2022-03-05 18:15

なんてったってキヨハラ第19回「逆襲のKK」

「BUBKA4月号」連載・なんてったってキヨハラ第19回「苦悩の日の1993」より
「BUBKA4月号」連載・なんてったってキヨハラ第19回「苦悩の日の1993」より

西武の背番号3はファミスタの申し子だ。

ナムコから初代『ファミリースタジアム』が世に出た86年に、ゴールデンルーキー清原和博もプロデビューした。以来、少年たちの必修科目かつ心のベストテン第1位野球ゲームとして君臨するが、1994(平成6)年春、事件が起きる。3月11日、コナミからスーパーファミコン用ソフト『実況パワフルプロ野球’94』が発売されたのである。投手の球種再現、ボールの高低差、打者のミートカーソルの概念、アナウンサーによる実況中継まで、まだハードの機能に大きな制約のあった時代に、“野球の奥行き”を表現した画期的なゲームは瞬く間に話題となった。同時にその1週間前に発売されていた『スーパーファミスタ3』が、悲しいくらい古く見えてしまったのも事実だ。同年4月にはテレビ朝日で前身番組をリニューアルした『トゥナイト2』も放送開始。気が付けば昭和が遠くなり、俺らがニンニク臭いハートチップル片手にファミスタに熱中した放課後が、遠い昔の出来事のように感じられた。

そんな94年春、個人的に野球ゲームではなく、3月24日に出た一枚のシングルCDを買いにチャリンコを走らせた。hideの『TELL ME』である。といっても、それまでhideを熱心に聴いていたわけでもなければ、X JAPANファンでもない。この曲は、ついに球団から出演解禁された清原和博のエースコックCMソングとして流れていたのだ。背番号3は「大きくなりたい。そんなことばかり、考えていた。君の17才によりそいたい」と清純派アイドルのような爽やかなナレーションと青い空が印象的な「スーパーカップ1.5」を皮切りに、大塚製薬のやる気ドリンク「ビタシーゴールド」、厚生省のポスターモデルにもなった。

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