2022-09-04 06:05

R-指定(Creepy Nuts)、再考「随喜と真田2.0」最低で最高な名盤クラシックをもう一度

Creepy Nuts・R-指定
Creepy Nuts・R-指定
写真/河西遼

Creepy Nutsのニューアルバム制作という産みの苦しみを乗り越えたR-指定。前回、“大ネタ”スチャダラパー回が始まり新章突入、と思いきや……。今回は遡ること約4年、『異常な愛情』イベントが始まるきっかけとなったと言っても過言ではない「随喜と真田2.0」について再発掘します。

ラブホで「鳴り」確認

――Creepy Nutsのニューアルバム『アンサンブル・プレイ』完成おめでとうございます!

R-指定 ありがとうございます!

――前回の「Rの異常な愛情」は、そのレコーディングの大詰めでの収録だったので、そんな大変なときに時間を割いてくれてありがとうとともに、その時のRくんの食事が王将の焼きそばとチャーハンという炭水化物と油祭りだったのが心配すぎた。しかも夜10時に(笑)。

R-指定 ハハハ。どうしてもレコーディングの最中は食生活がね。

――とはいえ、身を削った価値のある作品になったと思います(笑)。

R-指定 そう言って頂ければ(笑)。『アンサンブル・プレイ』を作って一段落して、久しぶりに3日間休みができたんですよ。それで地元で久々にガッツリとスイッチ切ったんですけど、そしたらこの連載をやりだすきっかけになった、随喜と真田2.0を聴きたくなって。

――もはやスイッチを切るより破壊(笑)。改めて説明すると、餓鬼レンジャーのポチョムキンさん(随喜)、真田はマイカデリックの真田人さんの2人によるユニットですね。

R-指定 そもそもアルバムタイトルの『FESTA E MERDA DI TORO』って、「PARTY AND BULL SHIT」のイタリア語訳なんですよね。このアルバムの中でも「宴と牛の糞」って言ってますけど「PARTY AND BULL SHIT」ってアメリカではどういう意味なんですかね?

――調べたところ、もともとは60年代から活動している、言葉のアプローチとしても思想としても、そしてサンプリングソースとしてもヒップホップにも強い影響を与えたザ・ラスト・ポエッツというグループがいるんだけど、“When the Revolution Comes”という曲で「革命の時(公民権運動)は来ているのに、黒人はパーティと無駄なことばかりしてる」という歌詞を歌ってるんだよね。それをノトーリアスB.I.Gが“Party and Bullshit”で、「パーティと無意味なことが最高だろ」と意味を逆転させて使ったのがヒップホップで使われ始めたキッカケみたい。

R-指定 なるほどね~。

――ヒップホップ慣用句すぎて考えたことがなかった。

R-指定 それを直訳して「宴と牛の糞」と(笑)。

――余計に意味がなくなってる(笑)。しかし、なんで休みになったら随喜と真田を聴きたくなったの?

R-指定 なんでやろ……アルバムを作る脳のときは、他の楽曲を聴くにしても新し目の日本語ラップだったり、海外の新譜を聴いたりすることが多かったんですけど、がっつり地元に帰って、スイッチを切ったら、実家の味というか、ヘッズとして熱狂してた頃の日本語ラップをもう一発聴こうみたいな感じで……地元の風景がそうさせたんかな……いや、ちがうな。そんなカッコつけてみたものの、なんか「アホやな~ひどいな~」も含めて昔の曲が聴きたくなったんですよね。それで随喜と真田を聴こうと(笑)。

――疲れてたんだね……(笑)。

R-指定 ちょっと話が脇道にそれますけど、俺の唯一のカネを使う趣味で「ホテル豪遊」というのがあって。普通のホテルにしろ、ラブホテルにしろ、ホテルに泊まるのが好きなんですよ。

「BUBKA10月号」コラムパック
「BUBKA10月号」コラムパック

Amazon Kindle

楽天Kobo

Apple Books

紀伊國屋Kinoppy

BOOK☆WALKER

honto

セブンネットショッピング

DMM

ebookjapan

ブックパス

Reader Store

COCORO BOOKS

コミックシーモア

ブックライブ

dブック

ヨドバシ.com

その他、電子書籍サイトにて配信!

Twitterでシェア

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING17:30更新

  1. 選抜の噛ませ犬じゃない!乃木坂46最新アンダーライブ極私的過剰考察「私、アンダーメンバーの味方です」
  2. 乃木坂46ドームツアー考察”2年連続座長”のエース・井上和の涙から感じた「乃木坂46らしさ」とは?
  3. R-指定(Creepy Nuts)が語るスチャダラパーの時代
  4. SKE48須田亜香里×山本昌「笑顔にスランプはない!」<BUBKAアーカイブ特別編>
  5. 日向坂46・四期生が誰よりも高く跳んだ日━━武道館3Daysで見せつけた実力と一体感、そしてハッピーオーラ!
  6. 「『ラストアイドル』とは何だったのか?」ほか BUBKAコラムパック2022年5月号配信
  7. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  8. 呂布カルマ×R-指定、ラッパーにとってMCバトルとは?
  9. 型破りディレクター・マッコイ斉藤がつづる「非エリートの勝負学」
  10. Creepy Nuts・R-指定「DABOさんのラップはスムースやし、滑らかすぎるから、凄さを見逃しちゃうんですけど、分析するととんでもないライミングなんですよね」
  1. 乃木坂46 池田瑛紗『チェンソーマン』のレゼのコスプレを披露で「リアルに存在した……」「圧倒的再現度と美しさ」の声
  2. 乃木坂46増田三莉音、制服姿からルームウエア姿まで「窓からの日差しがポカポカでとても印象に残っています」
  3. AKB48伊藤百花、寝起き姿から初公開の歯磨きショットまで…特典生写真カット9点解禁
  4. 「憧れの美人」「圧倒的美」SNSで話題の櫻坂46 守屋麗奈、新曲発売をPR&美しい横顔ショット公開でファン歓喜!
  5. 乃木坂46井上和、漫画キャラのコスプレ姿を披露で「完璧な再現」「スタイルがレべチ」「これは圧倒的……」と反響続々
  6. バナナマンも太鼓判の大型“天然”新人・増田三莉音が『矢久保の部屋』に出演! 乃木坂46を卒業間近の矢久保美緒が悩める6期生に「贈る言葉」
  7. 乃木坂46池田瑛紗の圧倒的スタイル姿に「これぞ美脚!」「天使コスプレもいい」の声
  8. AKB48伊藤百花、ベッドでゴロゴロしたり鉄棒で遊んだり制服で走ったり…“お渡し会”特典ポストカード公開
  9. 乃木坂46 6期生の台北ロケを4週にわたって配信
  10. “坂道新参者シリーズ”第2章が開幕間近! 最新曲Wセンターを擁する乃木坂46、「イマニミテイロ」精神の日向坂46、そして櫻坂46は今回も「未来」を語るのか?

関連記事