2024-09-10 17:30

「ひなたフェス2024」閉幕「本気でこの1年獲りにいく」と語った日向坂46小坂菜緒と新Wセンターの2人に注目!

日向坂46「ひなたフェス2024」より
日向坂46「ひなたフェス2024」より
撮影=上山陽介
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9月7日、8日の2日間、日向坂46はグループ初の試みである「ひなたフェス2024」を開催した。ライブ前半は日向坂46の変遷をまとめたVTRや、表題曲を中心にセットリストが組まれ、グループの足跡を辿っていく内容だった。今回は、日向坂46のライブを象徴する「一体感」を生み出す楽曲が続々と披露された後半戦をレポート。メンバーやファンが待ち望んでいた東京ドーム公演が発表された、2日目のアンコールとともに振り返っていく。

日照時間が日本で一番長いことから「日本のひなた」と呼ばれる宮崎県も、すっかり日が落ちたライブ後半。会場がペンライトの光りで照らされるなか、「ひなたフェス2024」を盛り上げた宮崎県の3つのお祭りが披露され、ライブの成功を祈願した。会場のおひさま(日向坂46ファンの呼称)と一緒にコール&レスポンスを行うなど、地域と一体になって開催されたライブを象徴する時間だった。

祭り囃子が会場を盛り上げた後は、日向坂46のライブ定番曲が続いた。特に、四期生楽曲の『見たことない魔物』が新たなライブ定番曲にふさわしい盛り上がりを見せた。

日向坂46「ひなたフェス2024」より
日向坂46「ひなたフェス2024」より
撮影=上山陽介

ステージに飛び出した四期生たちの中でも、ぶりっ子キャラのイメージが定着してきた宮地すみれが、力強い声でファンを煽る姿が印象的だった。また、日向坂46では珍しいオレンジ色を基調とした衣装も印象的だった。普段はグループのイメージカラーである水色など、寒色系の衣装が多いが、「日本のひなた」である宮崎県にちなんで作られた暖色系の衣装に、新鮮さを感じたファンも多いはず。

『見たことない魔物』は、メンバー発信のコール動画が作成されている。日向坂46のYouTubeチャンネルの、『【見たことない魔物】四期生が自由にコール動画を撮ってみた。』で予習済みのファンも多いのか、「“それでも”前に進む、“それとも”引き返すか、“そう僕を”信じてくれないか」や、「“ハイ!”×30回」などから、会場はその日一番の一体感が作り上げられていく。今後もグループ随一のコール曲として披露されるに違いない。

その後、全メンバーが登場して、キラーチューンである『キツネ』を披露。同曲では、メンバーとファンが一緒になって、「コンコンコンコンコン」と絶叫する場面があるが、そのタイミングで大放水演出が炸裂。観客だけでなくアリーナ席の近くで踊っていたメンバーもずぶ濡れになっていた。そのままの勢いで、四期生・正源司陽子がセンターに抜擢され、日向坂46に変化をもたらした『君はハニーデュー』を披露。おひさまたちは全力のコールで応えた。

MCパートを挟み、ライブはラストスパートに突入。『HEY!OHISAMA!』では、「OHISAMA」の部分を「MIYAZAKI」に変え、ライブ開催に向けて尽力してくれた宮崎県の人々に、メンバーは改めて感謝の思いを伝えた。

本編最後は、1日目が『NO WAR in the future 2020』、2日目は『誰よりも高く跳べ!2020』で締められた。特に、『NO WAR in the future 2020』の「抱き締め合えば分かる」の部分で、四期生・正源司と藤嶌果歩が、二期生・小坂菜緒に抱きついたシーンに注目したい。

四期生の2人は最新曲『絶対的第六感』でWセンターに抜擢され、グループの看板を背負うことになった。一方、小坂は「日向坂46」への改名直後から4作連続でセンターを務め、グループの先頭に立った経験がある。そんな小坂に2人が抱きつく一幕に、日向坂46の未来を感じた。16歳で1stシングル『キュン』でセンターに立った小坂は、ライブ初日に22歳の誕生日を迎えた。先輩メンバーの支えもありながら成長してきた小坂が、次は後輩たちを守っていく。センター経験者が多く、全員選抜を導入していたからこそ、様々な視点や考えを持って、支え合うことができるのも日向坂46の長所だと思う。

アンコールでは、そんな正源司と藤嶌がWセンターに立つ最新シングル『絶対的第六感』が披露された。白と黒を基調にしたスタイリッシュな衣装は、これまでの日向坂46になかった印象を受け、新星・日向坂46の誕生を予感させた。そして、2日目の最後には、約2年ぶりの東京ドーム公演の開催を発表。11月から3会場6公演の全国ツアーを行った後、ツアーファイナルとして12月25日、26日の2日間開催される。前回の東京ドーム公演はコロナの影響で、まだ声が出せない状況だったため、ついに日向坂46の全力が発揮できる環境となった。日向坂46の真骨頂である「一体感」がついに、東京ドームで発揮されることになるだろう。

日向坂46「ひなたフェス2024」より
日向坂46「ひなたフェス2024」より
撮影=上山陽介

今回の「ひなたフェス2024」は、一期生・佐々木美玲が番組内で、「宮崎LIVEフェス化計画」と口にしたことから始まった。また、キャプテン・佐々木久美が度々口に出してきた「東京ドームのステージに立ちたい」という願いが叶った2日間でもある。彼女たちの言葉には力がある。そう感じずにはいられない結果を2024年は残してきた。

2023年末、日向坂46は4年間連続で出場していた『紅白歌合戦』に落選。発表後の公式ブログから発信された彼女たちの言葉は、おひさま達の胸に刻みこまれていた。また、『君はハニーデュー』選抜発表時に、小坂が「本気でこの1年で獲りにいかなきゃいけないっていうふうに感じています」と、強い思いを語ったのも記憶に新しい。彼女たちにとって2024年は、新たな挑戦やグループに変化をもたらさなければならない1年だった。

そんな彼女たちの言葉に導かれて実現した「ひなたフェス2024」は成功を収めた。昨年の悔しさをもとに、2024年の日向坂46は間違いなく大躍進を遂げている。それはグループ単位に限らず、期別や個人でも感じられた。各自が力をつけてパワーアップした日向坂46は、宮崎の地から新風を巻き起こしていく。

【ひなたフェス2024の関連記事】

小坂菜緒が佐々木美玲のむちゃぶりに「にゃん、にゃん♡」

・『ひなたフェス2024』翌日に行われた、スぺイベ

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日向坂46「ひなたフェス2024」より
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撮影=上山陽介
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