2023-08-06 11:30

SKE48林美澪「私でいいのかな?」公演ソロ曲への思いを明かす

SKE48林美澪・佐藤佳穂・菅原茉椰にインタビュー
SKE48林美澪・佐藤佳穂・菅原茉椰にインタビュー
撮影/成田智宏

7月15日に初日の幕が開いたSKE48・Team E新公演「声出していこーぜ!!!」。7月31日(月)に発売された「BUBKA9月号」では、初日公演から一夜明けて間もない佐藤佳穂・菅原茉椰・林美澪のインタビューを敢行。ウェブ限定記事では、公演曲について、彼女たちのユニット曲を中心に話を聞いた。

――初日の出来はいかがでしたか?

菅原茉椰 菅原はちょっと引っ掛かりがあります。ほんとに歌が苦手なんですよ。去年でしたっけ、劇場でソロ公演があったじゃないですか。本気でやりたくなくて! 一人で歌うくらいならやりたくないっていうくらい好きじゃなくて。

――今までは2~3人で歌うか、Allで歌うかでしたからね。

菅原茉椰 そうです。自分の歌声がほんとに好きじゃなくて。でも、今回の新公演はソロパートがあるから、ちゃんと歌と向き合わないといけないなってレッスン期間で感じて。で、初日なんですけど、ゲネプロのほうが出来はよかったなと思って(笑)。でも、みんなは「筋肉痛のなか、よく頑張った」と思います。振り付けもそろっていたんじゃないかな。衣装さんにも、「今までで一番そろってた」と褒めていただけて。普段見てくださっている方に言われるのはうれしいことですから。

林美澪 私はゲネプロが終わってから、腰を痛めてしまいまして。本番前のリハーサルはほとんど参加できなかったんです。迷惑をかけてしまって、すごく申し訳ないと思いました。それでも本番は自分の力を精いっぱい出しました。いつもネガティブなんですけど、今回はポジティブに臨めました。満足することなく、今後も頑張っていきたいです。でも、ソロ曲(『星の雫』)はもっと成長できると思うので練習を頑張ります。

菅原茉椰 菅原はリハで『星の雫』を見ていて、泣いちゃったんですよ。マッサージを受けながら聴いていたんですけど、涙がすごい出てきて。「こんなにちっちゃい子が頑張ってるな」と思って。なのに、まだ満足していないってすごいことだと思います。

――では、2人のユニット曲についても聞いていきたいんですけど、『ユースコール』ですね。2人で組むとなって、どう思いましたか?

佐藤佳穂 私はこの2人だろうなと思ってました。

菅原茉椰 えっ、なんで? これも掌の上で転がされてた?

佐藤佳穂 いや、そんなんじゃないです(笑)。私は3人のセクシーユニットを期待していたんです。Team Sの新公演が始まった日から、「私は絶対に新公演でセクシーユニットをやる!」って。でも、2人のユニットだと聞いて、やっぱりなという思いがありました。菅原さんと私って、結構似てるって言われるんです。

菅原茉椰 なんで?

佐藤佳穂 舞台を一緒にやったこともあるし、アイドルへの向き合い方もそうだし。

菅原茉椰 初めて聞いた……。

佐藤佳穂 あれ、ピンときてない(笑)。私も似てるかなって思うけど、とにかく言われることが多いんですね。それがあったので、2人のユニットというのは予想していました。でも、今後のことを考えたら、セクシーユニットはコンサートでもできるわけで、いただいたものを強みに変えていけばいいなと思ったので。今後の自分のためにステージに立とうと思いました。

菅原茉椰 菅原は、この曲をやるたびに自信がなくなっていくんです。菅原も音源を聴いて、「まあ、自分が当て込まれるだろうな」と思いました。ただ、上手く歌えるかというと別の話で。

――自信がなくなっていくのは、歌の部分なんですね。

菅原茉椰 それもそうだし、スタンドマイクを使うと動きが制限されます。ハンドマイクよりも可動域が狭いんですね。できることが限られているから。自分の思ったようなダンスができないんです。振り付けのCRE8BOYさんが見せようとしている世界が作れるかなっていう葛藤がありました。でも、その葛藤にも向き合わないといけないので。

――先輩2人のユニットはいかがですか?

林美澪 大好きです! この公演で唯一毎日聴いてる曲が『ユースコール』で。

佐藤佳穂&菅原茉椰 えーー!

林美澪 歌声が好きなんですよ。どんな感じのユニットになるんだろうって、ずっとワクワクしてて、楽しみがすごかったです。振り付け動画も毎日観てます。

菅原茉椰 自分たちが思ってるよりも、周りの評価はいいんですよ(笑)。声の相性もいいかもしれないです。菅原的には、Dメロの♪選んで捨てた出会いでも~からはファンの方に向けて歌っています。

――そして、14歳のソロ曲『星の雫』はいかがですか?

林美澪 公演でソロ曲を歌うなんて、あまりないことなので、「私でいいのかな?」という気持ちでした。歌は好きだけど、苦手なんです。でも、ソロ曲をいただいたからには頑張らないとなと思って、毎日のようにカラオケで練習してきました。朝早くからレッスン場に行った日もあったし、自分としては頑張ったと思える曲です。

――CRE8BOYさんから言われたことは?

