2025-05-28 18:00

日向坂46五期生“十人”十色の「おもてなし」炸裂!横アリで「蕎麦打ち」の某先輩に続き、大野愛実がステージで「餃子」を作りファンの心を包み込む

日向坂46五期生「おもてなし会」より、大野愛実
日向坂46五期生「おもてなし会」より、大野愛実
(撮影:上山陽介)
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5月27日(火)、日向坂46五期生10名の初イベント「おもてなし会」が、国立代々木競技場 第一体育館で開催された。28日・29日には日向坂46のBRAND NEW LIVE 2025 「OVER THE RAINBOW」が控える中、10人の逸材は確かな未来を期待させてくれた。それは、これから新しく生まれ変わる日向坂46にとって希望を与えるステージだったと筆者は感じている。今回は、そんな彼女たちのステージを振り返ってみたい。

「おもてなし会」はメンバー1人ずつの自己PRからスタート。お披露目のティザー映像や4月5日(土)の「6回目のひな誕祭」での初ステージ、冠番組『日向坂で会いましょう』(以下、『ひなあい』)、リレーブログなどで、その個性が徐々に明らかになっている五期生10名は、キャッチフレーズや特技を披露した。会場のファンにコールをリクエストしたり、歓声に反応、時には煽ったりなど、舞台度胸のあるメンバーが多かった。例えば、1人目に登場した大田美月は「トップバッターでお会いできて嬉しい!」と観客に伝えると、キャッチフレーズの「あなたは今からみづき好き」のコールを求める。すると、ピンク好きなことから“ピンク先生”という愛称がある彼女に向けて、会場のサイリウムはピンク一色に。ファンからの熱烈な歓迎を受けていた。

日向坂46五期生「おもてなし会」より、大田美月
日向坂46五期生「おもてなし会」より、大田美月
(撮影:上山陽介)

そんな自己PRで個人的に注目したのは、大野愛実と高井俐香。大野はステージで餃子を作り始め、慣れた包丁さばきで野菜を切っていたが、その最中でもファンとの掛け合いを忘れない。「みなさん、愛実の餃子を食べたいですか?」と聞き、ファンが「は~い!」と応えると、大野は「え? 聞こえないんですけど~」と煽っていく。さらに、完成した餃子をカメラに向けて食べさせる素振りをすると、「ほしいですか? あげな~い(笑)」と弄ぶ小悪魔ぶりを発揮。ライブの前週に放送された『ひなあい』のぶりっ子企画にて、二期生・松田好花をメロメロにさせた愛嬌で筆者を含む観客の心も揺るがせていた。

一方、高井は緊張から感極まりそうになる一幕があった。『ひなあい』の自己PR企画で、泣きながら乗馬用の鞭で自分の脚を叩くという斬新なプレゼンを行った高井は、ステージ上で「もう泣きません!」と宣言していた。キャッチコピーの「お気に入りかー」や必殺技の「りかたんしか勝たん」を披露するも、その声は震えており涙腺は崩壊寸前だった。しかし、これまで隠されていた特技の声楽を披露すると会場の空気が一変し、集まった約1万人の観客をどよめかせる。歌ったのはナポリ民謡の『サンタ・ルチア』。それまで不安げだった高井とは別人のような力強い歌声は、乃木坂46生田絵梨花のフィンランド民謡を想起したファンもいるはず。卒業生の齊藤京子や加藤史帆、四期生の藤嶌果歩など、これまで歌声に定評があったメンバーとも一線を画す上手さに、「その説得力のある圧倒的な歌声を『ひなあい』などでも聴いてみたい!」と思ってしまった。ライブ前半の自己PRパートでのハイライトシーンであったことは間違いないだろう。

日向坂46五期生「おもてなし会」より、高井俐香
日向坂46五期生「おもてなし会」より、高井俐香
(撮影:上山陽介)

自己PRの後は楽器チームとダンスチームに分かれてパフォーマンス。楽器が得意なメンバーによる演奏は、日向坂46の「おもてなし会」では恒例の演目で、過去に一期生が“けやき坂”46時代に行った伝統のパフォーマンスを受け継いでいる。五期生には楽器を特技に挙げているメンバーが多い。参加したのは片山紗希(エレクトーン)・蔵盛妃那乃(琴)・下田衣珠季(エレクトリックピアノ)・高井(ヴァイオリン)・鶴崎仁香(ホルン)の5名で、『月と星が踊るMidnight』『JOYFUL LOVE』を演奏した。その中でも蔵盛の琴はお披露目のティザー映像で明らかになっていた特技で、真剣な目つきで琴を奏でる姿に、見惚れたファンも多いに違いない。片山のエレクトーンや、ティザー映像からトランペットの印象が強い鶴崎もホルンで存在感を発揮。そして声楽でインパクトを残していた高井のヴァイオリンは、日向坂46では珍しいお嬢様キャラの誕生を予感させ(三期生の森本茉莉が自負しているが)、熱烈な“虎キチ”とのギャップを見せていた。

日向坂46五期生「おもてなし会」より
日向坂46五期生「おもてなし会」より
(撮影:上山陽介)
日向坂46五期生「おもてなし会」より、蔵盛妃那乃
日向坂46五期生「おもてなし会」より、蔵盛妃那乃
(撮影:上山陽介)
日向坂46五期生「おもてなし会」より、片山紗希
日向坂46五期生「おもてなし会」より、片山紗希
(撮影:上山陽介)
日向坂46五期生「おもてなし会」より、鶴崎仁香
日向坂46五期生「おもてなし会」より、鶴崎仁香
(撮影:上山陽介)

