2026-04-19 12:00

私立恵比寿中学・安本彩花×AKB48・向井地美音インタビュー(2) |10年選手の2人が語る、アイドルの”続け方”と”終わらせ方”

AKB48・向井地美音(写真左)と私立恵比寿中学・安本彩花(写真右)
撮影/幸田昌之
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「アイドル」という職業に10年以上の時間を捧げた私立恵比寿中学・安本彩花とAKB48・向井地美音。別グループで、互いの人生を過ごしてきたけれど、積み重ねてきた経験値と平成アイドル魂は、二人の中で共鳴し合うはず。向井地の卒業が間近に迫る中、編集部はグループの最前線で活躍してきたこの二人に、「時代と変化」について語ってもらうことにした。

合わせて30年

──2人の共通点の1つは、同じグループで10年以上アイドルを続けていることだと思います。グループに加入して向井地さんは13年、安本さんは17年になりますが、ここまで続けられた理由は何だと思いますか?

向井地:私はただただ、今まで出会ってきたものの中でAKB48が一番好きだったということが、本当にストレートでシンプルな理由です。中学生のときにAKB48に出会ってファンになって、たくさんのものをもらったことへの恩返しをちゃんとしたいという思いがありました。あとは、20周年という節目をしっかり見届けてから卒業したいという思い。あの頃と今、これからのAKB48が別物じゃなくて、伝統として引き継がれていく瞬間をこの目で見たいな、自分もその中の1人として何か力になりたいなって、すごく思っていたことも理由ですね。

──「今まで出会ってきたものの中でAKB48が一番好きだった」って、シンプルだけどすごく深い理由ですね。

向井地:それ以上のものに何も出会わなかったし、今も出会ってないです。それと、グループのためにという気持ちが基本だけど、自分のことを考えるとしたら、AKB48で過ごす自分の物語をすごくいい物語にしたかったという欲もあって。総監督時代はいろいろ大変なことがあったけど、つらいままで終わりたくなかった。大好きなAKB48だからこそ、ここまでやってきて良かったって心から思えるタイミングで卒業したい。そんな夢があったから続けられた感じです。

安本:今の話を聞いて、私も一緒で。やっぱ好きに勝るものはないです。私はもともとアイドルになりたかったわけではないし、そもそも芸能界に興味がなくて、なんかわかんないけど入っちゃったみたいな(笑)。

向井地:お父様が応募されたんでしたっけ?

安本:応募はしてないんですけど、お父さんと一緒に原宿に行ったときにスカウトされたのがきっかけです。最初は、お父さんがスカウトされたんだと思ってたんですよ。だから、「お父さん、すごいな!」って(笑)。

向井地:あははは!

安本:そしたら、自分だった(笑)。そんな感じで始めたけど、活動していく中でえびちゅうのメンバーが好きになったし、それを作り上げたスタッフのみなさんのことも大好きだし、ここまでの歴史の中で応援してきてくれたファンのみんなのことも大切だし。もう私立恵比寿中学という概念、存在自体が好きだから、気づいたら10年以上経ってたって感じです。やっぱ、好きって強いですよね。

向井地:強いですね。それが1番。

安本:ですよねー。

向井地:聞きたいんですけど、これだけ長く活動を続ける中で、やめたくなったりしたことはありますか?

安本:実は、あったりあったり(笑)。その本(取材前に向井地にプレゼントした、私立恵比寿中学15周年記念ドキュメンタリー本『DAYS』)に、いっぱい書いてます!

向井地:そっか! 読みます!

安本:昔は、「クビになるまでやめませんから!」って言ってたんです(笑)。でも、もう17年もやってきて、さすがにそろそろかなって、たまに思うようになったんですね。後輩を迎え入れる中で、節目節目で考えることがあったりもして。でも、やっぱり大好きな存在を手放したくないし、離れたくない。いろんなものを私に与えてくれたえびちゅうに、まだもうちょっと返せるものがあるんじゃないかって。で、17年(笑)。

──そんな安本さんに対して、向井地さんは卒業を決断し、4月いっぱいで13年のAKB48人生にピリオドを打ちます。

向井地:20周年イヤーを迎えて、OGのみなさんと自分たちの世代、そして後輩たちで活動していく中で、いろんなAKB48らしさを伝えられたと思います。特に、先輩方を見ているとこんなに自由でいいんだって感じることが多くて、自分が楽しむことで客席のみなさんにも楽しんでもらうことが1番なんだから、決まった型にハマらずに何をしてもいいんだって(笑)。そういうAKB48らしさも伝えられたなと思って、素直にやりきったと思えた感じですかね。今まで13年やってきて、そう思ったことはなかったです。初めてその言葉が心に浮かびました。よくここまで頑張ってきたね、やりきったねって、自分に声をかけられたタイミングだったのかもしれないです。

──一方、安本さんはクビになるまで。

安本:言ってたけど、クビでやめるのは嫌だな(笑)。

向井地:一生クビにならないですよ(笑)。

取材・文/大久保和則

まだまだ続く2人のインタビューは『BUBKA5月号』をチェック!「アイドル=アスリート」

AKB48・向井地美音(写真左)と私立恵比寿中学・安本彩花(写真右)
撮影/幸田昌之

安本彩花プロフィール

1998年6月27日生まれ、東京都出身。どんな向かい風も、笑顔と歌声で跳ね返し17年間歩みを止めなかったあーやん。愛称は「あやちゃん」「やっす」

向井地美音プロフィール

1998年1月29日生まれ、埼玉県出身。3代目総監督を務め、「無加工のスマイル」をファンに届け続けた小さな戦士。愛称は「みーおん」

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