【BUBKAアーカイブ特別版】矢久保美緒×林瑠奈「過去に固執するなと言われたら、それはその通り|『“魂”のアンダーライブ特集』インタビュー全文掲載

撮影/田中健児
アンダーにも多様性
──アンダーライブの特徴ってどんなものだと思っていますか?
矢久保:私は特徴がないのが特徴だと思ってやってきました。アンダーライブって何でもできるんです。座長によっても色が変わるし、歌がフォーカスされたり、ダンスがフォーカスされたり、いろいろと挑戦してきました。旗を振ったこともあるし(笑)。
林:それは本当にそうですね。乃木坂46の全体ライブで挑戦的なことを取り入れるのってあまりないと思うんですけど、アンダーライブだとそれができる。「いろんなものを吸収して、やってみようの会」な気がします。それは私たち個人にとっての挑戦でもあるし、攻めた演出もあります。リハーサルの段階では、「これ、どうなるんだろう?」と思う演出もあるんです。でも、それがファンの方にとっては楽しさにつながっているんだと思います。
──演出面では、照明が素晴らしいですね。
林:(深く頷きながら)思います。それは、ステージがひとつしかないからだと思います。その分、照明で補完してくれているのかもしれません。全体ライブはショーとかパレードみたいなイメージがありますよね。トロッコでメンバーが客席の近くに行ったりしますから。でも、アンダーライブって照明や他のスタッフさんが私たちを引き立たせてくれている感じがします。
矢久保:ありがたいですね。ライブチームが私たちの意向を汲んでくださっているので、「この曲はそういう感じじゃないかも」と伝えるとすぐ変更してくださって。メンバー第一に考えて、演出してくださいます。
──以前のアンダーライブの映像を観ることはありますか?
矢久保:「のぎ動画」ですごい観ました。乃木坂46に入りたての頃はまだファンの気持ちが強かったから、好きという気持ちでも観たし、勉強という意味でも観ました。
──映像を観て、何を感じましたか?
矢久保:初期のアンダーライブの色ってがむしゃらなところ、気持ちの面にフォーカスされていたと思います。以前はこうだったよな。今は違うよさを出そうとしているのかなって思います。初期から変化するのは当たり前のことだし、いいことだと思います。
──以前の映像を観て、何かを感じることも大事ですね。
矢久保:そうですね。後輩たちもぜひ観てほしいし、アンダーライブってこういうものなんだって知っておいてほしいですね。アンダーライブのステージに立つからには。できればファンの方も過去の映像を観てほしいです。
──変わってほしくないものもあるということですね。それって言葉にすると何でしょう?
矢久保:言葉にすると……難しい! ただ、過去に固執するなと言われたら、それはその通りだと思います。その大事なものって漠然と心に持っているものなので、説明は難しいですね。
──林さんはいかがですか?
林:私たちがアンダーライブに合流して4年くらいですよね。
矢久保:えっ、まだ4年!? それしか経ってないんだ!
林:そう。それ以前のことは経験していないので想像するしかないですけど、私たちのこの4年でアンダーライブは変わっていった気がするんです。
矢久保:わかる! めっちゃわかるの!
林:1期生さん、2期生さんの時代から、私たちの時代でアンダーライブの定義がすごく幅広いものになったと思うんです。ファンの方の捉え方の幅も広くなったと思います。それは良くも悪くもですけど。
──時間の経過とともに物事は変化しますから、それは仕方ないことですよね。
矢久保:はい。私はその変化に抗おうとしたことはあります。でも、無理でした。
林:みんないろんな思いがあってライブに臨んでいるじゃないですか。選抜に入りたい子、アンダーでこういうことをしたいんだと考えている子……というふうに。その方向性が幅広くなったなって感じます。
──もし林瑠奈監督がアンダーライブに密着して、映像に残すなら何を強調したいですか?
林:アンダーライブに求められている像ってあるじゃないですか。応援したくなる姿っていうのかな。それは私たちのほんの一部でしかないから、メンバーの口から出た言葉を聞いてほしいです。映像から見えてくるものより、そっちの方が本物のような気がします。
取材・文/犬飼華
林瑠奈プロフィール
はやし・るな=2003年10月2日、神奈川県出身。『アトノマツリ』に続き『ってかさ』でもカマしまくり、乃木坂をレペゼンするラップスタア。培ったライムとライブ経験をもとに、今日もアドルナリン全開で魅せていく。愛称は「るなちゃん」。
矢久保美緒プロフィール
やくぼ・みお=2002年8月14日生まれ、東京都出身。赤の熱血と青き冷静さを兼ね備え、紫の伝統を残し伝えていく乃木坂46のシンボル・ミャクミャクボ。『矢久保の部屋』で磨かれたトーク力でライブMCの主要部分を任されることも多く、ラストライブでの言葉にも期待が高まる。愛称は「みっちゃん」。
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