芸能

2025-05-31 10:00

【鬼ベラシ／インタビュー】STU48 久留島優果＆新井梨杏、“鬼女”役で本格演技初挑戦「パッて見たら鬼になっていた」

アイドルグループ「STU48」のメンバー・久留島優果(くるしまゆうか)と新井梨杏(あらいりあ)が、6月13日(金)より公開される映画『鬼ベラシ』に出演する。このたび、BUBKA WEBのインタビューに応じた2人が、撮影秘話や共演する中村舞・信濃宙花とのエピソードなどを語った。

――お二人とも映画初出演と伺っております。まずは、出演決定の話を聞いていかがだったですか？

新井梨杏：私は演技のお仕事に挑戦してみたかったので、マネージャーさんからこのお話を聞いた時はすごく驚きました。驚きとうれしい気持ちがありました。

久留島優果：私も演技のお仕事をしたことがなかったので、いきなり映画っていうのはびっくりしました。

――“鬼”を軸とした物語という、かなり独創的な作品かと思いますが、ストーリーを聞いていかがでしたか？

新井梨杏：「私、殺されるのかな」って(笑)。でも、こういうホラーではないんですけど、ちょっと“怖い系”の作品が好きなので完成が楽しみ、見るのが楽しみだなって思いました。

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久留島優果：私は、新しいなって思いました。鬼が題材の映画を見たことがなかったので、しかもみんな鬼だから、どんな映画になるんだろうって思ったんですけど、台本を読んで「これは面白いな」って思って、完成が楽しみになる作品です。

――そんな台本を受け取った時は、重みというか感動みたいなものはありましたか？

新井梨杏：テレビなどで見たことがある台本だなって思いました(笑)。

久留島優果：厚い台本をもらったことがなかったので、今も保存しています(笑)。

――もちろんそれぞれセリフもあったと思います。セリフの量としてはいかがでしたか？

久留島優果：中村舞さんと信濃宙花さんが主演とお友達という役どころなので、結構セリフは多かったと思うんですけど、私たちは、物語のどこかにキーポイントとなるシーンがあるので、そこではいっぱい一緒に頑張りました。

新井梨杏：最初に目を通した時は、これはイケる量だなって思ったんですけど(笑)、いざ声に出してみると、わずかな一言でもやっぱり難しくて。その直前の物語・場面・前の出来事があったという前提で、そのシーンではどういうふうに言ったらいいんだろうみたいな。そういう解釈をしながらというのが難しかったです。

――初挑戦の本格的な演技に加え、今回の役どころが、人間と鬼の混血“鬼女(きじょ)”という、さらに難しい役だったかと思います。特殊メイクなどもされたのでしょうか？

新井梨杏：私は血管を入れてくださったり、赤いカラコン…ちょっと濃いカラコンしたりとか、鬼になった感じで、ちょっとびっくりしました(笑)。自分で鏡見ても自分じゃないみたいなメイクで(笑)。メイクさんの技術がすごくて、5分もかからず特殊なメイクをしてくださいました。落とすのもあっさり(笑)。

久留島優果：私は(特殊メイクを)しない方で…。でも普通に生きてたらしないような血のりとかを使って撮影はしたので、不思議な体験でした。新井梨杏ちゃんがメイクされているシーンを見ていたんですけど、気付いたら鬼になってるんですよ(笑)。パッて見たら鬼になっているし、結構顔が別人になるくらいしっかり鬼になるので、映画を観る方は、新しい別の姿のメンバーを観られるんじゃないかなって思いました。

――出演される方も、観る方も貴重な機会ということですね。撮影の舞台が愛媛県鬼北町(きほくちょう)で、お二人は広島県ご出身ということで、海を隔ててお隣かと思います。鬼北町にはこれまで行かれたことは？

