櫻坂46 谷口愛季、初のBACKS経験でどう化けるか!? 振付師・TAKAHIROが示した「向こう側」へ突破するのは今!

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櫻坂46が10月29日にリリースする13thシングル『Unhappy birthday構文』のフォーメーションが発表され、三期生・村井優が表題曲センターに初抜擢、同じく三期生・遠藤理子が初選抜入りを果たした。東京ドームおよび京セラドーム大阪での計5days公演を完遂した櫻坂46の新たな挑戦に期待が集まる中、今シングル期間で殻を破ってほしいメンバーがいる。今作で初めてBACKSメンバーとして活動する、三期生・谷口愛季だ。彼女は約半年前、4月30日発売の雑誌『blt graph vol.111』(東京ニュース通信社)のインタビューでこんなことを語っていた━━「“谷口愛季という立方体”を一度崩したい」。
「立方体=6つの合同な正方形で囲まれる立体。正六面体」(デジタル大辞泉より)。谷口はなぜ自分自身を立方体と例えたのか。筆者なりにこれまでの彼女の活動から考えてみた。
谷口は三期生の原点である最初の期別曲『夏の近道』でセンターを務めた。加入当初、アクターズスクール広島出身の彼女は、培ってきたスキルとそのアベレージの高さで目立っていた。デビュー前に行われた強化合宿では、グループ屈指のダンスナンバー『BAN』が課題として出され、苦戦を強いられる三期生が多い中、谷口は他メンバーを引っ張る存在として奮闘していた。
その後、三期生が初めて表題曲に参加した7thシングル『承認欲求』で、谷口はいきなりフロントメンバーに抜擢される。以降、12thシングル『Make or Break』まで連続で選抜入り。その間、他の三期生メンバーも続々と選抜入りを果たし、入れ替わりが起きる中、谷口は選抜のポジションを守ってきた。
身長151cmと、グループで2番目(1番は二期生・森田ひかる)に小柄な谷口。しかし、彼女はステージで目を引く存在だった。高身長メンバーに囲まれても、彼女は負けていなかった。むしろ、谷口が尊敬する森田をお手本に、初期から彼女なりのスタイルや見せ方を確立している印象を受けた。
谷口の活躍はパフォーマンス面だけではない。『ラヴィット!』や『サクラミーツ』などのバラエティ番組への出演や、『櫻坂の「さ」』ではラジオパーソナリティも務めた。『そこ曲がったら、櫻坂?』の初登場時には、緊張で涙を流す三期生もいる中、谷口は終始笑顔で、ジョイマンのネタを披露した際には「武元唯衣、かゆい」と先輩をイジる強心臓ぶりも見られた。個人としてはマクドナルドのCMに2度出演。また、同期だけでなく先輩に対しても面倒見がいいことから「小さなお母さんキャラ」と呼ばれるなど、舞台裏でもメンバーを支える存在だった。『承認欲求』で一緒にフロントに立った山下が、9thシングル『自業自得』、10thシングル『I want tomorrow to come』と連続で表題曲センターを務め、パフォーマンス面でグループを代表するメンバーとなる一方、谷口は活躍の場を広げ、成果を挙げてきた。ここに筆者は、谷口が自分自身を立方体に例えた真意があると思う。
ダンス力や歌唱力、バラエティ力などが均等で、レーダーチャートだと全てが同程度に広がって見えるのが谷口の特徴だろう。しかし彼女は「私には何か突き出したものを持っている人が輝いて見えるんです」と語っている。「立方体を崩したい」には、これまでのオールマイティな活躍から、何かひとつ突出した一面を手に入れ、更なるレベルアップを果たしたいという気持ちが表れていたのではないだろうか。
冒頭に挙げたデビュー前合宿では、グループの振付師・TAKAHIROの前でメンバーが踊る機会があり、終了後には一人ひとりに向けて講評が行われた。そこで谷口はTAKAHIROから「谷口の中の向こう側があるんだよね」「谷口は多分、自分の中のコントロールが分かっているんだけれども、谷口の体ってもっと動ける」「もっと解放する方に時間をかけてください」と言われていた。『Unhappy birthday構文』のフォーメーション発表を受けて更新されたブログでは「谷口愛季の、櫻坂46の新しい魅力を知っていただけるような期間にしたいと思っています」と綴っている。BACKSという新しい環境で、進化し続ける谷口愛季が今シングル期間の見どころとなるだろう。
谷口愛季がブログを更新しました!🌸| 13th Single https://t.co/O98IcpSFme ぜひご覧ください! #櫻坂46 #谷口愛季 pic.twitter.com/SnW3I9loE1
— 櫻坂46 (@sakurazaka46) October 7, 2025