2022-07-02 18:15

佐々木敦が語る、日本アイドルポップスの栄光と未来…世界基準の日本アイドルはなぜ生まれないのか

「BUBKA8月号」表紙を飾る櫻坂46

現在の日本では、SNS上でアイドル業界に対する問題提起が飛び交っている。振り返ると、AKB48が最盛期を迎えたのは2010年ごろ。それから約10年が経ち、YouTubeやストリーミングサービスなどの台頭によりシーンは様変わりした。一方、韓国ではK-POPが普遍的カルチャーとして世界に認知されていった。K-POPが評価されるたびに論じられる、日本と韓国のアイドル性の違い。永遠の命題のようなこのテーマに、思考家・佐々木敦と、ライターの南波一海が迫る。

ガラパゴス化した日本

――BUBKAで佐々木さんと話すのは、佐々木さんがEMPiREにどハマりしたタイミングでのインタビューぶりです。そこで今回は「混迷の日本アイドルシーン」がテーマということなんですが。

佐々木敦 何よりもまず、元EMPiRE改めExWHYSには頑張って欲しいですね!

――以上! で終わり(笑)。

佐々木敦 てわけにもいかないよね(笑)。ところで最近のK-POPってどうですか?

――佐々木さんは急速にK-POPにも興味を持つようになっていて。今回の企画のタイミングでちょうど触れたい話題が出てきたんですよね。

佐々木敦 湯川れい子さんの発言がちょっとバズってたというか、プチ炎上してましたよね。

――BTSを筆頭とする韓国のアイドルの比較だと思うんですけど、「日本の『会いに行けるアイドル』という国内循環型のキャバクラ・システムが、日本の音楽の国際競争力を失くす」とTwitterで書いていて。それで、たくさんのアイドルファンが。

佐々木敦 反論してた。

――ですね。じつは、僕はその通りだと思ったんです。

佐々木敦 そこを認めなかったらホントは当たってることを逆説的に裏打ちしちゃうじゃんっていうね。だから、そこは認めて……要は「負けた」と。グローバルポップに仲間入りはできませんでしたっていうことで。

――なんですけど、そもそも国際競争力なんてなかったじゃんという意見もあって。

佐々木敦 ダイヤモンドオンラインの記事(「NiziUが日韓で苦戦の理由、TWICEと成否分けた『ポジショニング戦略』の差」)も、結局、ガラパゴス肯定論になっている。それを「だからそこがいいんだよ!」と胸を張ってみせるか、「それは確かに日本の特徴だけど、でもね?」と言い出すかの違いで、最近は後者の方がどんどん極まってきてるんじゃないのってことですよね。南波くんもよく言っているけど、コロナ以降、いわゆる接触を核とする日本のアイドルの構造が変わってきて、アイドル自身の意識も変わらざるを得なくなっていってることと、ちょうどその間にBTSを旗頭にK-POPがよりグローバルになっていったということがあって、それは多分すごくいろんなことが関係している。

「BUBKA8月号」コラムパック
「BUBKA8月号」コラムパック

Amazon Kindle

楽天Kobo

Apple Books(Mac または iOS デバイスのみ)

Google Play

紀伊國屋Kinoppy

BOOK☆WALKER

honto

セブンネットショッピング

DMM

ebookjapan

ブックパス

Reader Store

COCORO BOOKS

コミックシーモア

ブックライブ

dブック

ヨドバシ.com

その他、電子書籍サイトにて配信!

Twitterでシェア

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING17:30更新

  1. 選抜の噛ませ犬じゃない!乃木坂46最新アンダーライブ極私的過剰考察「私、アンダーメンバーの味方です」
  2. 乃木坂46ドームツアー考察”2年連続座長”のエース・井上和の涙から感じた「乃木坂46らしさ」とは?
  3. R-指定(Creepy Nuts)が語るスチャダラパーの時代
  4. SKE48須田亜香里×山本昌「笑顔にスランプはない!」<BUBKAアーカイブ特別編>
  5. 日向坂46・四期生が誰よりも高く跳んだ日━━武道館3Daysで見せつけた実力と一体感、そしてハッピーオーラ!
  6. 「『ラストアイドル』とは何だったのか?」ほか BUBKAコラムパック2022年5月号配信
  7. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  8. 呂布カルマ×R-指定、ラッパーにとってMCバトルとは?
  9. 型破りディレクター・マッコイ斉藤がつづる「非エリートの勝負学」
  10. Creepy Nuts・R-指定「DABOさんのラップはスムースやし、滑らかすぎるから、凄さを見逃しちゃうんですけど、分析するととんでもないライミングなんですよね」
  1. 乃木坂46 池田瑛紗『チェンソーマン』のレゼのコスプレを披露で「リアルに存在した……」「圧倒的再現度と美しさ」の声
  2. 乃木坂46増田三莉音、制服姿からルームウエア姿まで「窓からの日差しがポカポカでとても印象に残っています」
  3. AKB48伊藤百花、寝起き姿から初公開の歯磨きショットまで…特典生写真カット9点解禁
  4. 「憧れの美人」「圧倒的美」SNSで話題の櫻坂46 守屋麗奈、新曲発売をPR&美しい横顔ショット公開でファン歓喜!
  5. 乃木坂46井上和、漫画キャラのコスプレ姿を披露で「完璧な再現」「スタイルがレべチ」「これは圧倒的……」と反響続々
  6. バナナマンも太鼓判の大型“天然”新人・増田三莉音が『矢久保の部屋』に出演! 乃木坂46を卒業間近の矢久保美緒が悩める6期生に「贈る言葉」
  7. 乃木坂46池田瑛紗の圧倒的スタイル姿に「これぞ美脚!」「天使コスプレもいい」の声
  8. AKB48伊藤百花、ベッドでゴロゴロしたり鉄棒で遊んだり制服で走ったり…“お渡し会”特典ポストカード公開
  9. 乃木坂46 6期生の台北ロケを4週にわたって配信
  10. “坂道新参者シリーズ”第2章が開幕間近! 最新曲Wセンターを擁する乃木坂46、「イマニミテイロ」精神の日向坂46、そして櫻坂46は今回も「未来」を語るのか?

関連記事