2022-08-01 06:00

プロレスラー秋山準、デビューから丸30年…伝説の四天王プロレスを振り返る

――小橋さんが、ベイダーマスクみたいなのを被って試合してたことありましたね。逆に余計、鼻を狙われちゃったりして(笑)。

秋山準　小橋さんは骨折してても出てましたから。僕も「トップレスラーはそれが当たり前」っていうのを見て育ってたんで。

――秋山さんは3日連続で脳震盪を起こしたこともあったんですよね？

秋山準　ありましたね。まず1日目が川田(利明)さんのスピンキックを食らって脳震盪を起こして、次の日はスティーブ・ウィリアムスさんのラリアット。で、1日置いてから、ジミー・デル・レイっていう選手のシットダウン式のパワーボムを受けて脳震盪ですね。

――スピンキック以外は、いずれもマットに強く後頭部を打ちつけて。

秋山準　でも、スティーブさんのラリアットも、ジミー・デル・レイのシットダウン式パワーボムも、あとで映像を観ると普通なんですよ。だから多分、最初のスピンキックで脳震盪を起こしたことで、脳が揺れやすくなってたんだと思うんです。

――回復しないまま試合をしてたわけですもんね。

秋山準　(回復)してないですね。だから3日目のジミー・デル・レイ戦は、試合はちゃんと最後まで終わったんですけど、控室への帰りの花道を歩いてる時に、ファンの方の声援がだんだん遠く聞こえなくなってきて。控室で座ったところまでは憶えてるんですけど、その後の記憶がまったくないんです。

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取材・文＝堀江ガンツ

秋山準＝あきやま・じゅん｜1969年10月9日生まれ、大阪府出身。ジャイアント馬場のスカウトにより、1992年に全日本プロレスに入団。プロレスリング・ノア移籍後も三冠ヘビー、世界タッグ、GHCヘビー、GHCタッグなど多くのタイトルを戴冠。2013年に全日本プロレスへ再入団。2021年にDDT所属選手となると共に、ヘッドコーチ就任を発表。また、自身のYouTubeチャンネル「エクスプロイにゃあ」で動画投稿も行なっている。

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