わせて、意味が立ち上がってくるというね。それが着物の面白いところ。そこは着る人が勝手にやってほしいんですよ。

━━そんな彼女たちの着こなしはいかがですか?

石川成俊:それぞれ面白いところはいっぱいあるけど、メンズ2人(マナセ、レム)がいい意味でショッキングでした。irocaのお客さんにも女性でメンズの着こなしをする人はいるんですよ。でもこんなに派手な髪色でこういう地雷風のメイクをして厚底の靴を履くと、こんなにカッコよくなるんだって驚きました。アクセサリーをこんなにたくさんつけているのも珍しいし。

朽壊レム:オレが着ているのは、特別仕様だって聞きました! 背中の日の丸は、この着物にしかついてないんですよね。

石川成俊:この「深海」という着物はレディース柄があるんですよ。それがロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館に永年収蔵されたんですね。僕が死んでもずっと残る。それを記念した展示会に招待された時に日本代表ということで、後ろに日の丸をつけて行ったんです。その時のものを今日は持ってきました。

死ヰメロアンチ:すごいの着せてもらったやん! 間接ロンドンデビュー!!

朽壊レム:オレ、今日だけ日本代表!!

朽壊レム×深海×jellyfish neon
朽壊レム×深海×jellyfish neon
撮影/ハスミショウ

石川成俊:着物って、興味はあってもハードルが高いじゃないですか。そうやって足を踏み込められなかった人たちが、マザリをきっかけに、「着物すげえじゃん! 面白いじゃん!」と言ってくれたら僕は嬉しいなと思っています。

蛇喰ホムラ:頑張ります!

━━そこで今回のコラボです! マザリメンバーが考案したオリジナル浴衣を制作するだけでなく、販売もします!

一同:パチパチパチパチ〜!!

メンバー考案、オリジナル浴衣
メンバー考案、オリジナル浴衣

━━ムカデ柄がインパクトありますね。石川さんとミーティングしながら決めていきましたが、改めて“なぜムカデ”なのか。

髄狂アク:ムカデは自分が出した案なんですけど、MVにも出てるし、マザリのグロさに合ってるなと。蜘蛛やサソリだとなんか違うかなって……ムカデは日本の虫って感じがする。呪いの虫。

米粉パン:わかる、わかる! 日本の田舎にいる。

━━そこにirocaとしてのコンセプトを掛け合わせたわけですね。

石川成俊:事前にマザリのこれまでの活動を含め、いろんな話を聞いてから制作に取り掛かりました。ムカデは前にしか進めない、決して後退しない。それが生きる上での不器用さ、死に物狂いであるとか、這いつくばってでも前へ、という部分でマザリと同じなんじゃないかと。

米粉パン:うちらも這いつくばってるからね! ムカデのように!

石川成俊:そこに月下美人。別名「ナイトクイーン」は夜にしか咲かない。誰にも見られずに咲く。だから一瞬の美というイメージがある。ムカデも夜行性で闇の中を前進する。人に嫌われて目立たなくて、それでも強く生きている。その2つを合わせると、トータルとしてのコンセプトは“闇の中でこそ現れる美と力”、“夜にしか咲かない花と闇を突き進む生物”、“一瞬の開花と止まらない前進”、それがこの柄のメインコンセプト。そこがマザリの表はスムーズに進んでいるように見えるが、裏では死に物狂いで這いつくばって前に進んできた、という部分に通じるんじゃないかって。

一同:ハァーーーー!!(激しく同意)

髄狂アク:これはファンにもちゃんと伝えなきゃね。

石川成俊:そして、ファンの方々の生きる上での憤りや、ぶつかっている問題の突破などにもこのコンセプトがうまくはまればベストかな、なんて。

一同:ありがとうございますっ!!

死ヰメロアンチ:これはみんな買わなきゃ! うちらも3着ずつくらい買いますっ!! 買わせてくださいっ!

石川成俊:亡くなった心臓ウリンさんのお話もお聞きしたので、彼女のメンバーカラーも入れなきゃということで、メンバーカラーの6色展開なんですけど、どの色にも共通してウリンさんのピンクを入れています。

死ヰメロアンチ:嬉しい~! ずっと一緒だ!

━━そんなオリジナル浴衣は現在鋭意製作中。ファンはもちろん、どんな人に着て欲しいですか?

米粉パン:うちらみたいな見た目が好きな人。派手な見た目をしてるから浴衣は着づらいという人が周りにいるんです。そういう人にも着やすいはず。あと、いつもありきたりな浴衣を選んじゃうという人も、これを機会にちょっと思い切って着てくれたら嬉しいです。マザリ背負って花火大会とか行ってほしい。夏祭りとかね。

米粉パン×黒い花×ガーネット
米粉パン×黒い花×ガーネット
撮影/ハスミショウ

真鬼マナセ:毎年、事務所で縁日イベントとかもあるしね!

