2022-10-01 18:00

SKE48「New Ager」MV撮影 独占密着ドキュメント

SKE48新世代メンバーによる『New Ager』は、10月5日発売のSKE48 30thシングル『絶対インスピレーション』【Type-B】に収録
SKE48新世代メンバーによる『New Ager』は、10月5日発売のSKE48 30thシングル『絶対インスピレーション』【Type-B】に収録

10月5日発売のSKE48記念すべき30枚目のシングルに収録されるカップリング曲『New Ager』。今回、24人の「新世代」メンバーたちが青春のキラキラ感をテーマにMVの撮影を行った。初の楽曲センターを任された研究生の原優寧を中心に、彼女たちの「今」をBUBKAが独占密着!

新世代メンバーの「武器」

8月下旬の某日。愛知県内某市にて、SKE48にとって30枚目となるシングル『絶対インスピレーション』TYPE-Bのカップリング曲のMV撮影が行われた。

タイトルは『New Ager』。要は新世代ということだ。

参加メンバーは9期生から11期生の24名。

MV撮影の朝は早い。日が昇る前に移動をはじめる。ロケ地の高校へ到着するまで名古屋市内から車で1時間以上かかる。

学校は夏休み中。部活に汗を流す生徒がちらほら見える。ダンス部はガラスを鏡がわりにして踊っている。吹奏楽部が吹く管楽器の音色がどこからともなく聴こえてくる。すっかり忘れていたが、高校とはそういう場所だった。

そんな生徒を尻目に校舎へと歩を進める。もうメンバーは集合して、メイクを済ませていた。

今回のMVは、校内フォトコンテストに出品するために、生徒(メンバー)同士で写真を撮り合うというもの。それも制限時間内に、青春感があふれる、キラキラした写真を撮る。これが条件だ。「制限時間内に」は、高校生活に終わりがあることの暗喩だろう。

朝8時半、撮影はスタート。赤堀君江、竹内ななみ、篠原京香が控室から美術室に向かう。筆を手にした赤堀は、鼻に絵の具をつけようとする。他愛ないいたずらで笑い合う。あらかじめ決まった演出プランがなくても、メンバーが率先して遊びはじめる。

続いては荒野姫楓、鈴木愛菜、杉山歩南が和室にIN。高く積まれた座布団に座り、バランスを崩しそうになるだけで、きゃっきゃとはしゃぐ。

厳かな雰囲気漂う講堂で鈴木恋奈、川嶋美晴、西井美桜が寄り添う。ピアノの前に3人が寄り添うだけで絵になる。1人だけ期が違う西井は、先輩との距離を少しだけ縮めることができた。屋外のベンチに腰掛けて写真を撮り合ったのは、中坂美祐、伊藤実希、山村さくらの3人。アイスを齧り合う伊藤と山村を、中坂が「写ルンです」でパシャリ。「写ルンです」は若い人に流行中のアイテムだという。

森本くるみは野外の階段で岡本彩夏の写真を撮る。髪をかき上げてセクシーに決める岡本は写真の出来に満足げだ。現実の高校生活が目に浮かんでくるようだ。

校舎に囲まれた広場では、入内嶋涼、田辺美月、平野百菜、藤本冬香、大村杏が集合して、傘を差したりして騒ぐ。女子高の昼休みのひとときを想像させてくれる。

原優寧と田辺は校舎の屋上でTikTokらしき動画を撮影する。

石塚美月と杉本りいなは廊下で自撮りに興じている。麦わら帽子がアクセントとして効いている。

教室のベランダでうたた寝をする澤田奏音に鬼頭未来がスマホ片手に接近する。歌詞に出てきそうな光景だ。

教室で気持ちよさそうに寝ている原の頬を入内嶋と平野が突っついて起こす。

カーテンにぐるぐる包まれて遊ぶ大村に藤本が近づくと、大村は一緒にカーテンの世界へといざなう。男子禁制の空間だ。

―― すべてがキラキラとまぶしすぎるシーンだった。

監督は彼女たちにしか出せないキラキラを切り取ろうとして、このようなMVにしたかったのだろう。すべてはこの24人最大の武器を引き出すためだ。

夏服のメンバーたちは、いつにも増してまばゆかった。それは、MVの舞台が高校だったことと無関係ではない。現役で高校に通っているメンバーもいれば、数年前まで現役だったメンバーもいる。メンバーにとっては現在進行形、もしくはついこの間までの現実なのだから、MVでわざわざ演じる必要がない。リアルそのものなのだから。

