櫻坂46、全国6都市12公演のアリーナツアーが終了!藤吉夏鈴「おいおい、そんなもんか!」の咆哮に、Buddies熱狂

櫻坂46の全国ツアー『Sakurazaka46 ARENA TOUR 2026 -What’s lonesome?-』が8月30日、香川・あなぶきアリーナ香川にて閉幕した。櫻坂46にとって1年ぶりのツアーとなる今回は、7月23日の静岡・エコパアリーナを皮切りに全6都市12公演を実施。ツアーの終着地となる香川でのライブは櫻坂46にとって初めてということもあり、四国を含め多くのBuddies(櫻坂46ファン)が会場に集結。また、チケットを入手できなかったファンのために、8月29日の香川DAY1を含む2公演のインターネット生配信も実施された。
DAY1の8月29日は藤吉夏鈴の誕生日ということもあり、アンコールではバースデーケーキとともに彼女を祝福。グループ加入後、ライブ当日に誕生日を迎えたのが初めてという藤吉は、「みんなと楽しいことをしたいな」と抱負を口して喜んでみせた。
続くツアー千秋楽のDAY2公演は、「Buddies、私たちと一緒に楽しんでくれる? ツアーファイナル、ぶち上げていくぞ!」とオーディエンスを煽るキャプテンの松田里奈&森田ひかるの影アナの時点で、Buddiesの熱気が一際高いものだと感じられ、『Overture』が爆音で鳴り始めるとその熱量が急加速。ステージセットやアリーナ中央に設置された八角形の花道に光が灯され、スクリーンに「What’s “TRUST”?」「What’s “HUG”?」「What’s “KINDNESS”?」とツアータイトルにちなんだ疑問形のメッセージが表示されると、その問いかけは「What’s “CHOICE”?」「What’s “WISH”?」「What’s “IDENTITY”?」「What’s “HAPPY”?」「What’s “PRIDE”?」「What’s “CHANCE”?」「What’s “THRILL”?」「What’s “FANTASY”?」「What’s “FUTURE”?」「What’s “SECRET”?」「What’s “NOW”?」と続く。そして、最後に「What’s “LONESOME”?」の文字が浮かび上がると、ステージからさまざまなポーズをとったメンバーが浮上し、最後に森田ひかるが登場して『What’s “KAZOKU”?』にてライブはスタート。二期生、三期生は笑顔を振り撒きながらキレのあるダンスと伸びやかな歌声で、会場の空気を瞬時に掌握してみせた。

遠藤理子が洗濯機にコインを入れる仕草を見せると、『コインランドリー』で前曲の流れを引き継ぐ。センターの遠藤を中心に、息の合ったフォーメーションダンスで会場のBuddiesを魅了していく。その後、荘厳なSEに続いてステージに登場した四期生の9人は、メッセージ性の強い『We got your back』で場の空気を一変。感情を爆発させるような佐藤愛桜のセリフも相まって、より熱のこもったパフォーマンスで客席の盛り上がりをさらに加速させた。

3曲終えると松田が「本日は皆さんの心に残る瞬間を1秒でも多くお届けしようと思います!」と口にしたのを筆頭に、会場やインターネット配信を観ているBuddiesに向けて、メンバーが意気込みを伝えていく。勝又春は「序盤からたくさん声を聞かせてくださったことが嬉しくて」と語ってから「今日はどんな景色を見せてくれますか?」とファンへ問いかけると、田村保乃は「私たち、今日は気合いがすごいんですよ」と続け、「今日もみんなが“Lonesome”じゃないことを、私たちが証明します!」と力強く宣言する。
和やかなトークを終えると、タワーの最上段に置かれた玉座に座り山﨑天が会場を見下ろす。しなやかなソロダンスで観客の視線を釘付けに。その流れから『泣かせて Hold me tight!』に突入すると、会場の熱気は次第に高まっていく。その盛り上がりは、続く『流れ弾』や『自業自得』で一気に加速。『流れ弾』では田村が一際強い目力で独特の存在感を放ち、『自業自得』では山下瞳月が6枚の縦長LEDパネルの間を踊りながら瞬間移動しているかのような錯覚に陥る演出で、観る者を夢中にさせる。また、卒業メンバーのポジションには三期生のみならず四期生も複数投入され、既存の魅力やイメージを保ちつつも櫻坂46の新たな在り方を提示したパフォーマンスで、オーディエンスをノックアウトし続けた。



壮大さを感じさせるSEとレーザー演出によるインターバルを挟むと、新たな衣装に着替えた守屋麗奈と向井純葉、中川智尋によるユニット曲『くらげらしく』でそれまでの流れに変化を加える。3人が放つ柔らかな雰囲気と優しい歌声は、まるで水槽の中でともにゆらゆら体を揺らせるような気持ちにさせる。また、森田のナレーションに続いて始まった『恵まれ過ぎて』では、メンバーのエモーショナルなボーカルと森田の華麗なソロダンスで、Buddiesに愛情と感謝の気持ちを届けていく。

