2024-09-05 22:56

乃木坂46・遠藤さくらに齋藤飛鳥の影!?ドームツアーで放った圧倒的存在感の理由

乃木坂46「真夏の全国ツアー2024」より
乃木坂46「真夏の全国ツアー2024」より
撮影=鈴木健太(KENTA Inc.)
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乃木坂46が約5年ぶりとなるドームツアーを実施。9月2日~4日の3日間、ツアーファイナルである東京・明治神宮野球場での公演を成功させた。3会場計7公演、約26万人の観客が乃木坂46と共に夏を駆け抜けた。

ツアー全体を振り返ると、4期生・遠藤さくらがセンターを務める『夜明けまで強がらなくてもいい』と、『ごめんねFingers crossed』が披露されなかったことに気づいた。その一方で、遠藤は尊敬する1期生・齋藤飛鳥のセンター曲である『裸足でSummer』と『Wilderness world』でステージの中心に立った。今回はこの夏、彼女がその2曲で見せた成長について振り返ってみたい。

遠藤と齋藤といえば、先輩後輩を越えた関係であることが乃木坂46のファンの間では有名だ。遠藤がグループ加入直後、表題曲のセンターに抜擢された頃から、彼女を献身的に支えたのが齋藤だった。

その様子は『MUSIC BLOOD』(2021年4月~2022年9月/日本テレビ系列)でオンエアされたことがある。『ごめんねFingers crossed』のMV撮影中、突然泣き出してしまった遠藤に、齋藤は、「なに? そんなに顔を赤くして」と、くだけたトーンで話しかけ、真っ直ぐな言葉をかけていた。

そんな齋藤に対し、遠藤は『乃木坂工事中』のバレンタイン企画で、「今の私があるのは飛鳥さんのおかげ」と感謝を伝えていた。また、同期からは「スマホと顔の距離が一緒」や「笑い方が同じ」など、仕草まで似ていると指摘されたりもしていた。

そんな2人にも別れは訪れる。齋藤の卒業コンサートで遠藤は、「飛鳥さんからいただいたモノを忘れないように、一生懸命抱えて、これからもここで一生懸命踏ん張って頑張ります。いつか飛鳥さんが言ってくれた、自分で自分を認めてあげられるようになったら、また会いに行きます」と宣言し、自らにさらなる成長を課していた。

齋藤飛鳥の卒業から1年以上の時が経ち、聖地・神宮球場で『裸足でSummer』が披露されると、冒頭から遠藤の成長を、そしてその中で齋藤の面影を感じざるを得なかった。これまでの彼女の、ライブ時のファンへのマイクパフォーマンスからも、彼女なりに精一杯全力を振り絞っている印象は受けていた。しかし、今回のツアーでは、これまでに増した声量だけでなく、どこか余裕すら感じた。「みんなもっともっと声出せるんじゃないですか?」という、ファンを挑発してさらに大きな声を出させるための“煽り”は、齋藤飛鳥のそれに通じるものがあり、イントロ最後での「神宮走り切るぞー!」は、普段の細い声から想像つかないほどの力強い掛け声だった。『裸足でSummer』に欠かせないお決まりの“煽り”で、遠藤さくらが殻を破る瞬間を垣間見ることができた。

そして、『Wilderness world』は、ダンス選抜の9人で披露され、その中で遠藤はセンターに立っていた。

乃木坂46加入までダンス未経験だった遠藤は、『インフルエンサー』などのダンスナンバーで経験を積み、『乃木坂46時間TV』の企画である「乃木坂電子台」でハウスダンスに挑戦するなど、ダンスに対して積極的な姿勢を見せてきた。

また、加入して約半年で遠藤は、齋藤と2人で『他の星から』の特別バージョンをライブで披露。グループの中でもとりわけダンスが上手いと評される齋藤に必死に食らいつく遠藤のダンスが印象的だった。それから4年後、齋藤の卒業コンサートで2人は再び『他の星から』を踊っている。涙を堪える遠藤の頭を、何も言わず齋藤が優しくなでる光景が感動的だった。

『Wilderness world』で遠藤は、持ち前の長い手足を活かしたしなやかなダンスで観客の視線を釘付けにした。曲が進むにつれてその彼女の輝きは増していき、彼女のために用意された曲だと錯覚してしまうほどの表現力で他を圧倒していた。間奏のダンスパートを過ぎてからは、振り乱す髪の隙間や、激しいダンスの中で一瞬見える彼女の不敵な笑みから、どんなところにいても目で追ってしまう、齋藤のオーラすらも感じたほどである。

乃木坂46「真夏の全国ツアー2024」より
乃木坂46「真夏の全国ツアー2024」より
撮影=鈴木健太(KENTA Inc.)

最後に3日目の公演でメンバーから好評だった、遠藤のヘアスタイルについても触れたい。遠藤にしては珍しいデコ出しのヘアスタイルに、齋藤の面影を感じた人も多いのではないだろうか? 齋藤は音楽番組や『乃木坂工事中』で、おでこを出したヘアスタイルにすることが多かった。髪型も相まって、今回のツアーで遠藤から齋藤の面影を感じたのかもしれない。

かつて齋藤に支えられてきた遠藤も、最新曲『チートデイ』では同期の賀喜遥香と共に、フロントの5期生3名を挟むように立っている。隣には加入当初から「齋藤飛鳥に似ている」と言われてきた小川彩もいる。遠藤の、不器用に見える性格ながら後輩に対してパフォーマンスで語る姿にも、齋藤飛鳥を思わせる何かが詰まっているのではないだろうか。

乃木坂46「真夏の全国ツアー2024」より
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撮影=鈴木健太(KENTA Inc.)
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