2024-10-11 07:30

櫻坂46三期生だけで成功させた東西ビッグステージ!『承認欲求』で証明した谷口愛季の底知れぬパフォーマンス

「櫻坂46三期生ライブ」より
「櫻坂46三期生ライブ」より
撮影=上山陽介
この記事の画像(1枚)

10月8日・9日、櫻坂46が大阪城ホールにて「三期生ライブ」を開催した。当初は9月12日・13日の2日間、東京の国立代々木競技場第一体育館のみでの開催予定だったが、その盛況ぶりから大阪での追加公演が発表された。両会場ともグループの全体ライブが行われる規模であり、ライブ中のMCコーナーでは「不安だった」と正直な気持ちを語るメンバーもいた。そんな三期生たちの心配をよそに、両会場で完売が相次ぎ、三期生11名の勢いを証明する結果となった。今回、三期生ライブの序盤で披露された楽曲の中から、『承認欲求』にフォーカスを当ててお届けしたい。

今回のライブ配信を視聴するにあたって筆者が注目していたのは、三期生による表題曲のパフォーマンス。先輩メンバーがメインとなって作り上げた楽曲をオリジナルメンバーより少ない人数で披露するには、一人ひとりに質の高いパフォーマンスが求められる。以前、東京公演のセットリストから、そんな「三期生ライブ」は、表題曲の中でも激しいダンスパフォーマンスが特徴の『承認欲求』から始まった。

観客が持つペンライトで会場中が赤く染まる中、センターを務める谷口愛季がステージの一番高いところに立ち、『承認欲求』は始まった。加入時からダンススキルや歌唱力に定評があった谷口。冒頭の「街中溢れるデジタルサイネージ Oh Oh Oh Oh it’s so annoying」の部分を歌う姿からは、加入から約2年とは思えない貫禄が溢れていた。ショートカットの髪の毛を振り乱しながら踊る小島凪紗や、山下瞳月の微笑でサビを迎えると、勢いは更に加速していく。

サビに入り、より一層ダンスのキレが増していく三期生たち。全力で踊る彼女たちだが、その姿からは余裕が感じられ、ダンスの勢いや激しさだけでなく“表情”で観客を惹きつけているように筆者には思えた。特に、谷口のパフォーマンスは圧巻で、目を閉じて妖艶な表情を浮かべたかと思いきや、力を抜いた自然体の姿でリズムに乗るなど、ワンフレーズごとに変化する彼女の表現力に目を奪われた。他メンバーも谷口に共鳴するように、振りの途中で笑顔を見せたり、お互いに顔を見合わせるなどアレンジが加えられ、三期生のパフォーマンスに緩急が生まれていた。

その後、「集団的にずっと孤独」からサビ前の「どうすればいい?」では、オリジナル同様に3つの集団に分かれ、メンバーたちと谷口が対決する形だったが、間奏部分でダンスパートが追加されていた。オリジナルを越える運動量となったが、途中、谷口の「全員叫べ!」という煽りからは息切れなどを全く感じさせられなかった。

ラスサビでは、そんな谷口のキレや勢いが更に増していき、ステージ上で圧倒的な存在感を発揮していた。『承認欲求』の最後、カメラに抜かれた谷口は息が乱れて肩を震わせる様子もなく、真っ直ぐな視線を見せていた。そんな彼女の姿に、底知れぬ体力と成長を感じた。

ライブ序盤は『承認欲求』に続き、村井優センターの1stシングル表題曲の『Nobody’s fault』と、村山美羽がセンターの『マンホールの蓋の上』が披露された。『Nobody’s fault』では、ステージ全体にメンバーが散らばり、個人の表現力がフォーカスされた。また、『マンホールの蓋の上』では、マイペースで独特な世界観を持つ村山の力強い煽りや、歌詞の「マンホールの蓋の上」や「マンホールの蓋をしろ!」の部分で、的野美青や村山がニヤりと笑うと客席から歓声が上がっていた。特に最後の「マンホールの蓋の上」での、石森の高音で可愛らしい声と的野の低音でハスキーな声の組み合わせは最高だった。

「三期生ライブ」のリピート配信は、10月13日(日)の18:30配信開始、19:30開演予定。平日開催だったため、見逃してしまった方もぜひチェックしてほしい。

Twitterでシェア

関連記事

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING11:30更新

  1. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#23「足跡、はじめました」
  2. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#13「プロにおまかせしてきました」
  3. 立浪政権の3年間、なぜこれほどまでに勝ちが遠のいたのか? 青味噌のみそみそダイアリー #3
  4. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  5. 【吉田豪インタビュー】井上富雄、過去のものはそんなに引っ張らないでいきたい
  6. 乃木坂46星野みなみ「違う人生を選んでいたらどうなっていたんだろうって気にはなるけど、乃木坂46に入って良かった」
  7. 【吉田豪インタビュー】渡辺俊美、頑張らないこそ築けたキャリア
  8. 「努力の天才」日向坂46松田好花、26歳の現在地━━今や年間テレビ出演回数100本超え、聴取率首位キープの“売れっ子”の8年間の軌跡
  9. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#22「メンテナンス、自分でやりますか?」
  10. “裏センター”の可憐なパフォーマンスにくぎづけ…完璧なゴールとアシストを決めた乃木坂46・池田瑛紗さん
  1. 「乃木坂46の流儀」に日向坂46 松田好花が信じられないと驚嘆! 理想の先輩・久保史緒里の「グループアイドル論」
  2. 「シャコタン鳥」が大バズり!「写真で一言」だけじゃない乃木坂46大越ひなのの文才と、バナナマン日村も絶賛のバラエティ力
  3. 櫻坂46新メンバー・四期生の初ステージ!「団結」「圧倒」「咲き続ける」を掲げ、グループの一員としての活躍を誓う
  4. 上戸彩、15年ぶり写真集表紙カット解禁
  5. my fav田中美帆「またいつか鬼になる機会があれば」
  6. 乃木坂46中西アルノ、夏を先取り…爽やかグラビアショット
  7. STU48中村舞「この映画は宝物です」初主演映画の初日舞台あいさつに登壇
  8. 新センター・的野美青を据え、東京ドームの的を射抜いた櫻坂46の「運命を左右する」新曲『Make or Break』の全貌がついに明らかに!
  9. 乃⽊坂46 初披露の会 「はじめまして、6期⽣です」完遂!初のステージでは『タイムリミット片想い』など5曲をパフォーマンス
  10. 「久保はん、ビールは汁物に入りますか!?」乃木坂46 久保史緒里と日向坂46 松田好花の2大坂道ラジオスターがついに共演!