日向坂46 平岡海月×石塚瑶季インタビュー|「悔しさ」と「うれしさ」相反する感情を抱えつつも、「ひなた46」の一員としてステージに立つ誇り

撮影/玉井美世子
11thシングル『君はハニーデュー』にて、日向坂46に選抜制が導入され誕生した「ひなた坂46」。14thシングル『Love yourself!』と15thシングル『お願いバッハ!』では、一時期的に全員選抜となったため、ひなた坂46としての活動はなかったが、16thシングル『クリフハンガー』で3作ぶりに復活。今回は、16thシングルのひなた坂46楽曲『君と生きる』でフロントに抜擢された石塚瑶季と、続く17thシングルのひなた坂46楽曲『Empty』で初センターを務める平岡海月の四期生2人の対談インタビューを一部抜粋して公開。様々な思いを抱える2人がまっすぐに語ってくれた。【BUBKAアーカイブ:2026年3月号(1月末発売)】
キメ顔禁止令
──16thシングルで選抜制に戻って、石塚さんと平岡さんはひなた坂46(ひらがなひなた)メンバーとして活動しています。
平岡海月:もともと競争心がない人間で、それが悩みのひとつだったんですけど、後輩が入ってから初の選抜制でひなた坂になったことで初めて悔しさを感じました。決してマイナスに捉えているわけではなくて、強く感情を動かされたことが自分にとってプラスなことだったんです。
石塚瑶季:日向坂46が大好きだけど、選抜発表の日だけは「ハードだな」と感じます。今作で再び選抜とひなた坂に分かれると聞いたとき、自分のいまの立ち位置を俯瞰で見ると歯痒い気持ちもありました。これまで選抜発表で泣いたことはなかったけど、みっちゃんが私の肩をポンと叩いてくれたとき、感情が溢れて涙が出たんです。私とみっちゃんはこれまでの境遇が似ていたので、気持ちを察してくれたんだと思います。
──平岡さんはなぜ肩を叩いたんですか?
平岡海月:同じような経験をしてこないとわからない気持ちに対する「そうだよね」という意味がひとつ。もうひとつ、瑶季がひなた坂のフロントに選ばれたことがうれしかったので、シンプルに「おめでとう」という意味もありました。
石塚瑶季:みっちゃんの言う通りで「悔しさ」と「うれしさ」の両方があって。自分の気持ちをすぐには整理できなかったので、正直誰にも話しかけてほしくなかったんです。だから、みっちゃんがただ肩を叩いてくれて、救われた気持ちになりました。
──今回のひなた坂曲『君と生きる』はどんな曲になってますか?
平岡海月:最初に楽曲を聴いたとき、バラードだったのでびっくりしました。ひなた坂46ライブのセットリストにどう馴染むのかなとか、この曲をベースにセトリを作るのかなとか今から考えています。いずれにしてもライブの魅せ方を広げる曲にしたいと思います。
石塚瑶季:センターの(上村)ひなのさんは「かわいい」も「カッコいい」も合うので、どんな曲がくるんだろうと思っていたらメッセージ性のあるバラード曲で。予想していなかったのでびっくりしたのと同時に、すごくワクワクしました。MV撮影では感情を表に出すような泣き叫ぶお芝居をする場合もあり、表現の幅が広がったと思います。
平岡海月:MVは「別れ」がテーマで、その瞬間を映すことで人間同士のつながりの大切さを感じる作品になっています。私は竹内(希来里)と別れのシーンを演じたんですけど、普段一緒にいるからイメージしやすくて。本当に悲しくなってしまったんです(笑)。ただ、監督から「いつものキメ顔はしないでください」という話をしていただいたときは表現の難しさを感じました。アイドルなので、どうしてもキメ顔をしてしまうんです。
──今回のひなた坂の活動が、改めてアイドルとは何かを考えるきっかけになっていそうですね。
平岡海月:「なんで今回の選抜発表はこんなに悔しかったんだろう」と考えて。その感情から抜け出すために初心にかえることも大事なのかなと思いました。加入してからいろんな経験をして、諦めかけてしまったこともあるし、「できない」と決めつけてしまいそうになった時もあったけど、やっぱり努力を続けないと手前にあるものさえ掴めない、改めてそう思えるようになりました。
──石塚さんはフロントとして意識したことはありますか?
石塚瑶季:さっきの「悔しい」と矛盾していると思われるかもしれないけど、後輩たちにひなた坂46が残念な場所だと思ってほしくないんです。ひなた坂にはひなた坂にしか出せない良さがあって。11枚目シングルでひなた坂のメンバーになったとき、まだ幼かったので「私ってダメなのかな」と必要以上に落ち込んでいたんです。だけど、ライブを通して成長できたことでひなた坂を誇りに思えるようになりました。先輩方がしてくれたように、私が背中で後輩たちに「ひなた坂46は素敵な場所なんだ」と伝えたいです。
取材・文/大貫真之介
──まだまだ続く2人の対談インタビューは『BUBKA3月号』をチェック!……「最年長の再燃焼」
石塚瑶季プロフィール
いしづか・たまき|2004年8月6日生まれ、東京都出身。愛称は「たまちゃん」。
ひらおか・みつき|2002年4月9日生まれ、福井県出身。愛称は「みっちゃん」「くらげ」。

撮影/玉井美世子
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