2022-10-04 20:00

【追悼特別企画】天龍源一郎がレジェンドレスラーについて語る! ミスタープロレス交龍録「アントニオ猪木 前編」

プロレスラーとして一時代を築いたアントニオ猪木さん
プロレスラーとして一時代を築いたアントニオ猪木さん
写真/平工幸雄

アントニオ猪木さんが、10月1日、心不全のため亡くなった。プロレスラーとして一時代を築いた猪木さん。ファンを魅了し、多くの選手に影響を与え、そして「BUBKA」コラムにも何度も“登場”してきた。今回は、特別企画と題し、アントニオ猪木さんにスポットを当てた記事を紹介する。(記事の内容は発売当時のものであり、最新のものではありません)

天龍源一郎は、その40年間の“腹いっぱいのプロレス人生”で様々な名レスラーと出会い、闘い、交流した。ジャイアント馬場とアントニオ猪木の2人にピンフォールでの勝利を収めた唯一の日本人レスラーであり、ミスタープロレスとまで称された天龍。そんな天龍だからこそ語れるレジェンドレスラーたちとの濃厚エピソードを大公開しよう!

第27回アントニオ猪木(前編) 「BUBKA」2021年2月号より

猪木さんで凄く印象に残っているのは、俺が敢闘賞、ターザン後藤が新人賞をもらったプロレス大賞の授賞式。猪木さんが受賞したレスラーひとりずつと「おめでとう!」って握手して、そうしたら後藤が一生懸命ズボンで手を拭いて待っていたのを憶えてるよ(笑)。あの頃はプロレス大賞のパーティーでも全日本と新日本の選手が右と左に分かれるような感じだったけど、猪木さんだけは我関せずで、みんなに「おめでとう」って。だから「変わってんな。この人」っていうのが第一印象だったね。

今振り返ると、新日本プロレスを1回辞めた人間を受け入れるとか、猪木さんの姿勢は一貫して変わってないよ。長州力も前田日明も猪木さんの包容力に呑み込まれて、出戻りっていう言葉は悪いけど、故郷みたいな感じで帰っていったんだと思うよ。馬場さんは何かあった人間は絶対に許さないけど、猪木さんは全然気にしなかったもんね。これは俺の勝手な解釈だけど、14歳で船底に入って何十日もかけてブラジルに移民して、それからいろんなことがあったのを思ったら、日本に帰ってきてプロレスをやって、いろんな人といろんなことがあっただろうけど「どうってことねぇよ」っていう感じなのかなって。別に情が濃いとかいうわけではなく、テイクケアしてくれる感じじゃないんだけど、誰に対してもフラットな姿勢なんだよね。

俺が最後のアメリカ修行から帰ってきた81年から延髄斬りとか卍固めを使い始めて、新日本のファンに「全日本の天龍が何で猪木の真似をしてるんだ!?」って言われたけど、猪木さん本人から何か言われたことはなかったよ。普通だったら、どこかで会った時に「お前、あんな下手な技を使うなよ」って言われても仕方ないけど、それもやっぱり我関せずというのか、意に介さないっていうのか、「そんなのちっちゃなことだよ」っていう感じだったのかな。

延髄斬りはね、アメリカで本当にどうしていいかわからないで迷っていた時期に、新日本に行ったことがあるブラックジャック・マリガンに「日本で猪木がやっていたラウンドキックをやってみたらいい」って言われて、やり始めたんだよ。そうしたら急に猪木さんが身近に感じられて、コブラツイストとか卍固めとかをやれると思った自分がいて、日本に帰ってきた時に使い始めたら、全日本のファンが面白がって喜んで、新日本のファンが「全日本のクセに使いやがって!」って。ここでひとつ疑問があるんだけど、普通だったら馬場さんは「お前、猪木の真似はやめとけよ」って言うはずなんだけど、それもなかったから俺はラッキーだったよ。全日本のファンからも新日本のファンからも、どうあれ注目されるようになったんだからね。

Twitterでシェア
Googleで優先するソースとして追加

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA

BUBKA 最新号

BUBKA RANKING17:30更新

  1. SKE48荒井優希、初対戦のアジャコングに“一斗缶攻撃”も食らい完敗
  2. SKE48荒井優希「プロレス界でももっと1番を狙っていけるように」渡辺未詩とのタッグで勝利を収める
  3. SKE48荒井優希、3度目の防衛成功「ここで満足せずにもっと高みを目指す」
  4. SKE48荒井優希選手が辰巳リカ選手とのシングルマッチで大熱戦
  5. 石岡真衣のドラゴンズ勝利の女神記 第11回「今シーズンラスト観戦!どらほー目指して」
  6. スタン・ハンセン「『ラリアット』がプロレス技として辞書に載ったりしたら、こんなに光栄なことはないね」
  7. SKE48荒井優希選手、鈴芽選手に勝利し“ベルト挑戦”を宣言
  8. 『日向坂46×ニューエラ』コラボレーションヘッドウェア発売決定
  9. プロゴルファー菅沼菜々、髪色ピンクの魔法少女に変身 “無敵のハート”で笑顔を届ける
  10. SKE48荒井優希、山下実優選手とのシングルマッチ!試合に集中しメンバーの存在は「すっかり忘れていました」
  1. 乃木坂46伝説の『アンダーライブ』から9年━━東京体育館を舞台に、座長・小川彩を中心とした42ndSGアンダーメンバーが残したメッセージ
  2. 乃木坂46アンダーライブ、14人の“Our Story”が動き出す 熱量と葛藤の2日間をドキュメント
  3. 乃木坂46、42ndSGアンダーライブ『Our Story』が終幕━━座長・小川彩「新しい歴史を切り開いて、その先頭に立つ人に、私はなります」
  4. 青葉坂46、2027年12月に日本武道館で“解散ライブ”開催決定→配属先も発表へ 2027年の活動内容も解禁に
  5. 乃木坂46「6期生の撮り下ろしグラビア企画」第二弾は海邉朱莉が登場
  6. 櫻坂46増本綺良、笑顔で駆け抜けた8年 “頑張ってたね”が満ちた卒業セレモニー
  7. “幼稚園から続く表現の道”が結実 若月佑美、初の作品展『FIRST EGOISM』で見せた本音
  8. 若月佑美、“どこかでまた出会えるかもしれない” 作品販売に寄せたワクワクと感謝
  9. 乃木坂46 賀喜遥香が語る、グループの垣根を超えた“同期”の存在「オーディションで同じだったメンバーを見る度に、『私も負けないように頑張らなきゃ!』という風に思えた」
  10. 乃木坂46 6期生の撮り下ろしグラビア企画始動 初回は大越ひなの

関連記事