そんな柔らかなムードから、再びステージ上の雰囲気は一変。バースデーパーティーを思わせる装飾が施されたテーブルにメンバーが着席したあと、最後に村井優が上座に座り、向井がケーキを運んでくる。会場中が村井を祝福するような空気に包まれ、背景のLEDには「HAPPY BIRTHDAY」の文字が浮かび上がった。が、曲が始まると「UNHAPPY BIRTHDAY」に変わる。会場中の拍手に違和感を覚えるかのような表情の村井は、『Unhappy birthday構文』にてその感情を一気に爆発させることに。曲の序盤では全員が着席したまま歌い始めると、メンバーが囲むテーブルを含むセットがそのまま回転し始め、ステージ一帯を使い、村井を中心とした激しいパフォーマンスで魅了する。曲が終わると一転、バーを彷彿とさせるようなステージセットが組まれ、メンバーが思い思いの形でその場を楽しんでいると、的野美青がその場に足を踏み入れる。彼女がステージ中央まで進むと『ノンアルコール』へと繋げ、映画や演劇を観ているかのような演出で観客を圧倒させる。


センターの的野を中心としたメンバーが放つ妖艶さをにじませたパフォーマンスで客席を沸かせ、曲のエンディングでは、的野がバーカウンターに座る三期生・石森璃花の手を取り、バーの外へとエスコート。こうしたストーリー性の強い見せ方も、もはや櫻坂46のライブには欠かせない要素のひとつと言えるだろう。

小田倉麗奈の力強いダンスから三期生による『恋愛無双』へなだれ込むと、ステージの雰囲気は再び変化。櫻坂46を牽引する重要なメンバーとして、1人ひとりが確固たる個性を身に付けた三期生11人は、一体感の強いダンスでBuddiesを夢中にさせる。その流れからBACKSメンバーによる『I will be』が始まると、センターの谷口愛季を筆頭に気迫に満ちたパフォーマンスが繰り広げられ、客席からの声援も一段と大きさを増すことに。


神秘的なSEが流れる中、ステージに現れた浅井恋乃未が掲げた手の中には光が宿る。憂いに満ちた表情を浮かべる彼女とともに、八角形の花道に四期生が登場すると『光源』にて、美しく幻想的な世界を構築。初めて本格的に参加した全国ツアー期間を通じて、四期生がよりたくましく成長したことを提示してみせた……『光源』はそんな1曲だったのではなかっただろうか。

余韻を残す終わり方の『光源』に続いては、トンネルから光の差すほうへと走り続ける列車の映像を背に、藤吉が未来を見据えたような表情で座っている。『The growing up train』が始まると、会場中には幸福感が充満していく。白基調の衣装へと着替えたメンバーは、ステージ全体を使って希望を感じさせる歌とダンスを披露。手を繋ぐ振り付けや、顔を見合わせるメンバーからはこのツアーでより深まったグループの絆を感じた。
「まだまだ盛り上がる準備できてますか?」と藤吉が煽り、「お前ら、全部出し切れ!」と山﨑がそれに重ねて始まった『Addiction』では、二期生から四期生までの全メンバーが八角形の花道上に散り、客席全体に向けてエネルギーに満ちたパフォーマンスを放ち続ける。それに呼応するように会場全体のBuddiesがメンバーにこたえる。曲のアウトロでは、千秋楽を迎えたダブルセンターを務める藤吉と山﨑が抱き合った。


歪んだギターサウンドから始まったダンストラックに乗せて、メンバーが激しいダンスで観客を圧倒させると、その流れから新たにリミックスされた『Dead end』へ。より高揚感が増したサウンドメイクに引き寄せられるように、ダンスの豪快さや歌の力強さはより凄みを増すことに。曲中、ステージに登場した大階段を使用して、メンバーが息の合ったダンスを見せる場面もあり、ライブはクライマックスへと近づいていく。

この熱気をさらに高めてくれたのが、このツアーを通じて、一段と盛り上がりを見せるようになった『キスが苦い』。藤吉の「熱くさせてくれよ」の煽りから曲へ突入すると、激しく点滅する照明やCO2、炎などの演出も加わり、高揚感はさらに加速。曲中、観客が声援を上げると藤吉が「おいおい、そんなもんか!」と煽る一幕もあり、ライブのフィナーレへ向けてメンバーもBuddiesもギアが数段高く入った状態で熱狂的な盛り上がりを見せる。

森田が屈強さをにじませたダンスにBuddiesの視線が惹きつけられると、いよいよライブもエンディングの時間。本編ラストナンバー『Lonesome rabbit』では、護身術を取り入れた高速かつ高難易度の一糸乱れぬダンスで、櫻坂46にしか表現できない唯一無二の姿を見せつける。そんなメンバーを応援するBuddiesの声援も、この日一番と思えるほどの盛大さを見せ、互いの相乗効果で熱気が最高潮に達したところで、ライブは一度幕を下ろした。




文/西廣智一
『Sakurazaka46 ARENA TOUR 2026 -What’s lonesome?-』香川公演day2
セットリスト
M0. Overture
M1. What’s “KAZOKU”?
M2. コインランドリー
M3. We got your back
M4. 泣かせて Hold me tight!
M5. 流れ弾
M6. 自業自得
M7. くらげらしく
M8. 恵まれ過ぎて
M9. Unhappy birthday構文
M10. ノンアルコール
M11. 恋愛無双
M12. I will be
M13. 光源
M14. The growing up train
M15. Addiction
M16. Dead end
M17. キスが苦い
M18. Lonesome rabbit
アンコール
EN1. Buddies





