一方のダンスチームには大田・大野・坂井新奈・佐藤優羽・松尾桜が参加し、オリジナルダンスを披露。五期生初センターの大野は小柄ながらも独特のテンポと世界観を持っており、オーディションでダンスをアピールした大田は、パフォーマンス後に「バキバキに踊っていた私たちはどうでしたか?」と語るほどの自信が溢れていた。その中でも、ひと際目を引いたのが佐藤。彼女に関しては、大田たちのようにキレよく踊るタイプではないものの、その中でも一生懸命に付いていこうという気概やオンリーワンの空気を醸し出すオーラを感じた。そして、声を発するとキュートな癒しのボイスというギャップは気になる存在であり、今後の進化を期待させるメンバーだった。

日向坂46五期生「おもてなし会」より、松尾桜
日向坂46五期生「おもてなし会」より、松尾桜
(撮影:上山陽介)
日向坂46五期生「おもてなし会」より、佐藤優羽
日向坂46五期生「おもてなし会」より、佐藤優羽
(撮影:上山陽介)

その後はステージをランウェイにした私服ファッションショーを経て、ライブパートへ。五期生初楽曲『ジャーマンアイリス』は既にMVは公開されていたが、ライブでは初パフォーマンスとなった。日向坂46の代名詞である「ハッピーオーラ」溢れるアップテンポな曲調ではないが、この曲を五期生最初の曲にした狙いが感じられた。それは彼女たちには歌声という武器があることだ。高井はもちろん、大野や下田などがバランスをとる中、佐藤や片山の歌声がアクセントになり幅を持たせている。その中でも大田や坂井がメリハリよく踊ることで、全体としてバランスがとれており、完成度の高さを見せつけていた。

日向坂46五期生「おもてなし会」より『ジャーマンアイリス』
日向坂46五期生「おもてなし会」より『ジャーマンアイリス』
(撮影:上山陽介)

自分たちの持ち曲を披露した後は、グループの表題曲に挑戦。1stシングル『キュン』を松尾、2ndシングル『ドレミソラシド』を坂井、9thシングル『One choice』を下田、そして新メンバーの課題曲とも言える『青春の馬』を高井がセンターを務めた。『キュン』のセリフ部分である「かわいい」を松尾、「好きだよ」を佐藤が担当して会場を湧かせると、『ドレミソラシド』のイントロでは、五期生最年少の坂井を指揮者にする振り付けで五期生の空気がより一体感溢れるものに。『One choice』では下田が情熱的なパフォーマンスを見せ、ダンスと歌唱力の両方を兼ね備える総合力の高さが感じられた。そして『青春の馬』では、高井が常に笑顔で踊る姿に、日向坂46の未来を感じたファンも多いはず。同曲のセンターは二期生の小坂菜緒や金村美玖が務めることが多く、イントロは真顔で踊りながら、少しずつ笑顔になっていくことが多い。しかし高井は常に笑顔で踊っており『青春の馬』の新しい解釈を示していた。そしてライブを締めくくる一曲として、再び大野がセンターポジションに立ち、11thシングル『君はハニーデュー』を披露。この選曲に会場では歓声が上がっていた。ここまでフルサイズで5曲、初の五期生のみのパフォーマンスを最後までやり切ってみせた。

日向坂46五期生「おもてなし会」より
日向坂46五期生「おもてなし会」より『キュン』
(撮影:上山陽介)
日向坂46五期生「おもてなし会」より『ドレミソラシド』
日向坂46五期生「おもてなし会」より『ドレミソラシド』
(撮影:上山陽介)
日向坂46五期生「おもてなし会」より『One choice』
日向坂46五期生「おもてなし会」より『One choice』
(撮影:上山陽介)

本編終了後、ファンのアンコールに応えて登場した五期生10名。初パフォーマンスをやり切った清々しい表情を見せるメンバーたちは決意を述べた。高井の「今後、どんな辛い坂道があっても全力で走っていけるような人になれるように」、松尾の「このおもてなし会が最高の始まりだったね、って言っていただけるように努力してまいります」、鶴崎の「みんなで支え合いながらたくさんのことを乗り越えて、成長していって、そして大好きな日向坂にたくさん貢献できるような存在になっていきたい」、大野の「五期生10人全力で突っ走っていくので、付いてきてくださいね」という言葉に、日向坂46を支え、変えていく覚悟が感じられた。イベント終了後には先輩メンバーたちが公式ブログやメッセージで感想を伝えており、自分たちのライブ前日に開催されたステージに確かな手応えを感じているようだ。

日向坂46五期生「おもてなし会」より
日向坂46五期生「おもてなし会」より
(撮影:上山陽介)

日向坂46の新生ライブ「OVER THE RAINBOW」を前に、おひさま(日向坂46ファンの総称)たちのボルテージを上げるものとなった五期生の「おもてなし会」。その熱量はステージを見た先輩メンバーにも伝染しているだろう。日向坂46の希望と感じるメンバーがいれば、脅威と感じたメンバーもいるはず。新たな伝説の始まりとなったステージは、5月30日(金)にリピート配信が行われる。これからの日向坂46に革命を起こすであろう10人の初舞台をもう一度見られるチャンスを逃さないでほしい。

日向坂46五期生「おもてなし会」より
日向坂46五期生「おもてなし会」より
(撮影:上山陽介)
日向坂46五期生「おもてなし会」より
日向坂46五期生「おもてなし会」より
(撮影:上山陽介)
日向坂46五期生「おもてなし会」より、下田衣珠季
日向坂46五期生「おもてなし会」より、下田衣珠季
(撮影:上山陽介)
日向坂46五期生「おもてなし会」より、大野愛実
日向坂46五期生「おもてなし会」より、大野愛実
(撮影:上山陽介)

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