2025-01-26 11:00

「めいめいは猫である」日向坂46 東村芽依が「そり立つ壁」を越えて「見つけた」9年間のアイドル人生

卒業セレモニーを開催した、東村芽依
卒業セレモニーを開催した、東村芽依
ⒸByakuya Shobo Co.,Ltd 2025

1月25日、幕張イベントホールにて日向坂46「東村芽依 卒業セレモニー」が開催。一期生の東村芽依が約9年間のアイドル人生、そして彼女のマイペースで一度足を踏み入れると抜け出せない「めいわーるど」に幕を下ろした。本稿では、アイドル最後の日を迎えた彼女の活躍を振り返っていく。

“めいめい”の愛称で親しまれた東村は、冠番組『日向坂で会いましょう』(以下、『ひなあい』)では、番組MCのオードリーから「猫!」とも呼ばれることもあった。2020年7月13日・20日放送の「春日はつらいよ お帰りさん影さん」企画で東村は、活動復帰した同期の影山優佳に対し、「実は私は猫です」とカミングアウト。“猫好き”ではなく、“猫”そのものだという衝撃発言は、5枚目のシングル『君しか勝たん』で『わたしはねこ』という個人PVが作られるに至った。

東村の独特な世界観とマイペースな空気は、グループ初期の頃から健在だった。『ひなあい』の前身番組『ひらがな推し』の家族アンケート企画で、「人見知り。人前では声も小さくアピールが下手です」と紹介されていた通り、初期の彼女は泣き虫で、積極的に声を張るメンバーはではなく、オードリー・若林正恭も「東村に(トークを)振ったりしても、すぐに返ってこない」とお手上げ状態。同期の佐々木久美や高本彩花が代わりに答える場面も多かった。

しかし、パフォーマンス時の彼女は別人のように輝いていた。特技のカラーガード(マーチングバンドなどで、フラッグやライフルなどの手具を用いるパフォーマンス)を披露した際には、全国大会出場の腕前を発揮。レプリカのライフルを高く放り投げてキャッチする姿は堂々たるものだった。また、ライブ中にハンドスプリングを成功させるなど、普段の控え目な姿とステージ上でのギャップに魅了されたファンも多いだろう。

そんな彼女も後輩が増えると共に、先輩として成長。「東村男前軍団」というグループが誕生するなど、後輩からの信頼も厚かった。軍団員の中でも、プライベートで一緒にいることが多い四期生の藤嶌果歩からは、「すごく率先して動いてくれて、店員さんとかも『はい!』って呼んでくれて」と東村の男前な一面が紹介され、かつての彼女からは想像がつかない、成長した姿を見せていたという。一方、当の本人は藤嶌のトーク中に恥ずかしくてブランケットで顔を隠しており、変わらない一面も見せていた。

そんな彼女がグループ外の活動で最も注目を集めたのは『SASUKE』(TBS系)での活躍だろう。「奈良のチーター」の異名を持ち、どんなスポーツでもこなす運動神経を持つ彼女は、2022年大会で多くの選手が両手で布を掴んで滑走するエリアを片手のみで滑って見せ、視聴者は度肝を抜かれた。グループから離れ、孤軍奮闘する姿には、かつての泣き虫キャラだった彼女の姿はなかった。

2022年9月に刊行された、東村芽依1st写真集『見つけた』(白夜書房)の巻末インタビューで彼女は、卒業について「先のことを考えるのが苦手なので、今できることをやっていきたいです」と語っていた。そして、ラストグラビアが掲載されている『blt graph vol.107』(2024年11月21日発売/東京ニュース通信社)で彼女は、約9年間の活動を振り返り、「やりきりました」と力強い言葉を残している。誰よりもマイペースに歩み続けた彼女は、154cmという小柄な体で激しく踊る姿でメンバーたちを鼓舞し、安心感を与え、お手本であり続けた。1st写真集で誕生した「めいわーるど」という世界観は、彼女の9年間を象徴する言葉であり、メンバーとファンの心にいつまでも残り続ける。

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