2022-04-05 18:00

天龍源一郎がレジェンドレスラーについて語る!ミスタープロレス交龍録 第41回「鈴木みのる」

天龍源一郎が「鈴木みのる」について語る
天龍源一郎が「鈴木みのる」について語る
写真/平工幸雄

天龍源一郎は、その40 年間の“腹いっぱいのプロレス人生”で様々な名レスラーと出会い、闘い、交流した。ジャイアント馬場とアントニオ猪木の2人にピンフォールでの勝利を収めた唯一の日本人レスラーであり、ミスタープロレスとまで称された天龍。そんな天龍だからこそ語れるレジェンドレスラーたちとの濃厚エピソードを大公開しよう!

鈴木みのるに聞いたら、初めて会ったのは88年1月4日のプロレス大賞授賞式だったらしいよ。「おっ、鈴木みのる! お前、週刊誌で見たことあるよ。生意気なんだってな」って、俺に言われて「何だ、このオヤジ!」って思ったらしいけどね(苦笑)。多分、週刊プロレスとか週刊ゴングで写真を見て、顔は知ってたんだと思うよ。若いあんちゃんだからそういう言い方をしたのかもしれない。あとは当時のみのるは新日本プロレスの新人で会場の隅で小さくなっていたから、声を掛けたのかもしれないね。

その次に会ったのは、親会社のメガネスーパーの田中八郎社長が「みんなが仲良くなれるように」って、赤坂の『コルドンブルー』で設けてくれた91年のSWSと藤原組の親睦会。藤原(喜明)さんは前々から知っているから、特に船木誠勝とかの藤原組の若い奴とコミュニケーションを取ろうと思ったんだけど、みのるは「明日、練習がありますから」って、俺の酒を断ったんだよ。「俺の酒とどっちが大事なんだよ?」って言ったら「練習です」って言うから「もういい、帰れ!」って(苦笑)。同じメガネスーパー傘下でも、全日本プロレスのような一体感がなくて、みんなバラバラなんだなっていう認識を強くしたよ。多分、若いみのるにしたら、SWSに対して仲間意識じゃなくて、敵愾心しかなかったんだろうね。その後も神戸(91年4月1日)のギクシャクした試合(アポロ菅原と不穏試合)があったよね。敵愾心しかないから、溶け込めないし、溶け込みたくなかったんだと思う。当時は、田中社長の意を汲んだ藤原さんから「こうこうだから」って自分の意思とは関係なしに行動させられていたから、納得できなかったんだろう。

あの時代の鈴木みのるはテンパってたよ。テンパっているのと同時に、そういう自分に自己陶酔していたよ。UWFから分かれた藤原組でもあったしね。

それから俺はWARを旗揚げして、みのるは藤原組を飛び出して船木とパンクラスを旗揚げして……俺は鈴木みのるのことを全然気にしてなかった。でも1回だけ気になったのはね、彼がパンクラスで行き詰まってプロレス界に戻ってくる時(03年6月)かな。雑誌にコメントを求められて「これで鈴木みのるも今まで鎧や兜を着て、常に格闘技を意識していたものが、すっきりとプロレスをやれるんじゃない?」っていうニュアンスで喋ったことを憶えてるんだよね。

で、2004年の新日本の1・4東京ドームで会ったんだ。当時は俺もフリーで、俺とみのる、佐々木健介、高山善廣のフリーの人間が同じ控室に押し込まれたんだよ。「またプロレスをやることになりました。若い時にはお世話になりました」って挨拶に来たんだけど、前に雑誌でコメントしてるから「ああ、よく戻ってきたな」って感じだったと思うよ。一度は格闘技系に行って、またプロレスに戻ってくると、外野が騒いで自分の気持ちに二の足を踏んじゃうんだけど、そこを乗り越えて、よくプロレスに戻ってきたなっていう気持ちが強かったよ。「プロレスに戻った裏切り者」って罵られたこともあっただろけど、そこでグッと踏み出した鈴木みのるに「よく、来たね」って。そんな思いだったよ。

取材・文/小佐野景浩

――記事の続きは、発売中の「BUBKA5月号」で!