2人：初めてです。

――撮影は割と山の方でされたと伺っておりますが、大変だったこと、逆に楽しかったことや思い出などありますか？

新井梨杏：大変というより、楽しいが勝っちゃって(笑)。あまり大変なことはなかったです。緊張と楽しいという感じでした。

久留島優果：やっぱり朝が早かったので、ちゃんと切り替えないとなって思いましたし、季節的にも寒くて、寒い中でも衣装がちょっと薄めだったので、寒さに負けないように頑張ったし、初めての撮影の時にいきなり「はい！やりましょう！」みたいな感じだったので、やっぱり緊張したよね。

新井梨杏：緊張しました。

――あの“みかん色”の衣装ですね。そして今回、主題歌にはSTU48さんの『雨のノック』が決定しております。曲の印象はいかがですか？

新井梨杏：曲調が切ない感じというか、そういう感じが映画にすごく合ってるなって思いました。

久留島優果：本当にアイドルっぽくないなと思って。でも主題歌だからそう聴こえるのかもしれないんですけど、ドラマとか映画の主題歌みたいな雰囲気のある曲だし、それぞれ出演しているメンバーのソロ割りとかも歌詞の中にあったり、映画のことを思い出しながら歌いました。

――先ほどもチラっとお名前が出ましたが、中村舞さんと信濃宙花さんも一緒に出演しているということで、皆さんで演技プランじゃないですけど、撮影に関してお話しする機会もありましたか？

久留島優果：私たちはお二人の撮影を見ている時も多くあったのですが、先輩たちと話していると「なんか自信ない」ってお二人は言うんですよ。でも撮影が始まったら、切り替わったかのように役に入っているから、それがすごいなと思って、「どうやっているんですか？」って聞いていました(笑)。切り替えがすごかったです。

新井梨杏：普段の活動中、楽屋とかでお話しする機会があまりないんですが、一緒のお仕事なのでいろいろお話しできてうれしかったです。コミュニケーション取りました。

――ここでタイトルにちなんだ質問をいくつか。『鬼ベラシ』というタイトルということで『〇〇の鬼』なんていう表現を使うことがあるかと思います。『仕事の鬼』『美容の鬼』など、その道にとてつもなく情熱を注ぐ人の例えですが、お二人は、ご自身でも、あるいは“他薦”でもいいですが、『私は〇〇の鬼です』みたいなこと・ものはありますか？

久留島優果：私は新井梨杏ちゃんが、アイドルとしての体形管理とか、今日はちゃんとする日とか、『食事管理の鬼』だと思います。結構一緒にご飯を食べることあるんですけど、みんながパスタとかうどんとか、なんかしっかりめなものを食べている時も、1人だけ野菜を食べていたり、どこに行っても野菜をちゃんと食べていて、ちゃんと管理しているんだなと思って…鬼だなと(笑)。

――新井さんはそういう自覚はありますか？

新井梨杏：そうですね…食べちゃう時もあるんですけど、常に心掛けてはいます。

――逆に新井さんから見て、久留島さんは『何の鬼』だと思いますか？

新井梨杏：くるくるさんは、ダンスがすごくうまくて。表現の仕方とか…ダンスの鬼！

久留島優果：そんなことないよ(笑)。

新井梨杏：くるくるさんの踊り方が好きで、よくレッスン中でも見ているんですけど。ダンスって表現とかも必要なんですけど、くるくるさんは目線とか、目の使い方とか、表情の使い方も、その曲に合った表現ができていて、そういうところがプロだなと思います。『表現力の鬼』です。

久留島優果：え～こんなにしっかり褒められることはないのでうれしいです。ありがとうございます(笑)。

――久留島さんはもちろんそういう意識を持ってパフォーマンスをされている？

久留島優果：そうですね。でも元々習っていたというか、ダンスをやっていたので、期待していただいている部分もあるので、やっぱりそこは裏切らないように。しかもSTU48の楽曲は、主題歌の『雨のノック』もそうなんですけど、歌詞が深い曲が多いので、それをしっかり伝えられるように表現を頑張っています。

