2024-05-11 18:00

山下美月卒業コンサート、アイドル生活を駆け抜けてきた彼女が選ぶ楽曲を“くぼした”コンビの視点からピックアップ!

久保史緒里×山下美月の“くぼした”コンビ
久保史緒里×山下美月の“くぼした”コンビ
Ⓒ乃木坂46LCC

 5月11日、12日に乃木坂46・3期生の山下美月卒業コンサートが開催される。山下はシングル表題曲選抜15回、センター経験3回と、まぎれもなくグループの中心メンバーとして活躍してきた。

 そんな彼女の最後の大舞台で披露される楽曲は何になるのか。彼女がこれまでの参加してきた多くの楽曲から、同期である久保史緒里と“くぼした”コンビに焦点を当てて、筆者が考える「最後に披露してほしい楽曲」を予想させてもらった。

表題曲からはファン待望の2曲

 5月8日(水)に放送された『乃木坂46のオールナイトニッポン』で、山下は「セトリや演出は自分で考えました。自分が参加した思い入れのある楽曲、先輩リスペクトの楽曲、まだ歌ったことのない楽曲もある」と語っていた。各日のセットリストがガラっと変わることも宣言しており、二日間でかなりの楽曲数の披露が予想される。中心メンバーとして数々の楽曲でオリジナルポジション、卒業した先輩のポジションを受け継いできた山下が選ぶ楽曲は何になるだろうか。

 表題曲でピックアップするのは、13rdシングル『今、話したい誰かがいる』と17thシングル『インフルエンサー』の2曲だ。この2曲を“くぼした”が披露することに、ファンも本人たちも並々ならぬ思いがあると私は考えている。

 先日放送された『乃木坂46のオールナイトニッポン』では「久保とはシンメのポジションを担うことが多かった。背中合わせだけど、頑張る方向は同じ。ライバルというより“戦友”」と語った山下。対する久保は昨年3月にリリースされた32ndシングル『人は夢を二度見る』の選抜発表時のブログにて、「あなたの隣に立つのに相応しい人になりたくて。背中合わせもいいけど、どうかこの期間は共に前を見させてください」、と“山下”の名前こそ出していないものの、明らかに彼女に向けた思いを語っている。

 『人は夢を二度見る』の最後は二人が背中合わせになり、正面を見つめる振付で終わっている。多くを語らずとも、同じ方向を見てきた二人の関係性が感じ取れる。

 『今、話したい誰かがいる』は、3月に行われた12thバスラにて“くぼした”のWセンターで披露されている。ファンの間でも「この2人での披露は嬉しい!」と。歓喜の声が上がっていた。歌詞にある「あきらめるなら一人でいいけど夢を見るなら君と一緒がいい」という歌詞。楽曲リリースはもちろん2人が加入するよりも前だ。しかし、久保と山下の関係性にも当てはまるこの曲。最後に再び披露されることを願ってやまない。

 一方の『インフルエンサー』は『日本レコード大賞』で初の大賞を受賞。グループの代表曲のひとつとして、これまで多くのライブで披露されてきた。白石麻衣と西野七瀬のWセンターであるこの楽曲は、これまで山下×齋藤飛鳥や山下×与田祐希など、山下がセンターの一人として立つことは多かったものの、“くぼした”での披露はなかった。そのため、ファンの間でも“くぼした”での『インフルエンサー』を待ち望む声は多い。そんな『インフルエンサー』のセンターに誰が立つのか、(もちろん、楽曲自体披露されるかどうか、終演までわからないが)大きな見どころのひとつだと私は考えており、楽しみだ。

“くぼした”コンビの初センター楽曲は外せない

 続いて、3期生楽曲から考えてみよう。17thシングル『三番目の風』から始まり、会場が一体となって手拍子をする『僕が手を叩く方へ』まで計9曲ある。全楽曲の披露を期待したいところだが、“くぼした”の初センター楽曲である『未来の答え』は外せない。

 同曲の歌詞は、加入当初の3期生が木坂46としての人生を通じて“なりたい自分”を未来に探しに行く内容となっている。Wセンターを務めた久保と山下はその後、久保が2018年の6月から、山下が2019年4月から、それぞれ約2ヵ月間の休業期間を挟んでおり、決して順風満帆にアイドル人生を歩んできたわけではなかった。回り道を経験し、時には2人の歩幅が合わず、どちらかが先に歩いた道を辿ったこともあっただろう。しかし、未来を信じて自分らしく歩み続けた二人は今、隣に立って同じ方向を見ることができた。そんな二人の最初のセンター楽曲『未来の答え』を約8年たった今の二人で見せてほしい。

2人のターニングポイントとなった楽曲も

 最後になったが、『不眠症』を忘れてはいけない。19thシングル『いつかできるから今日できる』に収録されたこの楽曲で1、2期の先輩たちがいる中でWセンターに抜擢されたのは“くぼした”コンビだった。18hシングル『逃げ水』でセンターに抜擢された大園と与田に続いて、先輩メンバーに囲まれてセンターに立った2人。上述した、久保が書いたブログの冒頭は「加入してまだ一年に満たない頃、先輩方に囲まれる中、共に真ん中に立ってくれたあの時から」。これはもちろん『不眠症』でのWセンターことを示していると考えられ、2人にとって大きなターニングポイントなったことは間違いない。この楽曲も2人が背中合わせになる振り付けが一瞬ある。もし披露されるなら、その瞬間は見逃せない。

 ここまで、山下美月と久保史緒里の“くぼした”コンビの視点から楽曲をピックアップしてみたが、もちろん、他3期生との楽曲披露や、山下のことを尊敬する4期生の賀喜遥香などの後輩との演出も楽しみなところ。

 コロナ禍に入り、配信以外で初めてリリースされたシングル曲『僕は僕を好きになる』でセンターに立った山下美月。先輩メンバーが全員卒業した直後のシングル『人は夢を二度見る』でセンターに立っていたのも彼女だった。変化のタイミング、進まなければいけないタイミングで、彼女は先頭に立っていた。アイドルとしてはあと2日。時には回り道をしながらも、全力で駆け抜けてきた山下美月。そんな彼女の8年間の集大成、卒業コンサートで示される「未来の答え」を目に焼き付けたい。

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