2022-04-03 20:30

渡辺正行「テレビに出る前の原石を、たくさん見ることができたのは幸せですよね」

――暴走族ネタにはそんなドラマが……。

渡辺正行 暴走族のネタというと、紳助・竜介さんのネタが有名だけど、僕らはコントでパターンが違う。しかも、暴走族という設定は、大きい声を出せる。大きい声って、下手くそでも声の雰囲気で何とかなるから実力不足をカバーできるんですよ。あと、僕らは東京ヴォードヴィルショーに影響を受けていたから、演劇特有の“ツッコミがない”要素を取り入れていた。ボケたらツッコミ側は、表情などでリアクションをするから、漫才はもちろん他のコントとも差別化しやすかった。演芸と東京ヴォードヴィルショーの中間をいくような演劇コント――そのスタンスをうまく取るように意識して作ったのが暴走族コントだった。ゆーとぴあさんのライブで披露するとウケて、お二人からもほめられた。それで解散せずに、そのまま道劇で修行を続けていたら、『花王名人劇場』の澤田隆治さんの目に止まって、テレビに出ることができたんですよ。

――実は緻密に設計されていたんですね。

渡辺正行 何がウケるかを分析していましたよね。漫才ブームの漫才師たちのネタは、テープレコーダーに録音して何度も聞き直したし、お芝居を見に行くにしても、どこで笑いが発生したかを片っ端からチェックしてメモを取っていた。自分が面白いと感じた箇所ではなくて、お客さんが笑ったところ。「この表情で笑った」とか「こういう言い回しで笑った」とか、ひたすら記録して。僕らは、お笑いのグループとしては力がなかった。お笑い力がないならないなりに分析すると、笑いの傾向が見えてくる。すると、まだ誰もやっていないパターンが見えてくる。勢いとロジックに基づいた発想、この二つで勝負するしかなかった。当時は、お笑い関係者からは演劇的という評価を受けたくらいなんだよね。そうやって徐々に、コント赤信号が世の中にウケ始めていったんですよね。お客さんもそうだけど、芸人って番組のディレクターやプロデューサーに対してもプレゼンしなければいけないわけだから。

取材・文=我妻弘崇

――インタビューの続きは、発売中の「BUBKA5月号」で!

渡辺正行=わたなべ・まさゆき|1956年1月24日、(現)千葉県いすみ市生まれ。明治大学在学中にラサール石井、小宮孝泰と出会い、コントグループ『コント赤信号』を結成。1980年にフジテレビ『花王名人劇場』にてデビューし、暴走族コントなどで人気を博す。テレビ番組で活躍するかたわら、1986年からは若手お笑い芸人の育成のための場、「ラ・ママ新人コント大会」を主宰。現在、第一線で活躍する人気芸人を若き日から見続けている。

BUBKA (ブブカ) 2022年 5月号
▼Amazonで購入

BUBKA 2022年 5月号増刊 =LOVE 佐々木舞香Ver.
▼Amazonで購入

Twitterでシェア

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING17:30更新

  1. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  2. 乃木坂46、10年の歴史…3択クイズで振り返る
  3. 船木誠勝「ガチンコでやれば八百長って言われなくなる 単純にそう思ってましたね」【UWF】
  4. イコラブファンに聞いてみた vol.1 ~誰もが一度は読んでいる、あのブログを書いてる方は…?~
  5. 【吉田豪インタビュー】井上富雄、過去のものはそんなに引っ張らないでいきたい
  6. 石岡真衣のドラゴンズ勝利の女神記 第2回「母の日のバンテリンドーム」
  7. 石岡真衣のドラゴンズ勝利の女神記 第5回「まだ諦めない!ドラゴンズ後半戦のキーマン」
  8. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#72「この季節がやってきた…!」
  9. プロレスラー・山本喧一(ヤマケン)が語る「令和UWF構想」への想いと苦悩
  10. 田村潔司「解析UWF」第13回…リングスのエースの座を継承するに至るまで
  1. 乃木坂46井上和、スクリーンの向こうにいた“相棒”──松井ケムリに笑われ、菅原咲月が見守った『トイ・ストーリー5』舞台挨拶
  2. 松田好花「まずう〇ちが飛び込んでくる(笑)」新しい命と「好花おばちゃん」の誕生を待つ松田家の“幸ウン”すぎる日々
  3. 乃木坂46池田瑛紗、端正な美しさが際立つグラビアショット
  4. 日向坂46竹内希来里、襲い来る羞恥心に身もだえる「やだー。やっぱ、やだー。やだ、やだ!」
  5. 乃木坂46金川紗耶、演技に対しても意欲を見せる「『きゃ~』って叫ぶのがすごく得意なんです」
  6. 貴島明日香「“頑張らないこと”を頑張りたい」2024年の新たな目標を明かす
  7. ももクロ・佐々木彩夏がスマホにとらわれた食事事情を明かす「何するわけでもなく、なんか見ちゃう」
  8. AKB48千葉恵里「二十歳のつどい」に出席、辰年に掛けて『トップに立つ世代』と命名
  9. 小栗有以、AKB48のメンバーにもオススメ「みんなの“旨顔”を引き出したい」
  10. 日向坂46小西夏菜実の現実──ラッパ飲み、ダル着、ふて寝まで全部盛りの動画公開!

関連記事