2022-07-03 18:10

掟ポルシェの「美食」に至る病、『食尽族』刊行記念抱腹舌倒インタビュー

吉田豪 お母さんの手料理が口に合わなかったりはしたけど。それで謎が解けたのが、かつて秋元康が「クソ曲呼ばわりはやめてくれ、お母さんの作った料理のことクソ料理って言わないでしょ」って言ったときに誰よりも掟さんが反発したのはこれかって。掟さんは母親に「クソ料理」って言う人だった(笑)。

掟ポルシェ クソ料理とは言わないよ! たとえばハンバーグのときには、ソースとケチャップごっちゃにしたヤツは俺は嫌いだから、粉末のミートソースみたいなの作ってかけてくれって頼んだり、マイナーチェンジしてもらうの。あと母ちゃんの好きなカマボコとキャベツをグチャグチャにした生臭煮があって。

コンバットREC 「クソ曲」よりひどいよ、「生臭煮」って! 親の料理に文句言うんだから、秋元さんの曲に文句言うの当たり前だよね。

掟ポルシェ それは違うよ! だって秋元さんは「お母さんの作った料理に文句言わないでしょ」って言うけど、秋元さんは俺のお母さんじゃないもん。明らかに論点のずらしですよ! それ以前にAKBの曲好きになれなかったのもあるけど。

コンバットREC この本読んでても、明らかに嫌いな食べものとか不味い食べものを語るときのほうがテンションが上がるじゃない。これ、不味いときお母さんは相当言われたってこと?

掟ポルシェ いやいや、言わない言わない。不味い飯屋って仕事でやって金まで取ってるんだよ。でも母ちゃんは仕事でやってるわけじゃないし金も取ってないじゃん。うちの母ちゃんは料理をフィーリングで作るタイプで、レシピとか見ないから。何ごとも中くらいのレベルでは作れるんだけど、とにかく俺は不味いもの食うとあからさまに不機嫌になるし、美味いものを食えばめちゃくちゃ誉めるわけですよ。母ちゃんとしても、こいつの好きなものだけ作ったほうが気が楽だって感じになって。それで歩いて30秒くらいのところにある肉屋で肉を50グラムとか買って自分だけ焼いて食うとか。

吉田豪 掟さんはホントに不味い料理とかわいくない女子に対しては異常に厳しいじゃん。

掟ポルシェ かわいくない女子も、かわいくないから厳しいわけじゃなくて、飯屋は美味いのが仕事で、アイドルってかわいいのが仕事じゃん。だからアイドルでブスはダメだよ!

吉田豪 アイドルじゃなくても言うじゃん。

Twitterでシェア

関連記事

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING17:30更新

  1. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#13「プロにおまかせしてきました」
  2. 選抜の噛ませ犬じゃない!乃木坂46最新アンダーライブ極私的過剰考察「私、アンダーメンバーの味方です」
  3. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  4. 吉田豪「what’s 豪ing on」Vol.4 澤部渡、「呪い」をどう楽しむかと思ってた
  5. 【吉田豪インタビュー】渡辺俊美、頑張らないこそ築けたキャリア
  6. 日向坂46・四期生が誰よりも高く跳んだ日━━武道館3Daysで見せつけた実力と一体感、そしてハッピーオーラ!
  7. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#23「足跡、はじめました」
  8. 乃木坂46星野みなみ「違う人生を選んでいたらどうなっていたんだろうって気にはなるけど、乃木坂46に入って良かった」
  9. 【吉田豪インタビュー】井上富雄、過去のものはそんなに引っ張らないでいきたい
  10. 「ひなた坂46」が横アリ2日間で起こした奇跡!山口陽世の「ひらがな、ぶちかませ!」でこじ開けられたグループの新たな扉
  1. 乃木坂46賀喜遥香&筒井あやめダブル主演ドラマ、トレーラー映像&第1話場面カット解禁!オープニングテーマも決定
  2. 乃木坂46 6期生・瀬戸口心月、愛らしいルックスで表紙を飾る
  3. 「誰かに慰めて貰うためにアイドルになりたかった訳じゃない」乃木坂46 岡本姫奈が選抜発表で芽生えた「悔しさ」の理由
  4. ≒JOY・江角怜音、強さと美しさを表現
  5. 私立恵比寿中学・真山りか×AMEFURASSHI・愛来 対談インタビュー|独自の音楽性を追求してきた2グループが、今お互いに伝え合いたいこと
  6. 乃木坂46 賀喜遥香、39thシングル『Same numbers』のセンターに決定「全員に感謝を届けられる作品に」
  7. SKE48長谷川雅「みんなで精いっぱい頑張っていきます」若手メンバーによる新公演スタート
  8. 乃木坂46 矢田萌華インタビュー|高校の文化祭で『ガールズルール』を踊っていた少女が、オーディションに合格し、憧れのステージに立つまで
  9. STU48中村舞ら大勢のファンに感謝!映画『鬼ベラシ』“舞台あいさつツアー”無事終了
  10. 「乃木坂46の流儀」に日向坂46 松田好花が信じられないと驚嘆! 理想の先輩・久保史緒里の「グループアイドル論」