天龍源一郎|1950年生まれ、福井県出身。1963年に大相撲入り。1976年のプロレス転向後は「天龍同盟」での軍団抗争や団体対抗戦で日本・海外のトップレスラーと激闘を繰り広げ、マット界に革命を起こし続ける。2015年の引退後もテレビなど各メディアで活躍中。

鈴木みのる|1968年、神奈川県生まれ。横浜高校時代にレスリング部に所属し国体2位の実績を引っ提げ1987年に新日本プロレスに入門。1988年飯塚孝之戦でデビュー。1989年4月に新日本プロレスを退団しUWFと契約。1991年にはUWFを退団して船木誠勝らと藤原組に参加。1993年には藤原組を退団し船木とともにパンクラスを旗揚げ。パンクラスでは、モーリス・スミス、ケン・シャムロック、バス・ルッテンらと総合格闘技で勝負を繰り広げる。2003年からは新日本のリングに参戦。2004年にはIWGPのベルトをかけて佐々木健介と対戦。また、同年IWGPタッグ王座を持ちパートナーの高山善廣と共にノアに参戦するなど活躍の場を広げる。その後は様々な団体の試合に参戦し、現在もプロレスラーとして奮闘し続けている。

「BUBKA5月号」コラムパック
「BUBKA5月号」コラムパック

Amazon Kindle

楽天Kobo

Apple Books(Mac または iOS デバイスのみ)

Google Play

紀伊國屋Kinoppy

BOOK☆WALKER

honto

セブンネットショッピング

DMM

ebookjapan

ブックパス

Reader Store

COCORO BOOKS

コミックシーモア

ブックライブ

dブック

ヨドバシ.com

その他、電子書籍サイトにて配信!

Twitterでシェア
Googleで優先するソースとして追加

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING5:30更新

  1. SKE48荒井優希、Finallyで渾身のフォール勝ち
  2. 石岡真衣のドラゴンズ勝利の女神記 第2回「母の日のバンテリンドーム」
  3. 佐々木朗希、ダルビッシュ有&大谷翔平ら“スーパースターの皆さん”との2SHOTに反響続々「あなたもスーパースターです!」
  4. 乃木坂46久保史緒里、地元・仙台育英の“夏の甲子園”初優勝を祝福「東北に初の優勝旗が…勇気を頂きました」
  5. SKE48荒井優希、初対戦のアジャコングに“一斗缶攻撃”も食らい完敗
  6. SKE48荒井優希&山下実優組がアジャコング&宮本もか組に勝利!!リング上ではSKE48のミニライブも
  7. SKE48荒井優希、コロナ復帰後のタッグマッチを白星で飾る「体力が心配だった」
  8. 【工藤めぐみインタビュー】長与に憧れ、ジャガーに習い、ダンプ松本に叱られて――辛く厳しかった時代の追憶
  9. すべての球団は消耗品である「#10 1981年の近藤中日編」byプロ野球死亡遊戯
  10. SKE48荒井優希&赤井沙希、プリンセスタッグ第10代王者のベルトを手にして号泣
  1. 大野愛実の狂気、松尾桜の咆哮、佐藤優羽の涙──日向坂46『五期生LIVE』という物語と、エンドロールの先に続く未来
  2. 佐藤優羽「先生から『進路はどうするの?』と聞かれて。『実は……』とXのトレンドで1位になっているスマホを見せました」【日向坂46『五期生LIVE』開催記念 五期生“変革”ドキュメンタリー③】
  3. 私立恵比寿中学・桜井えま1st写真集発売決定「ありのままがぎゅぎゅっと」舞台は沖縄
  4. 大田美月「間近で正源司さんの表現力を学ぶことができて光栄でした。仲良くなって、遊びに連れて行ってくださったんです」【日向坂46『五期生LIVE』開催記念 五期生“変革”ドキュメンタリー④】
  5. 下田衣珠季「四期生さんのオーディションでは悩んで、やめたんです。それが悔しくて、五期生では応募したんです」【日向坂46『五期生LIVE』開催記念 五期生“変革”ドキュメンタリー②】
  6. 日向坂46『五期生LIVE』が終幕!未来を担う10名が紡いだ、十人十色のストーリー
  7. 乃木坂46五百城茉央、初登場&初表紙を飾る「懐かしい気持ちになりました」
  8. HKT48、4年ぶりライブツアー開幕!豊永阿紀「大変お待たせいたしました」
  9. 乃木坂46「いもうと坂」が再集結──大園桃子×久保史緒里×山下美月×与田祐希、歌い継がれた“言霊”と永久不滅の絆
  10. 宮田愛萌、結婚に憧れも「ネイルしか見せるものがないんですけど(笑)」

関連記事