2022-04-04 11:15

プロレスラー大谷晋二郎、新日本に憧れた男…炎の戦士が30年貫いたレスラー論

――どの試合もプロレスの醍醐味を感じますね。大谷さんが観る側のファンから、やる側になろうと思ったのはいつ頃なんですか?

大谷晋二郎 僕はもう小学2年生の時、猪木さんをテレビで観たときから決めていて、その気持ちが変わったことは一度もなかったですね。

――小学2年生からの夢なんですね。

大谷晋二郎 だからいろんなプロレスラーの自伝とかを読んで、レスラーになる人間はどうあるべきなのかっていうのを学んでいたんで。入門まで苦労しなきゃいけないって、勝手に思っちゃってたんですよね。

――さまざまな困難を乗り越えて栄光をつかむ物語がなくてはならない、と(笑)。

大谷晋二郎 だからプロレスラーになるために上京する時、親に大反対されてなかなか許してもらえなかったんですけど、なんか僕は「これこれ!」みたいな感じがあったんですよね。

――「第一の障害キターッ!」みたいな(笑)。

大谷晋二郎 親の反対を押し切ってみたいなものに「これこれ」感があったんですよ。それで家出同然で、お年玉を取っておいた5、6万だけを握り締めて東京に出てきて、住む家もなければ、頼る人もいない。途方に暮れそうな上京なんだけど、自分だけは「これこれ!」って思ってて(笑)。その後、アニマル浜口さんのお世話になって、新日本に入門できたんですけど、入ってからもハッキリ言ってめちゃくちゃ厳しかったんですよ。

――馳浩さんと佐々木健介さんが道場を仕切っていた、伝説的に厳しい時代ですもんね(笑)。

大谷晋二郎 だから同期の仲間もどんどん辞めていったんですけど、僕は歴代の先輩方がみんな地獄のトレーニング、理不尽なしごき、いつまでも終わらない雑用に耐えてレスラーになったのを知っていたんで、心の中で「これこれ! これなんだよ!」って思ってましたね。

――この理不尽さこそ正統な道だ、と(笑)。

大谷晋二郎 何も知らずに入ってきた人は耐えられないかもしれないけど、僕の「これこれ」論からしたら、「これこれ!」で済むんですよね。逆に、こういうことを経験しないと、先輩たちの領域にいけないと思っていましたから。

取材・文=堀江ガンツ

――インタビューの続きは、発売中の「BUBKA5月号」で!

大谷晋二郎=おおたに・しんじろう|1992年2月新日本プロレスでデビュー。Jr.ヘビー級の中心選手として躍進を続け、統一7冠王者をはじめ、幾多のタイトルを手中にする。2001年ゼロワン旗揚げに参加。第34代世界ヘビー級王座にも就いた。2008年よりプロレスリングゼロワンマックスを運営する、株式会社ファーストオンステージの新社長に就任。現在も現役でゼロワンのリングに立ち続ける。

BUBKA (ブブカ) 2022年 5月号
▼Amazonで購入

BUBKA 2022年 5月号増刊 =LOVE 佐々木舞香Ver.
▼Amazonで購入

Twitterでシェア

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING17:30更新

  1. ドジャース ロバーツ監督「大谷選手は、本当に特別な特別な選手」「彼らしくいてほしい」来季の活躍にも期待
  2. 【ドジャース】ロバーツ監督「佐々木投手、来季は先発を予定」
  3. イチロー「やっぱり、おいしいね」、セブン‐イレブン『こだわりおむすび』新CMに出演
  4. SKE48荒井優希「プロレス界でももっと1番を狙っていけるように」渡辺未詩とのタッグで勝利を収める
  5. SKE48荒井優希選手、デビュー1周年のメモリアルマッチを白星で飾る「まだ1年…もっともっと成長していけるように」
  6. 【工藤めぐみインタビュー】長与に憧れ、ジャガーに習い、ダンプ松本に叱られて――辛く厳しかった時代の追憶
  7. ブル中野×玉袋筋太郎『極悪女王』の反響を語る「これを見て女子プロレスに興味を持ってくれた人もいたと思う」
  8. SKE48荒井優希選手、“サソリ固め”を初公開も
  9. 【追悼・永島勝司】週刊ゴング元編集長・金沢克彦が語る「“伝説の仕掛け人”の暗躍と北朝鮮」(前編)
  10. 天龍源一郎がレジェンドレスラーについて語る!ミスタープロレス交龍録 第41回「鈴木みのる」
  1. 櫻坂46三期生総出演ドラマ『路地裏ホテル』場面カット&エピソード解禁
  2. 乃木坂46が11年間バトンを繋ぐ『紅白』への想い━━「私たち頑張ったもん」と胸を張るキャプテン・梅澤美波に集まる“乃木坂らしい”支え
  3. AKB48伊藤百花、真夏のプールサイドで美脚もチラり…フォトブック発売記念パネル展の開催が決定
  4. 【卒業セレモニー】河田陽菜「日向坂でいられて幸せでした」涙と笑顔であふれた8年間をしめくくる
  5. 「今日も」から「いつまでも」へ━━日向坂46 河田陽菜が伝え続けた「応援してます」の思いが結実した8年間の集大成
  6. 元HKT48渡部愛加里「見てくれた人が幸せな気持ちになってくれたら」1st写真集発売記念インタビュー
  7. 乃木坂46池田瑛紗、異次元のスタイルに「細すぎ&ビジュ最高!」「本当に実在するのか……」の声
  8. 乃木坂46 松尾美佑の卒業メッセージに日向坂46 髙橋未来虹が涙……坂道研修生時代から続く、グループの垣根を越えた同期の絆
  9. 「四期生の空気感が一期生に似てきた」親友でありライバル、日向坂46 正源司陽子と藤嶌果歩の“しょげかほ”は「闘志」を燃やし合う関係
  10. AKB48花田藍衣「指原莉乃さんと仲良くなりました!」意外な特技も明かす

関連記事