林美澪 「林さんの思い描く振り付けでいいよ」とおっしゃっていました。決まっている振り付けではあるけど、「感情のままに動いてほしい」って。この曲の歌詞は、雑誌のアンケートとして質問が送られてきて、それに答えたら、実はこの曲のためのアンケートだったという……。

――騙されましたか。

林美澪 そのアンケートが、自分についての質問だったんです。だから、歌詞は全部私の考えていること、そのまんまなんです。それもあって、感情は込めやすいですね。

――全体曲でセンターに立っている曲について聞きます。菅原さん、待望の初センターじゃないですか。

菅原茉椰 うれしかったです。ユニットか全体曲かでセンター曲をいただけたらいいなと思っていたので。でも、不安もありました。みれいたんがセンターの曲の次ですから。菅原だと弱くないかなと思って。その次はくまさん(熊崎晴香)のセンターで、強いメンバーがたくさんいるなかで真ん中に立って輝けるのかなって。でも、回を重ねていけば、もっと見せられる自分が顔を出すだろうなと思って、今は楽しみです。

――作詞作曲した方は、AKB48の『NO WAY MAN』の前迫潤哉さんです(作曲はDr.Lilcomと共作)。

菅原茉椰 えっ、『NO WAY MAN』って菅原が初めてAKB48で選抜入りした曲ですよ!? へー、そうだったんですね。不思議な縁を感じますね。この曲は主人公が強めな人なので、そうなれたらいいなと思って、歌っています。菅原もネガティブにさよならしたいです。

――さとかほリーダー、センター曲は……。

佐藤佳穂 M3の『誰しもいつか止まる心臓を』でなっきー(鎌田菜月)さんとやってる感じ(1サビは佐藤、2サビは鎌田がセンター)なんですけど、それよりも要所要所ソロパートがあるので、そこは新公演の課題として頑張らないといけないと思っています。

――林さんは中盤曲『Loose control』のセンターです。

林美澪 振付をしていただいたTAKAHIRO先生のことは以前から知っていて、カッコいいダンスが好きだったので、ほんとにうれしかったです。レッスンの日は、テレビで見ていた人が目の前にいると思って、めっちゃ緊張して、震えが止まらなかったですけど、貴重な時間を過ごすことができました。

――難しい点はありました?

林美澪 1番はずっと立ってるだけ……と言ったらアレなんですけど(笑)。あそこは感情を込めるところなんです。実は、目を閉じて歌うのって、めっちゃしんどくて。立つ練習だけをしていました。そうしないと、あの曲の世界観を作れないですから。重圧を感じましたけど、自分に任せていただけているということなので、ありがたく受け止めました。初日はラスサビの記憶がないくらい弾けました。

――TAKAHIRO先生からの言葉で覚えているものはありますか?

林美澪 初日が終わってから、みんなに対してお話をしてくださったんですけど、最後に「よかったよ」って、私の目を見て言っていただけた気がして……。勘違いだったら嫌なんですけど、それだけで私はもう満足です。

――オリジナル公演をもらえたことについてはどうですか?

菅原茉椰 菅原ははじめてという実感がないんです。「SKEフェスティバル」公演が自分の中ではオリジナルに近いから、そう感じてしまうんですけど、初めて聴く曲がたくさんあって、レコーディングをして、出来上がったCDが全部自分たちの声というのが新鮮です。

佐藤佳穂 Team SとTeam KⅡは声援を送れない状況で新公演をもらったけど、Team Eは声を出せる状況になっていたじゃないですか。そのことに意味を感じています。メンバーだけのオリジナル公演じゃなくて、メンバーとファンの方がもらえたオリジナル公演だと思っています。

林美澪 私にとっては重いです。一番後輩なので、思うところもあります。オリジナル公演をやっとつかんだ先輩もいらっしゃいますから、申し訳なさもあります。

――あとは、リーダーの「初日の申し込み人数1万人」宣言ですね。結果、およそ8200人の応募ということでしたが。

佐藤佳穂 その発言に後悔はないです。その発言をしたから、このレッスン期間が意味あるものになったと思います。目標を声に出すことも、「声出していこーぜ!!!」公演に必要なことだったはずです。次に目標を見つけた時に、また声に出したいです。

――最後に、この公演をどのように育てていきたいですか?

林美澪 長年続いてほしいです。メンバーの入れ替わりもあると思うけど、ずっと愛される公演でありたいです。

菅原茉椰 自分と向き合うことができた期間でした。これからも自分と向き合うことを怖がらずに、クオリティを下げないように成長していける公演にしたいです。

佐藤佳穂 この公演を通じて、自分が信じたいアイドル像をみんなには出してほしいです。M1『貴方へ』とEN3『あなたへ』に♪どんな時も私たちとの希望を忘れないでほしい~という意味の歌詞があります。それが私たちの伝えられることです。私たちを応援しながら希望を持ち続けられる、そんな公演をファンの方たちと作っていけたらいいなと思っています。

――本誌オリジナル記事は発売中の「BUBKA9月号電子書籍限定版(Amazon)」「BUBKA9月号(Amazon)」「BUBKA9月号(セブンネットショッピング)」「BUBKA9月号(HMV&BOOKS online)」で!

取材・文/犬飼華

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