「納得できたパフォーマンスはひとつもないんです」と語ってから一年、葛藤を乗り越えて21歳になった櫻坂46 山下瞳月に高まる期待

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1月22日に櫻坂46の山下瞳月が、21歳の誕生日を迎えた。2024年に9thシングル『自業自得』と10thシングル『I want tomorrow to come』で2作連続センターを務めた彼女は、2025年は主に2列目のポジションから先輩や同期の背中を見守っていた。初めての後輩も加入し、彼女をお手本として「超える」と宣言するメンバーも現れた。今回は、そんな山下のパフォーマンスへの思いを紹介していきたい。
『自業自得』の最後に見せる静かな狂気に満ちた表情、『I want tomorrow to come』での他を圧倒するキレキレのダンス、そして『静寂の暴力』では無音で真っ暗な会場を1人歩き、観客の視線をその小さな背中で一身に受ける。山下がセンターを務める楽曲はどれも、櫻坂46のライブを象徴するものとなっている。
山下は自身のパフォーマンスについて、『BRODY4月号』(2025年2月発売)で、「いまは、『新しいパフォーマンスに挑戦したい日』と『安定したパフォーマンスをしたい日』があるんです」と語り、初センター曲の『自業自得』のシングル期間について、自分の気持ちが追いつかず、「納得できたパフォーマンスはひとつもないんです」と振り返っていた。不安な気持ちのままステージに立ち、パフォーマンスに集中し切れず、観客の視線を気にしながら踊ったこともあったという。その時にできる最高のパフォーマンスを届けるために、彼女は自身を冷静に見つめ直し、その結果「安定」と「挑戦」の2つが両立することになったのだろう。彼女は櫻坂46加入前からダンス経験があり、培ってきたダンススキルに定評があった。安定した地盤があるからこそ、その上で新たな表現に挑むことができる。彼女は納得できなかったと語っていたが、それでも彼女のパフォーマンスは揺らぐことなく、見る人を常に満足させるものだったように思える。
2024年にリリースされた櫻坂46のシングル3曲の内、2曲でセンターを務めた山下。翌2025年は先輩・森田ひかるセンターの『UDAGAWA GENERATION』、山下の同期から、的野美青センターの『Make or Break』と村井優センターの『Unhappy birthday構文』がリリースされた。
『BRODY2月号』(2025年12月発売)で村井は、山下から何気ない会話の中で、「楽曲に飲み込まれすぎず、オンオフを切り替える」というアドバイスをもらったと、インタビューで話していた。村井はどちらかというと曲に没頭するタイプだ。村井がセンターを務めるBACKS曲『僕は僕を好きになれない』では、まさに「踊り狂う」という言葉がぴったりなダンスを披露していた。『Unhappy birthday構文』はアップテンポな曲ではなく、歌詞には「誕生日がやって来る度/絶望を感じるよ」「僕が望んで生まれたんじゃない/親の事情だろう/何の因果でこんな世に産み落とされたのか」などの印象的なフレーズが続く。曲に入り込めるのが村井の持ち味ではあるが、山下の助言は一度冷静になって、俯瞰的に曲やパフォーマンスを見つめ直すきっかけとなったに違いない。二作連続でセンターを務め、その重圧を経験した山下だからこそ贈ることができたアドバイスだった。
2025年には山下にとって初めての後輩となる四期生が加入した。山下も経験したデビュー前合宿、課題曲に選ばれたのは『静寂の暴力』だった。山下は「この曲は演技になると冷めてしまうというか、ファンの方に『表情を作っている』と落胆されてしまう、ただ、生の感情で披露しようとすると、波が大きくなってしまう」と、同曲の難しさを語っていた。ダンスの激しさだけでなく、表情も出来栄えを左右する一曲に、四期生は挑んだ。
四期生の『静寂の暴力』でセンターを務めたのは佐藤愛桜。彼女もまた山下と同様に加入前からダンス経験があり、培ってきたものの先、限界を超えたパフォーマンスを求められたメンバーだった。そんな佐藤は「『瞳月さんを超えるぞ』というぐらいの勢いで、強い気持ちで楽曲に取り組みたい」と山下への対抗心を燃やした。その結果、彼女が期待されていた「その先」に到達したパフォーマンスを、デビューイベントで見せていた。佐藤が限界を超えたきっかけには山下の存在があった。
センターとして試行錯誤を繰り返した2024年と、センターに立つ同期を見守り、後輩の超えるべき壁となった2025年を経て、2026年の山下瞳月はどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。冷静に自身のパフォーマンスを見つめながら、人一倍の熱量を持つ彼女の、新たな表現の扉を開いた姿が楽しみだ。
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