「虹のような存在」日向坂46 小坂菜緒が語る同期の魅力━━加入8周年、「不仲説」を経て最強の「仕事仲間」となった二期生が空に残し続ける9色の光

8月13日、日向坂46二期生が加入8周年を迎えた。SNSでは「#日向坂二期生加入8周年」というハッシュタグや、卒業生を含む9人での集合写真を添えてお祝いする投稿が多く見られた。そんな二期生の中心メンバーとして活躍する小坂菜緒は、同期について「出会うべくして出会った人たちだと思います」と語っている。『BRODY』(2022年8月号)で「奇跡」と称されるほど個性的で多才な9人が揃っていた二期生も、今では残り4人に。彼女たちは同期の関係性をあえて「仕事仲間」と言い、お互いを信頼しているからこそ、独特な距離感を保ちながら、8年間を駆け抜けてきた。
5月4日深夜に放送された『日向坂で会いましょう』にて、加入したばかりの五期生から「(同期と)学校の友達感覚で接してしまう」「一緒にお仕事をする仲でもあるので、そこの境界線を知りたいです」と先輩メンバーに質問する場面があった。この時、MCのオードリー・春日から「二期生はどうなの?」と話を振られると、二期生は「結構、ビジネス……(笑)」と答えていた。この回答に後輩メンバーがザワつくと、二期生は一斉に「悪い意味じゃないよ! 仕事仲間!」と慌てて弁明。松田好花は「いろいろ経た上で、そこにたどり着いた」と語っていた。
松田が「いろいろ経た」と話していたのは、以前に「二期生不仲説」が囁かれたことがあったからだ。これは、他の期が同期でプライベートを過ごし、その様子がブログなどにアップされる中、二期生の間ではその傾向がないことから立った噂だった。不仲を疑われたことから、二期生は話し合いを行うために松田の家に集合。深夜まで語り合った結果、「今まで通りでいいよね」という結論に至ったと、金村美玖と丹生明里(当時グループ在籍)がSHOWROOM配信(2024年10月14日)で話しており、『B.L.T.』(2024年11月号/東京ニュース通信社)でも金村は「今はもう笑い話なんですけど」と振り返っていた。
自分たちの関係を「仕事仲間のようだ」と語る二期生たち。そんな彼女たちも、最近では少しずつ同期としての空気感が変わってきたようだ。きっかけとなったのはやはり、メンバーの卒業だった。
2017年8月、けやき坂46(ひらがなけやき)の二期生として加入した9名。日向坂46への改名後、1stシングル『キュン』で小坂がセンターに抜擢され、以降も二期生はグループの中心としてパフォーマンスだけでなく、メディアや外仕事に精力的に取り組んでいた。そんな中、2022年6月に渡邉美穂がグループを卒業。続けて9月に宮田愛萌が卒業を発表し、同年12月に活動を終了した。以後、約1年半の間は二期生から卒業メンバーは出なかったが、2024年8月に丹生明里と濱岸ひより、2025年5月に富田鈴花、そして8月に河田陽菜が15枚目シングル『お願いバッハ!』(9月17日リリース)の活動期間をもって卒業することを発表するなど、8年目から9年目の間で、二期生を取り巻く環境に大きな変化が生じていた。
河田の卒業発表直後、小坂は自身のラジオ(J-WAVE『SONY SONPO QUEST FOR THE FUTURE』2025年8月8日放送回)でこんなことを話していた。
「二期生って決められた色とかがなくて。それぞれがいろんな色を持ってて、それこそ本当に虹と一緒。いろんな色が混ざり合っても同じ色にならないんですよね。混ざり合って、混ざり合って、レインボーな形のまま残る、みたいな感じのメンバーなので。誰かが誰かの個性を打ち消すとかそういうのが全くなかった」。
小坂のこの言葉は、二期生そのものを表現しているように思える。グループ活動と並行して、モデルとして活躍するメンバーがいれば、歌やダンスにこだわりを持つメンバーもおり、さらにバラエティやラジオ、ゲーム、カメラ、文章を書くことなどの好きなことを仕事につなげたメンバーもいる。そして、それぞれが日向坂46の看板を背負ってそのジャンルを開拓し、成果を上げてきたのが「日向坂46二期生」という集団なのだ。
さらに小坂は「深く関わらないからこそ全員がすごく熱いです。ここは他の三期生・四期生・五期生には負けないところ」と語っていた。河田が卒業すると3人になる二期生。15枚目シングル『お願いバッハ!』のフォーメーションは、小坂と金村の“なおみく”コンビがWセンターで、その真後ろの二列目に松田と河田がシンメ(左右対称のポジション)で並んでいる。二期生として培ってきたものを後輩に伝えつつ、残る二期生メンバーがこれからも、卒業生の分まで9色の虹を作っていく。
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— 日向坂46 (@hinatazaka46) August 13, 2025
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