13時過ぎ、教室内でオープニングシーンを撮り、しばし昼食休憩に入る。

夕方からは全体のダンスシーンだ。屋上にて24人が踊る。

MV撮影は繰り返し踊るもの。寄り、引き、イントロだけ、サビだけ、通し……。何パターンも撮影をする。ふと原優寧を見やると、不安を表情に出すことなく、ただただ踊っていた。これが今の自分の精いっぱいですと言わんばかりに笑顔を作り、全身を動かしていた。

この曲のセンターは原だった。

青春は繰り返される

原優寧は11期研究生として福岡県からやって来た。お披露目されたのは今年の4月。2001年生まれの最年長。特技はバルーンアート。趣味は睡眠。電車で立ったまま寝ることができる。

お披露目当日からひと際目を引く存在だった。ダンス経験はない。隠しきれないぽんこつ感。頼りなさげなのだが、それがいい。

アイドルは好きだったが、SKE48の大ファンだったわけではない。AKB48では板野友美のファンだった。乃木坂46のファンでもある。推しは齋藤飛鳥。福岡ヤフオク!ドーム(現Pay Pay ドーム)でのライブに足を運んだこともある。

20歳を迎えていた原は、年齢制限がなかったSKE48のオーディションを受けたというわけだ。大学生だった。ファンとして楽しんでいたアイドルの世界。もう20歳だし、最後に好きなアイドルを受けてみよう。それくらいの気持ちだった。SKE48が人生で初めてのオーディションだった。

面接では特技を披露しようと、指の第一関節を曲げた。審査員の反応は無だった。気まずい空気が流れた。落ちたと思ったら、どういうわけか通過した。

最終審査にも合格するが、親孝行のためにも就職したほうがいいのではと思い直し、一度は辞退する。しかし、両親が背中を押したことで翻意。名古屋にやって来た。

11期生のレッスン動画が公開されている。原は明らかに出遅れていた。「(自分が)何をしてるかがわかんない。足どっちだっけと考えてると、もうそのダンスは終わってる」と以前、取材に答えてくれた。

レッスンの日々が続く。明らかに出遅れている自分。焦りが早足で追いかけてくる。だが、自分が情けなくて泣いたことはない。いつか追いつこうと思い、自主練を続けてきた。

原「2、3カ月前はダンスが楽しいとは思えませんでした。11期はダンス経験者が多いので、置いていかれる不安で、レッスン自体が楽しくありませんでした。今でもついていけてはないけど、少しずつダンスが楽しいと思えるようになってきて。それは成長したところだなって思います」

原は真ん中に立って踊り続けた。同期や先輩を従えて、何度も踊った。みんなが自分を見ている気がする。それなのに、踊れないなんてことはあり得ない。ファンの人をがっかりさせたくもない。何度踊っただろうか。ようやく監督からOKが出た。

まだリップシーンの撮影を残しているが、ひとまず安心したのか、福岡から出てきた20歳の目からぽろぽろと涙が流れた。よほど不安だったのだろう。

センターは孤独だ。誰に相談したところで、不安が完全に払しょくされることはない。自分一人で立ち向かわないといけない。この日、20歳のぽんこつはひとつの試練を乗り越えた。その姿はあまりに初々しく、まぶしかった。

この号が発売される頃、すでに発表になっていることがある。12月に開催される「新世代コンサート」だ。

昨年12月に東京・中野サンプラザで開催されたコンサートが、今年も行われる。

昨年は8期生以下が参加したが、今年は9期生以下になる。12月には7年目に突入している8期生は、もう新世代ではないというわけだ。今年は9期生が中心になって、リハーサルからけん引しなくてはならない。

前作『心にFlower』のカップリング曲『じゃないロマンティック』は青海ひな乃がセンターを張った。そのMV撮影に密着し、ALLで踊る姿を何度も見ていると、これが選抜でもいいという錯覚に陥った。

もちろん、選抜メンバーは別に存在するので、そんなわけはないが、それくらい『じゃないロマンティック』のメンツは魅力的に映ったし、青海がセンターで力強く踊る姿は魅力にあふれていた。

彼女たちを魅力的にしているものの正体は、若さだ。

ここで立ち止まって、時系列で考えてみる。

昨年9月、『あの頃の君を見つけた』が発売されたが、『青空片想い(2021ver.)』が収録されている。若手7名を集めたユニットだった。

同年12月に新世代コンサートが開催。

今年3月、『じゃないロマンティック』発表。

そして、『New Ager』。

これらはすべて同じストーリーの一環。一本の線でつながっている。

――記事の続き、メンバーコメント、独占アザーカットは発売中の「BUBKA11月号」で!

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