2022-02-15 17:00

船木誠勝「ガチンコでやれば八百長って言われなくなる 単純にそう思ってましたね」【UWF】

理想と現実の狭間

――それでいざUWFに参戦してみると、理想と現実が違ったわけですか?

船木 違いました。自分は海外に行ってたので、UWFの人気とか、どんな試合をやっているのか、送ってもらったプロレス雑誌でしか知らなかったんですよ。だから、もっと新日本vsUWFみたいな派手で激しい試合を想像してたんですけど、実際に見てみたら、みんなキックと関節技とスープレックスの同じような試合で、「これってどうなのかな?」って。

――船木さんの目には、地味であまり面白いようには見えなかった、と。

船木 はい。だけどお客は入ってるし、キックのダウンシーンとか要所要所は会場も沸いてるんで、何が正解なのかわからなかったですね。なんか、そこにすんなり入っていけない自分に腹が立って、ちょっといたずらじゃないですけど、試合で抵抗したんです。

――だからUWF移籍第1戦の藤原さんとの試合(89年5月4日、大阪球場)では、派手目の試合展開のあと、一度藤原さんの反則裁定が下ったのに、勝手に延長戦をやっちゃったんですよね?

船木 プロレスだったらそれで盛り上がっていいんじゃないかと思ったんですけど、試合後、前田さんに怒られましたね。

――あの試合を見て、「これは真剣勝負のスポーツではない」って、スポンサーが降りちゃったんですよね。

船木 それを前田さんに言われましたね。「おまえのせいでこうなってしまって、どうするんだ」って。

――船木さんはプロレスラーとして盛り上げようとしたことが、UWFでは裏目に出てしまったわけですよね。続く、ボブ・バックランド戦(89年5月21日、東京ベイNKホール)では、コーナーからミサイルキックを出して反則負けになりましたけど、あれは最初から考えていたんですか?

船木 はい。バックランドって昔から、相手がキーロックを仕掛けると、そのままコーナーまで持ち上げてたじゃないですか。だから、そこでミサイルキック出せば盛り上がるだろうなと思って。実際、そこで一番沸きましたからね。

Twitterでシェア

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING5:30更新

  1. シンガーソングライター吉澤嘉代子「『日記』は、(小林)歌穂ちゃんに宛てた手紙をプレゼントしようと思って書いたんです」<私立恵比寿中学の音楽のすべて>
  2. 乃木坂46、3期生の絆「今が一番の思い出」過去から現在そして未来へ
  3. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  4. 大注目のユニットTHE ORCHESTRA TOKYO(オケトー)、ワンマンソールドアウト「回数を重ねるごとにお客さんが増えていく手応え」
  5. ヒャダイン的サ道探求記「狂い焚きサウナロード」本八幡レインボーで見えた虹の架け橋
  6. 乃木坂46齋藤飛鳥&星野みなみ「断られると思うけど飛鳥と二人旅に行きたい!」
  7. プロ野球・俺たちが忘れられない助っ人外国人たち…伊賀大介×中溝康隆が語る
  8. なんてったってキヨハラ第20回「最後の対決」
  9. 選抜の噛ませ犬じゃない!乃木坂46最新アンダーライブ極私的過剰考察「私、アンダーメンバーの味方です」
  10. R-指定(Creepy Nuts)が語るスチャダラパーの時代
  1. 乃木坂46中西アルノ、情感豊かなグラビアショット!創刊10周年記念『BRODY10月号』表紙を飾る
  2. 「やっぱライブでしょ!」中西アルノのアイドル哲学むなしく赤字&倒産……乃木坂46の「血統と伝統」を背負うエース級プレイヤーもプロデュース業にはスイッチできず
  3. 人気アイドルが猛暑も吹き飛ぶ清涼感ある浴衣姿を披露「カワイ過ぎ!」「日本の宝」「似合ってます」
  4. 『Kohmi EXPO 2025』開催記念、広瀬香美×フィロソフィーのダンス・奥津マリリ&日向ハルインタビュー|“ロマンスの神様”のSNS投稿をきっかけに、共演するまでに至った二組による愛と尊敬の音楽トーク
  5. 乃木坂46川﨑桜&菅原咲月、筒井あやめプロデュースで“新しい輝き”を放つ
  6. ラフ×ラフ吉村萌南、活動休止を報告「またみんなと活動できることを楽しみに頑張ってきます」
  7. 乃木坂46 13th YEAR BIRTHDAY LIVE、中西アルノ「今のこの乃木坂が絶対最強!」
  8. 【櫻坂46・5th TOUR 2025 “Addiction”】 松田里奈「日本中のみんなが、知らない人がいないくらい大きなグループになりたいです」
  9. 日向坂46五期生4人が美有姫先生からアザトカワイイ仕草を学ぶ
  10. 櫻坂46藤吉夏鈴が提案する企画内容に一同騒然…森田ひかる「イヤですよね~(笑)」

関連記事