2022-06-05 18:00

マネージャー&プロデューサー清水大充「Especiaは部活動だったんですよね 定時を過ぎてからやるものでした」

――BiSやEspeciaが生まれたのもその流れだったと。Especiaの音楽性はどのように定まったのでしょうか。

清水大充 きっかけはBiSの『エレガントの怪物』のアレンジだったと思います。淳之介に「これ誰がやったの?」と聞いたら横山だったんですよね。こんなかっこいいことできるんだと思って。で、グループをやろうと考えたときに、予算もないし、社内であんなにクオリティ高いものを作れるんだったら横山に相談してみようと連絡を入れたのが最初です。当時のアメ村は80’sの流行り始めで、横山が大阪に来たときに、そういうところが面白いですねと話していて。じゃあその方向でディスコとかをやってみようかと。あと、よく例に出していたのがSMAPのオシャレな曲で、ああいう感じでやれたらいいねっていうことになりました。

――社内に横山さんがいて、さらにはつばさのスクールにはRillsoulさんもいたという。

清水大充 本当に偶然が生んだ産物ですよね。山上さん(Rillsoul)はただの先生ですから(笑)。そういう繋がりでやっていない唯一の引き抜きがPellyColoです。

――ネットで見つけてスカウトしたんですよね。改めて聴き直して、10年前にこれが世に出ていたのはすごいことだなと思いました。

清水大充 彼らの能力は先進的でしたよね。

――Especiaスタート当初のリアクションはどうだったんですか?

清水大充 悪かったですよ。盛り上がってなんぼの大阪のアイドルイベントに出ると音として浮いてるし、ハコに2~30人いたのに(Especiaの)出番になるとみんな物販に行ってしまってフロアにひとりもいないこともありました。メンバーもそれを真に受けて、もっと盛り上がれる曲がいいんじゃないか、オイオイやったほうがいいんじゃないかと言われましたけど、絶対にやるなと言ってました。

――それはどうしてですか?

清水大充 大阪のアイドルで誰も成功してないじゃんと思っていたので、それが正解だと思いたくなかったんですよね。マーケティング的にどう考えても成功じゃないと思ってました。1000人、2000人を目指すことを考えた時に、目の前の30人が欲しいわけじゃないよなと。

――それは納得しかないです。メンバーは気が気じゃなかったでしょうけど(笑)。EspeciaはDJカルチャーとの親和性も高かったですし、結果的にシーンの外側にも拡がっていきました。

清水大充 VINYL7の(松本)ヒサターカーさんは耳の早い人なので、結構早くからEspeciaを知ってくれていたんですよね。それで横山と僕が接触してあのアナログ(tofubeats、DJ WILDPARTY、okadadaらがリミキサーで名を連ねた『Taste of Spice』)が実現したんですけど、クラブシーンのほうがマッチするし、そういう方向に刺しにいきたいという意図もありました。

――記事の続きは発売中の「BUBKA7月号」で!

取材・文/南波一海

清水大充=しみず・ひろみつ|つばさグループ社員。2012年、大阪を拠点としたガールズグループEspeciaを立ち上げ、グループのマネジメント、プロデュース業に務める。6月18日にEspecia結成10周年を記念したライブ『Especia es una Familia ~ 10º aniversario ~』を開催する。

「BUBKA6月号」コラムパック
「BUBKA6月号」コラムパック

Amazon Kindle

楽天Kobo

Apple Books(Mac または iOS デバイスのみ)

Google Play

紀伊國屋Kinoppy

BOOK☆WALKER

honto

セブンネットショッピング

DMM

ebookjapan

ブックパス

Reader Store

COCORO BOOKS

コミックシーモア

ブックライブ

dブック

ヨドバシ.com

その他、電子書籍サイトにて配信!

Twitterでシェア

関連記事

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING17:30更新

  1. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#13「プロにおまかせしてきました」
  2. 選抜の噛ませ犬じゃない!乃木坂46最新アンダーライブ極私的過剰考察「私、アンダーメンバーの味方です」
  3. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  4. 吉田豪「what’s 豪ing on」Vol.4 澤部渡、「呪い」をどう楽しむかと思ってた
  5. 【吉田豪インタビュー】渡辺俊美、頑張らないこそ築けたキャリア
  6. 日向坂46・四期生が誰よりも高く跳んだ日━━武道館3Daysで見せつけた実力と一体感、そしてハッピーオーラ!
  7. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#23「足跡、はじめました」
  8. 乃木坂46星野みなみ「違う人生を選んでいたらどうなっていたんだろうって気にはなるけど、乃木坂46に入って良かった」
  9. 【吉田豪インタビュー】井上富雄、過去のものはそんなに引っ張らないでいきたい
  10. 「ひなた坂46」が横アリ2日間で起こした奇跡!山口陽世の「ひらがな、ぶちかませ!」でこじ開けられたグループの新たな扉
  1. 乃木坂46賀喜遥香&筒井あやめダブル主演ドラマ、トレーラー映像&第1話場面カット解禁!オープニングテーマも決定
  2. 乃木坂46 6期生・瀬戸口心月、愛らしいルックスで表紙を飾る
  3. 「誰かに慰めて貰うためにアイドルになりたかった訳じゃない」乃木坂46 岡本姫奈が選抜発表で芽生えた「悔しさ」の理由
  4. ≒JOY・江角怜音、強さと美しさを表現
  5. 私立恵比寿中学・真山りか×AMEFURASSHI・愛来 対談インタビュー|独自の音楽性を追求してきた2グループが、今お互いに伝え合いたいこと
  6. 乃木坂46 賀喜遥香、39thシングル『Same numbers』のセンターに決定「全員に感謝を届けられる作品に」
  7. SKE48長谷川雅「みんなで精いっぱい頑張っていきます」若手メンバーによる新公演スタート
  8. 乃木坂46 矢田萌華インタビュー|高校の文化祭で『ガールズルール』を踊っていた少女が、オーディションに合格し、憧れのステージに立つまで
  9. STU48中村舞ら大勢のファンに感謝!映画『鬼ベラシ』“舞台あいさつツアー”無事終了
  10. 「乃木坂46の流儀」に日向坂46 松田好花が信じられないと驚嘆! 理想の先輩・久保史緒里の「グループアイドル論」