2022-04-03 20:30

渡辺正行「テレビに出る前の原石を、たくさん見ることができたのは幸せですよね」

コント赤信号リーダー・渡辺正行
コント赤信号リーダー・渡辺正行

ブブカがゲキ推しする“読んでほしい本”、その著者にインタビューする当企画。第41回は、『関東芸人のリーダー お笑いスター131人を見てきた男』の著者である、コント赤信号リーダー・渡辺正行氏が登場。「待たせたなあ!」でおなじみの名コント『暴走族』は緻密な設計のもとに作られていた! 関東芸人の底上げを実現した、「ラ・ママ新人コント大会」主宰者が教える売れる芸人の条件とは――。

出自は演劇

――本書を読むと、渡辺さんの自伝的なキャリアがわかるだけではなく、お笑いライブ「ラ・ママ新人コント大会」(以下、「ラ・ママ」)を軸に、80年代中盤以降の関東芸人の素地が見えてきます。抜け落ちていた関東芸人史を紐解くことができたような気分になり、とても面白かったです。

渡辺正行 それはうれしいなぁ。僕が、「ラ・ママ」を始めたのは、芸人自らが勉強できるような場所を作りたかったという思いがあったからなんですよね。コント赤信号としてデビューして痛感したことは、ホントに若い芸人が腕を磨くような場所がなかったということ。吉本さんや松竹さんは自前の劇場を持っているし、漫才協会に入っていれば末広亭などに出られるかもしれない。でも、僕らはそうじゃなかったから大変だった(笑)。漫才ブームのときに、そういったことを強く感じていたから、ツービートさんや星セント・ルイスさんは、一体どこで腕を磨いていたのか本当に不思議だった。30歳くらいのときに、「コントをやってみたいので勉強させてください」と言われて、そんな大それたキャリアじゃないけど、教えられるよりも実際に舞台に立って、肌身でお客さんの反応を感じられるような場所を作ろうと。それで「ラ・ママ」は始まったんだけど、まさかこんなに長く続くとは思わなかったよね。

――そもそもこの本は、『週刊大衆』で連載されていたコラムがベースなんですよね?

渡辺正行 そう。お笑い系の人が連載コラムを書くみたいなページがあって、前任者は村上ショージさん。どういうわけか、僕にお鉢が回ってきた。連載が始まるとき、「後々一冊の本にしましょう」と言われたんだけど、リップサービスだろうと思っていたんですよ。ところが、本当に書籍になって驚いちゃった(笑)。改めて全体を俯瞰して見てみると、自分の半生を顧みることができて感慨深かったですね。自分としてもスッキリしたところがあるというか。

――渡辺さんのキャリアを振り返ると、80年にコント赤信号としてデビュー。82年に『オレたちひょうきん族』、85年にはピンで『笑っていいとも!』のレギュラー、88年には『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』のサブMCに抜擢。オリエンタルラジオもびっくりのお笑い出世街道……やっぱりリーダーはすごいなぁと。

渡辺正行 どうなんだろう。でも、ほめられるのは好きだからもっと言って(笑)。キャリア8年でサブMCに抜擢されたけど、自分の番組じゃないから気持ちとしては楽だったんですよ。『SHOW by ショーバイ!!』は逸見(政孝)さんの番組だったし、その後の『東京フレンドパーク』も関口(宏)さんの番組。伸び伸びとできたのが良かったのかもしれない。でも、運だと思いますよ。実力もあるんだろうけど。ははははは!

「BUBKA5月号」コラムパック
「BUBKA5月号」コラムパック

Amazon Kindle

楽天Kobo

Apple Books(Mac または iOS デバイスのみ)

Google Play

紀伊國屋Kinoppy

BOOK☆WALKER

honto

セブンネットショッピング

DMM

ebookjapan

ブックパス

Reader Store

COCORO BOOKS

コミックシーモア

ブックライブ

dブック

ヨドバシ.com

その他、電子書籍サイトにて配信!

Twitterでシェア

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING17:30更新

  1. 【コラム】2025年大躍進の=LOVE、紅白歌合戦へ出場はあるのか
  2. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  3. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#50「お勉強始めました」
  4. 東洋一の美少女、ユーモアと優しさ・親しみやすさにあふれている究極かつ至高のパーフェクトアイドル、=LOVE佐々木舞香ちゃんを推したくなる理由
  5. 天龍源一郎がレジェンドレスラーについて語る!ミスタープロレス交龍録 第47回「高山善廣」
  6. 吉田豪「What’s 豪ing on」Vol.10 岸田繁、すべての音は泥団子イズムに通ず
  7. イコラブファンに聞いてみた vol.1 ~誰もが一度は読んでいる、あのブログを書いてる方は…?~
  8. 日向坂46・四期生が誰よりも高く跳んだ日━━武道館3Daysで見せつけた実力と一体感、そしてハッピーオーラ!
  9. クリープハイプ尾崎世界観、「生きづらさ」ゆえに感じる「生きやすさ」…吉田豪による新連載スタート
  10. 【新連載】田村潔司がUWFを解析…レスラーたちは何を見せていたのか
  1. 乃木坂46五百城茉央、初のアンダーセンター『アンダードキュメンタリー』放送決定!覚悟と決意を語るインタビューも
  2. 日向坂46五期生全員集合!『新参者 二〇二五』を終えて感じた成長
  3. 皆藤愛子、16年ぶり写真集発売決定「気持ちも体もそのままの自然体で撮影」ロケ地はケアンズ
  4. 乃木坂46 5期生写真集『あの頃、乃木坂にいた』今年度最高週間売上を記録
  5. 「アフタートークを聴け!」日向坂46 松田好花が聖夜にウジウジ悩むヤホスたちに提言! “ふんふんごま”健在でBUBKA編集部にも物申す
  6. 乃木坂46「40thSGアンダーライブ」松尾美佑・矢久保美緒の卒業セレモニーにクリスマス特別企画、『純粋とは何か?』を歌った日本武道館3dyasが閉幕!
  7. 日向坂46上村ひなの“ひなた坂46”カップリング曲「君と生きる」のセンターに決定
  8. 乃木坂46「40thSGアンダーライブ」座長・五百城茉央「2026年の乃木坂46にも期待していてください!」
  9. キラフォレ白瀬乃愛、“初のグラビア撮影”は達家真姫宝を見習って
  10. SKE48荒井優希選手、デビュー1周年のメモリアルマッチを白星で飾る「まだ1年…もっともっと成長していけるように」

関連記事