――さすが『表現力の鬼』だと思います。もう一つタイトルにちなんだ質問を。『鬼ベラシ』の“ベラシ”の方に注目しまして、“減らし”たいものって何かありますか？

新井梨杏：私は2つあるんですけど、まず1つは、スマホを見る時間を減らしたいなって思います。結構スマホを見ていたらあっという間に時間が過ぎちゃって、寝るのが遅くなったりして、体調面というか、そういうところもちゃんとしなきゃなって思います。あと、体重を減らしたい(笑)。

久留島優果：もう細いよ！

新井梨杏：SNSですごく細い子を見ていると、自分と比べてしまって「ヤバい…」って考えたりしちゃいます。

久留島優果：私は、日々の生活の中で何もしない時間を減らしたい。暇なことが好きじゃなくて、基本的に休みの日も絶対どこかに行くし、お仕事終わりも時間があったらどこかに行きたい人なんですよ。映画を観るのも好きでよく見に行くんですけど、でもここ1～2カ月はあまり行かなくなっちゃって。疲れているのか分かんないんですけど、「ちょっと帰ろう…」って思うことが増えてきて。それもいいんですけど、自分的にはいろいろなところに行って、いろいろなことを見たいので、何もしない時間を減らして、いろいろなところに行きたいなって思います。

――かなりのアウトドア派なんですね？

久留島優果：常に外にいたいです。

――ありがとうございます。せっかくですので、昨日の8周年コンサート「STU48 8th Anniversary Concert THE STU SHOW～Peerless～supported by SHOWROOM」についても伺えればと思います。終わったばかりのタイミングで、お疲れのところありがとうございます。コンサートが終わった夜、あるいは翌朝ってどんな感じですか？疲れ果てて寝てしまうのか？あるいは逆に高ぶってしまって眠れないのか？

新井梨杏：本当に寝られなくて、昨日は朝の6時まで起きてました(笑)。

久留島優果：一緒に(笑)。メンバー数人と話していたら朝になっていて、今日も取材があるということで、一緒に頑張って起きてきました(笑)。

――ほぼ徹夜みたいな？

久留島優果：そうですね(笑)。

新井梨杏：でもいろいろ深い話ができましたし、コンサートの感想とかもありました。

久留島優果：メンバー5～6人くらい集まって、朝まで話していて。「今日のコンサートどうだった？」とか、ファンの方からの感想のコメントも見て「今回これやってよかったね」みたいなのを共有し合ったりして。やっぱりSTU48最大キャパのコンサート…8000人入る会場だったんですけど、8000人はたぶん入りきってなくて、まだまだSTU48もここからもっとたくさんの方にコンサートに来ていただけるような、ライブをできるようなグループになりたいと思いました。ライブが始まったら、そこに来てくださっているファンの方と配信を見てくださっているファンの方が、次も来たいと思ってくださったり、瀬戸内まで足を運びたいって思ってくださってほしいなって思ってコンサートをしています。結構一緒に感想を見ていても「良かった」とか「また行きたいって思った」とかいうコメントが多かったので、大成功だったんじゃないかなって思います。

――グループのお話も出ました。そろそろお時間が迫ってきておりますので、これからの目標、グループとしてでもいいですし、個人としてでもいいですし、何かありますか？

新井梨杏：私はやっぱり、こういう演技のお仕事もそうなんですけど、モデルさんのお仕事もやってみたいなって思います。昔から雑誌をよく買って憧れて見ていたので、そういうモデルさんのお仕事もできたらなって思います。

――憧れの方はいらっしゃるのですか？

新井梨杏：林芽亜里さんです！

――久留島さん、これからの目標などいかがですか？

久留島優果：私は、やっぱりライブとか公演が一番楽しいなって思うので、いっぱい出演して、たくさんのファンの方に見ていただきたいなと思うんですけど、その中でもやっぱりセンターのポジションさせていただいたり、前に立っていろいろな曲を踊りたいなっていう気持ちもあるので、そこを目指しています。ライブ以外では、正直言うと演技って本当に向いてないなって自分で思っているんですけど、今回挑戦させていただいたので、次にまた機会を頂けたら、今回の経験を生かして、また挑戦してみたいなっていう気持ちはあります。