朽壊レム:普段のライブでも是非! ブラックライトで光るしな! あなたたちも輝けるよ。

死ヰメロアンチ:着て来てくれたらうちらの対応が変わるかも(笑)。

朽壊レム:私服の上に羽織ったりしてもいいんですか?

石川成俊:全然大丈夫。着る人が自由にやればいい。

朽壊レム:「浴衣を着てます」感が出て着づらい人がいるかもしれないけど、私服の上から羽織ったりするだけで、普段のファッションの個性アピールにもなるし。

━━「こういう着方もできます」と、メンバーがアピールしていけば楽しそうですね。

蛇喰ホムラ:グッズのアクスタを帯留めに使ったりしても可愛いと思います。推しアピールもできて一石二鳥ですよ。

取材・文/冬将軍

蛇喰ホムラ×night wisteria×多肉
蛇喰ホムラ×night wisteria×多肉
撮影/ハスミショウ

━━「マザリ×irocaオリジナル浴衣」完成お披露目&受注販売イベント&トークショー&特典会は5月29日(金)に高田馬場BSホールにて開催! 詳細はこちらから!

着物ブランド「iroca」とは?

「今の時代に生きるからこそ表現できる新しい日本の美を求めて、色を身にまとい、艶やかに、美しく、強く」を掲げる、着物デザイナー・石川成俊による現代着物ブランド。エッジィな世界観のモチーフとビビットな色彩によって、独創的で強烈な個性を放つ。イギリス・ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館にオリジナルデザインの着物等一式が永年収蔵されている。

irocaの着物デザイナー・石川成俊
irocaの着物デザイナー・石川成俊

Twitterでシェア

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING23:30更新

  1. 宮田愛萌最新刊発売決定!宮崎県日向市で行われる「牧水短歌甲子園」を目指す少年少女の物語
  2. 山﨑天が語る櫻坂46のトレンド事情「とりあえず守屋麗奈をまねしておけば」
  3. =LOVE、Anime Matsuri 2024 in ヒューストン現地詳細リポート
  4. 日向坂46「ひな図書」期間限定イベントスタート
  5. 【吉田豪インタビュー】井上富雄、過去のものはそんなに引っ張らないでいきたい
  6. 浜辺美波「ハイジュエリーにドキドキ」「またこの賞を頂けたことが光栄」
  7. 宮田愛萌 初エッセイは写真にも注目「フォルダの中に入っていた気に入っている写真とか」
  8. マザリ×着物ブランド『iroca』コラボ浴衣製作記念━━メンバー6名が語る、オリジナル着物の魅力「オレも一緒に深海に沈もうかな」
  9. 櫻坂46山﨑天の“カメラLOVE”が止まらない!『ViVi超ポジティブ EXPO』会見で20台コレクションを告白
  10. 柿崎芽実&長濱ねるビブス・花ちゃんズ衣装も…日向坂46の歴史を体感する貴重な展示
  1. “メイクも絆も崩れない” 乃木坂46・井上和が語る、5期生と迎える夏と新CMへの想い
  2. 松田好花(27)「怪しい粉だな」“そば”に誰もいない保安検査場のピンチを語る「無事に持ち帰れました」
  3. 町田啓太が語る“続けてきてよかった15年”「苦しい時期もあった」「止まらずに進んだから今がある」
  4. 櫻坂46小島凪紗、周りの温かさを感じながらパフォーマンス!先輩と共に『BUDDIES』を披露した夏
  5. 櫻坂46小島凪紗、七夕生まれの21歳が叶えた初選抜──麒麟・川島も舌を巻いた強心臓と“しゃべり”で、グループを牽引するとき
  6. 日向坂46清水理央、正源司陽子を“きび団子”に任命! 鬼も同期も倒しにいく「桃太郎系アイドル」の破壊力
  7. 乃木坂46菅原咲月、一ノ瀬美空が漏らした“本音”に不満「そんなこと思ってたの?」
  8. 松田好花「まずう〇ちが飛び込んでくる(笑)」新しい命と「好花おばちゃん」の誕生を待つ松田家の“幸ウン”すぎる日々
  9. 乃木坂46 梅澤美波×OG・秋元真夏が語るキャプテンの系譜━━必要なのは「ぽんこつ」要素!? 現・副キャプ 菅原咲月にも感じるリーダーの素質
  10. 乃木坂46五百城茉央、ルームウエアでリラックス「今回のグラビアを見て成長を感じていただけるとうれしい」

関連記事