2023-04-11 19:00

“ばってん少女隊”の最新AL『九祭』を紐解く――ケンモチヒデフミの“ただのご当地ソング”では終わらない音作り

アイドルグループ・ばってん少女隊
アイドルグループ・ばってん少女隊

昨年本企画でピックアップした、アイドルグループ・ばってん少女隊の最新アルバム『九祭』。公開後の多くの反響を受け、今作の作家陣に徹底的にインタビューを行うYouTube番組『九祭クリエイターズファイル』が始動。今回は、番組内では語りきれなかった未公開&厳選インタビューをお届けします。

第2回目のゲストは、収録曲『YOIMIYA』『さがしもの』を提供しているケンモチヒデフミ氏が登場。ダンスミュージックを軸に多彩で遊びの効いたリズムを作り出す彼に、制作中のエピソードを振り返ってもらいながら、今作に込めた思いを伺いました。

お祭りの郷愁感

杉本陽里子 『九祭』は、言わずもがな『OiSa』を起点にスタートしているんですけど、渡邊忍さんの次に新たに頼んだのがケンモチさんなんです。『OiSa』と『わたし、恋始めたってよ!』があって、ばってんってこういう音楽が合うよね、という必勝法みたいなものができたなかで、さらにその次の提案をやっていただいたというのがありまして。

――ケンモチさんがオファーを受けた時は、「今はグループがこういう方向になっているから、こういう曲をお願いできますか」みたいな流れになっていたわけですね。

ケンモチヒデフミ ばってん少女隊さんはスカとかロックテイストの曲をやられていた時のイメージがあって。曲をお願いしますと言われた時に「みんなで乗れて、ライブで盛り上がる感じの曲ですね」と思ったら、「じつは『OiSa』という曲がバズってまして」ということで、ミュージックビデオも見させていただいて、その後に『わた恋』のデモを聴かせていただいたんです。これからばってん少女隊さんで新しいことをやろうとしているんだなというのを受けて、ここに繋がる次の曲を、とおっしゃっていただいて、できたのが『YOIMIYA』だったんです。

――ケンモチさん的には、バンドサウンドよりもこっちの方が得意分野と言いますか。

ケンモチ そうですね。ダンスミュージックにしたいと聞いてはいたんですけど、お祭りがテーマなんだけど、盛り上がってるお祭り本編じゃなくて、その前後にあるワクワク感とか、祭りが終わっちゃった後の寂しさとかにフォーカスした曲をお願いしますと言われて。これまた一筋縄ではないなと。

杉本 『YOIMIYA』をオファーする時点で『九祭』を作るのは決めてたんですね。アルバムの曲で本祭を作るから、その前のワクワク感みたいなものを表現できないかなというのがあって、そういうお題になりました。

ケンモチ 大人びたテーマでもありますよね。大人になってから、子供の頃に楽しんだ祭りに行ってみたら、「ここの通りってこんなに短かったけな?」とか、巨大に見えていた一大エンタテインメントがじつは小さかった、みたいな、あの郷愁感を入れ込みたいなと。歌詞は1番ではワクワクなんですけど、2番では大人になって、成人してから地元の祭りに行った時によぎるような切なさとか、昔の懐かしさみたいなのを入れ込みました。

――作る際に、どういうところから着手するのでしょうか?

ケンモチ 今回の『YOIMIYA』とか『さがしもの』に限らず、大体ビートから敷いていって、どれくらいの速さになるのか、ノリになるのかというところをざっくり決めて、そこに何を乗せていくか、コード進行を考えたりとかですね。

――余韻とか寂しさということだったら、テンポはこんなに速くないよな、みたいな。

ケンモチ 最初は楽しいお祭りみたいなイメージだったんですけど、歌詞を一度お渡ししたら、「ちょっと子供っぽすぎる」ということで。

杉本 そうですね。

ケンモチ もうちょっと大人っぽいダンスミュージックにしよう思って、BPMをゆっくりめにしたり、音色もギラギラのEDMじゃなくて、少し丸い感じの、跳ねるような音を使ったりして、ちょっとずつグラデーションを調整していく感じでしたね。

杉本 あとはイントロやアウトロを長くしていただいたり。そこはさっき話していた余韻を楽しんでいただくということで。

Twitterでシェア

関連記事

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING11:30更新

  1. 祝『放送作家松田好花 リターンズ』放送決定!番組ディレクター・町田拓哉が語る、唯一無二のタレント性
  2. 乃木坂46岡本姫奈、ノースリーブで“さわやか”のハンバーグを食べる姿に「いっぱい食べる君が好き」「一緒に食べた気分になれる」の声
  3. 「帰ってきた放送作家」松田好花の無茶振りも効果なし! 日向坂46 二期生の自由すぎるノリを引き締める「ボケ収拾者」小坂菜緒の実績
  4. 日向坂46五期生・坂井新奈、人生初ソロ表紙を飾る「感謝の気持ちでいっぱいです」
  5. 日向坂46・四期生はどこまでも高く跳ぶ━━「信じてくれないか?」という熱望から2年、「一体感」を武器にぴあアリーナ3DAYSに挑む!
  6. 「寿司百貫」「一人時間差」大食いマイペース要素がさながら「“ひとり”からあげ姉妹」!?乃木坂46の「新天然素材」増田三莉音の魅力
  7. 乃木坂46佐藤璃果、かき氷&ノースリーブの涼しげショットに「一緒に食べて暑さを忘れたい」「彼女といるみたい」の声
  8. 菜々緒とロバート秋山が“双子役”でCM初共演
  9. オードリー若林が絶賛する日向坂46松田好花のラジオ愛!“ネタ探し”ד構成力”ד準備力”の三拍子に春日俊彰も「たいしたもんだね」
  10. 日向坂46大野愛実『週刊少年マガジン』で初表紙&初ソログラビア
  1. ショートカットグラドル鈴木うた、秘密の行為に溺れる人妻教師役でグラビア新境地
  2. えなこ、谷間アピールの泡風呂カットにファン歓喜「サイコー!」「セクシー過ぎる」「天使!」「女神さま」
  3. 祝『放送作家松田好花 リターンズ』放送決定!番組ディレクター・町田拓哉が語る、唯一無二のタレント性
  4. 乃木坂46岡本姫奈、ノースリーブで“さわやか”のハンバーグを食べる姿に「いっぱい食べる君が好き」「一緒に食べた気分になれる」の声
  5. 日向坂46富田鈴花、パーフェクトスタイルあらわ…美麗ランジェリーカット解禁
  6. 身長165cmスレンダースタイルの新たな女神が降臨…待望のグラビアDVDの完成度はトップグラドル級
  7. “ののかっぷ”を下から横から…グラビアアイドル世良ののか、1st写真集発売決定『本当の自分をさらけ出せた大切な1冊に』
  8. オスカー所属の美女、チアダン日本一のヘルシーボディーでグラビアDVDデビュー
  9. 『ミスマガジン2023』グランプリ今森茉耶、爽やかビキニ姿で表紙を飾る
  10. “グラドルレジェンド”鈴木ふみ奈、約1年ぶりとなるトレカで国宝級ボディーを大胆に