「いつかは三期生4人だけでライブを」日向坂46山口陽世が駆け抜けた6年間━━最後に夢を叶え決意した卒業という「一つの選択」

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4月10日、日向坂46三期生・山口陽世が公式ブログを通じてグループ卒業を発表した。4月4日・5日に行われた「7回目のひな誕祭」にて、山口ら三期生4名が長年夢見ていた「三期生ライブ」の開催が発表されたばかりのタイミングだっただけに、おひさま(日向坂46ファンに総称)の間では衝撃が走った。
山口は、2018年に行われた「坂道合同オーディション」合格後、研修生期間を経て、2020年2月に日向坂46三期生として配属された。野球経験者である彼女は、日向坂46で度々話題に挙がる野球ネタを通じて存在感を放っていた。ライブ中のバッティング演出や始球式への登板、ヤクルトや巨人、そして日向坂46とゆかりのある横浜DeNAベイスターズで選手と監督を務めたアレックス・ラミレスとのコラボ企画など、アイドルファンのみならず、野球好きからも注目を集める存在に。2025年11月の「ARENA TOUR 2025『MONSTER GROOVE』」東京公演の翌日には、横浜DeNAベイスターズのファンイベントにゲスト出演したこともあった。
グループ外では野球のイメージが先行する山口だが、日向坂46ではというと、加入当初は末っ子キャラで、メンバーから赤ちゃん扱いされることが多かった。特に一期生・佐々木美玲が山口を可愛がっており、山口のほかに二期生・河田陽菜と濱岸ひよりを含む4人で、「みーぱんファミリー」というユニットを結成。全員が親元を離れた上京組で、『BUBKA12月号』(2021年10月発売)で山口は、「とくに美玲さんは、地方から上京してきたばかりの私を気遣って声をかけてくれて、メイク用品をいただいたこともありました。美玲さんの存在が支えになっていたんです」と先輩の優しさに救われていた。
山口は先輩から受け取った愛を後輩や同期、さらには先輩にも自分なりの形で返していた。佐々木への感謝を語った『BUBKA12月号』で、「私はすごい人見知りなので……」と語っていた山口は、佐々木のように表立って愛情を示すタイプではなく、プライベートでひっそりと伝えるタイプだった。それでも、その輪は気づけばグループ全体へと広がり、「山口家連れ込み隊」という軍団が誕生した。
山口が自宅へ招いたメンバーは数知れず。後輩や同期、さらには先輩にまで誘いの手が伸び、同期でも困難だという二期生・小坂菜緒の牙城も崩してみせた。その小坂からは普段のコミュニケーションから、「私のことをナメてきます!」と言われていた。イチゴミルク味のタピオカドリンクを飲んでいた小坂に、山口が「え? イチゴミルクですか~(笑)」とイジっていた、というエピソードからは「人見知り」だと語る山口が先輩へ心を開いていたことが窺える。その一方で、後輩の平岡海月と山下葉留花からは、二人きりの時にベタベタに甘えてきたことを暴露され、大慌てで口を塞ぎにいく一幕も。不器用だけど深いメンバー愛を山口は持っていた。
そんな山口には、先輩から託されたものがあった。二期生の丹生明里のセンター曲『One choice』のポジションだ。2024年12月に行われた東京ドーム公演にて、既に卒業していた丹生がサプライズ登場すると、曲中に入れ替わる形で『One choice』のセンターが山口に渡った。東京ドームに集まったおひさまの大歓声に包まれた瞬間から、山口は『One choice』のセンターとして立ち続けた。オリジナルセンターの面影は簡単には消えない。そのプレッシャーと山口は向き合い、ひたむきに笑顔で踊り続けた。そこには先輩への愛が溢れていた。
山口と髙橋未来虹、そして森本茉莉は、日向坂46三期生の中でも研修生期間を経て加入した、言わば後入りのメンバーだ。1stシングル『キュン』から4thシングル『ソンナコトナイヨ』まで、同期の上村ひなのの名前があっても、残る3人の名前はなかった。既にグループとして完成されつつある状況に飛び込むことに山口は、「私たちは必要とされてないんじゃないか」と自問したこともあったという。そんな日々を経て、日向坂46になくてはならない存在となった彼女に、丹生はセンターポジションを託し、二期生・松田好花も「陽世は(日向坂46)に必要だよ」と声をかけていた。
加入当初の迷いや悩みを乗り越え、日向坂46とメンバーへの愛が赴くままに駆け抜けた山口陽世の6年間の最後には、「三期生ライブ」という念願だったステージが用意された。「いつか三期生4人だけのライブもやりたいんです」━━三期生4人で表紙を飾った『BUBKA12月号』でそう語っていた山口は、目標と夢を叶えて、大好きな日向坂46を旅立つ。
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— 日向坂46 (@hinatazaka46) April 10, 2026
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