2021-12-04 11:00

【BUBKA1月号】侍戦士と振り返る、80、90年代の豪快プロレス黄金時代…越中詩郎

――鶴田さんは、若い頃から“怪物”だったんですね。

越中 それを言ったら、天龍さんも長州さんも藤波さんも、みんなそうでしたけどね。みなさんオーラがあったし、やっぱりよく練習してましたよ。練習してないやつはダメですよ。僕が長州さんに言われて一番心に残っている言葉は、「控室で座ってるようなことはするなよ、練習しろよ」ってこと。あれは金言ですよ。いまだに僕はそれを守ってますから。

――現場監督時代の長州さんは、マッチメイクをするだけじゃなく、そういう控室での厳しい空気感も作り出していたんですね。

越中 本当に選手のことをよく見てましたよね。しっかり練習して努力している人間にはチャンスを与え、控室で座っているようなやつには絶対にチャンスはくれなかった。それに当時の新日本は、どこの会場も満員で、選手の頑張りっていうのは金銭面でもちゃんと評価してくれましたよ。それはありがたかったです。

――90年代の新日本が、いちばん年俸が高かったといいますもんね。

越中 そういう意味では、本当にいい時代、いい先輩、いい営業の人たち、スタッフの人たちに恵まれましたよ。そしていちばんは、たくさんのファンの人たちが応援してくれたこと。やっぱり、これがいちばん大きい。

――あの時代は、ものすごい盛り上がりの試合がたくさんありましたしね。

越中 あれだけ満員のファンが沸いてくれたら、閑古鳥が鳴いてる会場ではぜったいにできないような試合もできちゃいますよ。べつに歓声だけじゃなく、ブーイングでもいいんです。天龍さんたちWARとの対抗戦なんか、客席からペットボトルが飛んできたりしましたけど、それだけファンが熱くなってるってことだから。

――80年代は、新日本で観客の大暴動も3回起きましたけど、越中さんはそのうち2回を現場で体験してるんですよね?

越中 とくにすごかったのが、たけしプロレス軍団の時(87年12月27日「イヤーエンド・イン・国技館」両国国技館)。中身が入ったままの飲み物とかがバンバン飛んでくるから。あんなのが頭に当たったら大変だよ。だから頭だけは守ってね。あと新日本は会場だけじゃなく、旅館も2軒くらい壊してるから(笑)。

Twitterでシェア

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING11:30更新

  1. 「ZOZOマリン、まとめてかかってこい!」櫻坂46 山下瞳月の魂の叫び!5年目の勝利にBuddiesたちは態度で示せるか!?
  2. 日向坂46・四期生が誰よりも高く跳んだ日━━武道館3Daysで見せつけた実力と一体感、そしてハッピーオーラ!
  3. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  4. 「ひなた坂46」が横アリ2日間で起こした奇跡!山口陽世の「ひらがな、ぶちかませ!」でこじ開けられたグループの新たな扉
  5. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#40「県道という名の険道」
  6. 東洋一の美少女、ユーモアと優しさ・親しみやすさにあふれている究極かつ至高のパーフェクトアイドル、=LOVE佐々木舞香ちゃんを推したくなる理由
  7. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#39「定期チェックの日」
  8. 乃木坂46ドームツアー考察”2年連続座長”のエース・井上和の涙から感じた「乃木坂46らしさ」とは?
  9. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#33「よりちゃんの夏休み」
  10. 杉作J太郎×武田雛歩…『杉作アニメ学院』番外編!2022年観るべきアニメ
  1. 日向坂46藤嶌果歩、キュートな笑顔…撮り下ろしグラビアショット
  2. 日向坂46大野愛実、初々しいグラビアショット!『週プレ』表紙を飾る
  3. 日向坂46金村美玖、早めのハロウィンで美脚際立つ狼に変身!「スタイル抜群」「美しすぎるので捕獲です」の声
  4. 日向坂46松田好花、スラリ美脚際立つ秋コーデに「大人っぽい」「ベレー帽も似合ってる」の声
  5. 櫻坂46武元唯衣、増本綺良の“裏切り”に苦笑「こういうところが嫌いです」
  6. 日向坂46松尾桜『週プレ』に登場…期待のニュースター3人を撮り下ろし
  7. 日向坂46松田好花、若林正恭の“ずるい仕掛け”に異議「悪いですよ、若林さんも!」
  8. 乃木坂46、40thシングルは瀬戸口心月&矢田萌華のWセンターに決定!新ビジュアルも公開に
  9. 日向坂46五期生10人が表紙&巻頭グラビアを飾る!テーマは『つながり』
  10. 乃木坂46瀬戸口心月&矢田萌華Wセンター、40thシングルのタイトルが『ビリヤニ』に決定

関連記事