2022-09-03 11:15

プロレスラー・リッキーフジ、ロックンロールなプロレス人生・激動だったFMW時代を語る

胡散臭い格闘家たち

――初期FMWは「総合格闘技団体」を名乗って、いろいろ胡散臭い“格闘家”が来てましたけど、リッキーさんは参戦してみてどう感じましたか?

リッキーフジ 初期は空手家、サンボ、テコンドーとかいろいろいたので、「こんなプロレス団体なかなかないな」と思いましたね。僕はたしか帰国2戦目が、テコンドーのリー・ガクスーでしたから。

――いきなり、テコンドーとカルガリースタイルの異種格闘技戦(笑)。

リッキーフジ でも、僕は新日本道場や、カルガリーの安達さんの道場で鍛えられたから対応できて、大仁田さんにも認められたんですよ。新日本での練習生時代は、それこそ毎日のように(獣神サンダー・)ライガーさんとスパーリングさせていただいて、僕の両耳が潰れているのはライガーさんに潰された耳ですから(笑)。

――初期FMWは個性的な外国人レスラーもたくさん来てましたけど、呼んでいたのはのちにW★ING代表になる茨城清志さんですか?

リッキーフジ そうですね。茨城さんと、ターザン後藤さんの奥さんだったデスピナ(・マンタガス)ですね。当時は今みたいにインターネットで映像を確認したりできなかったので、ホントに来てみなければわからない感じだったんで。それこそ、食わせ者もたくさんいましたよ(笑)。

――空手家という触れ込みで登場した黒人のソウル・キングとか(笑)。

リッキーフジ ソウル・キングは本当に人を何人か殺してるんじゃないかっていうくらい見た目は怖かったのに、リングに上がったらどうしようもなかったという(笑)。でも、いちばんすごかったのは、やっぱりコディ・テンプレトンとレイ・バレラですよ。

――「最弱空手家」の名をほしいままにした伝説のコンビですね(笑)。

リッキーフジ 一応、来る前は「すごい奴が来る」って触れ込みだったんで、カードもシリーズの主役扱いだったんですよ。札幌の月寒グリーンドームでのビッグマッチでも大仁田さん、後藤さん組と試合が組まれていて。ところが開幕して、いざリングに上がってみたら、体も細くてヨボヨボな空手家で。控室のドアを開けてその姿を見た大仁田さんの顔色が変わって、「おい!ジジイじゃねぇかよ!」って(笑)。

――トップの大仁田さんすら「何が飛び出すかわからない」団体だったんですね(笑)。その一方で、ザ・グラジエーターやビッグ・タイトンといった、全日本や新日本のレギュラーにも引けを取らない素晴らしい外国人も呼んでましたよね。

リッキーフジ グラジエーターやホーレス・ボウダーはもともとフロリダにいて、デスピナのブッキングですね。デスピナが呼んでくる選手も当たり外れが大きいんですけど、グラジは大当たりでした。

――まだまだ続くインタビューの続きは発売中の「BUBKA10月号」で!

取材・文=堀江ガンツ

リッキーフジ|1965年生まれ、千葉県出身。新日本の練習生を経験後、単身カナダ・カルガリーに渡り現地でプロデビュー。帰国後はFMW所属となりアメリカンスタイルからデスマッチまで幅広くこなす和製カナディアンロックンローラーのキャラクターで注目を集める。2012年1月にK-DOJO入団。2013年1月にはインディペンデント・ワールド・世界ジュニアヘビー級王座を奪取。精力的に他団体にも参戦しており、まだまだ衰えぬ存在感を発揮している。

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