2024-11-02 12:00

乃木坂46向井葉月が卒業&芸能界引退を発表「乃木坂46が大好き」な向井の先輩から受けた愛を後輩に与え続けたアイドル人生

乃木坂46からの卒業を発表した、向井葉月
乃木坂46からの卒業を発表した、向井葉月
ⒸByakuya Shobo Co.,Ltd 2024

乃木坂46・3期生の向井葉月がグループからの卒業と芸能界引退を発表した。卒業を伝えたラジオで彼女は、「乃木坂46の1・2期生が大好きで、乃木坂46が大好きでグループに加入した」と語っていた。そんな彼女が乃木坂46として活動した日々は、憧れの先輩メンバーたちに愛され、グループへの愛に溢れた8年間だった。

乃木坂46加入前から1期生の星野みなみのファンだった向井。彼女がグループに加入した当時、公式HPでの星野と向井のアーティスト写真の間には、五十音順で2期生の堀未央奈や1期生の松村沙友理が並んでいた。しかし、堀や松村の卒業後、星野が卒業する直前に2人の写真は隣同士となり、向井は自身の公式インスタグラムで「ついに隣に…♡」と喜びのコメントを投稿していた。また、星野の卒業セレモニーで向井は、念願だった『ロマンティックいか焼き』の2人でハートを作る振り付けや、『無口なライオン』を星野と披露することができ、加入前から憧れていた先輩メンバーと至近距離でパフォーマンスをするという夢を叶えた。

向井は星野以外の1期生メンバーからも愛情を注がれており、ライブでは1期生のユニット曲に抜擢されている。

1期生の白石麻衣と高山一実の「WHITE HIGH」コンビが歌う『渋谷ブルース』は、4thシングル『制服のマネキン』に収録されており、ボーカルの2人に加え、ギター担当が1期生の橋本奈々未と深川麻衣という、伝説の1期生メンバーで披露されていた楽曲。その後、ギター担当は1期生の川村真洋と松村に受け継がれ、「乃木坂46 7th YEAR BIRTHDAY LIVE」では、卒業した川村に代わって向井が抜擢された。白石の卒業コンサートでもギターを担当した向井は、「ありがとうございました!」と締めくくるボーカルの2人を煽り、最後の一言をやり直しさせる、お決まりの流れを演出していた。

そんな向井は、松村の卒業コンサートで披露された『でこぴん』で白石のポジションに立っている。松村は「白石さんが卒業したら、松村さん寂しくなっちゃうと思うから、私がたくさん話しかけます!」と声をかけてくれた後輩がいた、そして、「まいやん(白石麻衣の愛称)のポジションに入ってほしいなと思いました」とVTRで語り、向井をユニットに呼んでいた。秋元真夏・高山・樋口日奈・松村ら1期生4人と向井の5人で披露された同曲。ブログで向井は、「私は白石さんのポジションで大好きな松村さんの笑顔を守れました。白石さんもこのライブを観てくれていて、良かったよと褒めてもらえました。でこぴんの位置、貸してくれてありがとうございました」と、謙虚な姿勢で先輩メンバーへの感謝を綴っていた。グループ加入前、憧れていた時代の楽曲を大好きな1期生と披露できたのは、彼女にとって大切な思い出となったに違いない。

他にも冠番組『乃木坂工事中』のライブ潜入企画では、バックヤードを回っている番組MCのバナナマンに、向井が絡みに行く一幕がたびたび見られた。特に2020年2月の「8th YEAR BIRTHDAY LIVE」で向井は、「2年前の仙台(ライブロケ)で全然喋れなかったから、今日挽回しに来たんですけど、何も喋ることなくて」と涙ながらに語り、無策で突撃したことを明かす。破天荒な行動にバナナマンの日村勇紀から、「何で来たんだよ!」と言われた際も、リベンジの機会で向井の背中を押したのは、白石や2期生の伊藤純奈たちであり、オチをつけられず戸惑っているところをフォローしたのも松村だった。こうして向井は先輩メンバーたちに支えられていた。

そんな向井も、後輩たちにしっかりと背中を見せてきた。特に5期生の中西アルノとのエピソードは、向井の推しメンである星野と共通する部分がある。『乃木坂工事中』にて、5期生が先輩に感謝を伝える企画が行われた際、中西がその相手に選んだのが向井だった。「初めて先輩と遊んだ」や、「本当に初期の初期、右も左も分からない大変だった時期から、爬虫類カフェとかに連れてってくれたりして…それがすごい嬉しかった」と涙ながらに語っていた中西。グループ加入直後、『Actually…』のセンターに抜擢された中西は、その後活動を自粛。復帰直後、中西を支えたのが向井だった。これは、グループ結成当初、学業の都合で活動休止していた秋元が復帰した際、周囲に馴染めていない様子から星野が声をかけたというエピソードと重なる。「乃木坂46が大好き」だった向井は、大好きな先輩と同様に、メンバーを誰一人孤立させない「乃木坂らしさ」を体現していた。

「乃木坂46が大好き」という理由でグループに加入した彼女は、憧れだった先輩メンバー達に愛され、受けてきた愛を後輩たちに余すことなく伝えてきた。初選抜となった34thシングル『Monopoly』の選抜発表時、向井の名前が呼ばれた際に、同期の久保史緒里や阪口珠美、後輩の林瑠奈などが笑顔になっていたのが、彼女がメンバーから愛されていた証拠だ。12月31日までの約2カ月間、彼女は最後まで乃木坂愛を見せてくれるに違いない。

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