乃木坂46“魂”のアンダーライブ特集インタビュー|林瑠奈×矢久保美緒、「過去に固執するなと言われたら、それはその通り」アンダラの変化に抗おうとした過去を語る

撮影/田中健児
12月19日~21日の3日間、乃木坂46が日本武道館で「40thSGアンダーライブ」を開催する。『BUBKA』では「“魂”のアンダーライブ特集」と題し、武道館のステージに立つ14名にインタビューを敢行。それぞれが抱える思いを言葉にしてもらった。今回は、そんなアンダーメンバーの“魂”が宿ったインタビューの中から、4期生・林瑠奈と矢久保美緒による対談の一部をお届けする。
移ろいゆくアンダーライブの景色の中で、同期として矢久保美緒と林瑠奈は共に歩み、共に戦ってきた。矢久保にとっては最後のアンダーライブが迫っている。これまでの時間が刻んだ思いと、そしてこれから控えるステージが、二人に何を語らせるのか━━。
ラストスパートの心境
──アンダーライブ特集ですが、その前に矢久保さん卒業の話からお聞きします。
矢久保美緒(以下、矢久保):そうなんです。卒業するんです。12月のアンダーライブが最後になります。
──卒業することに関して、事前に2人で共有はしていましたか?
矢久保:そうですね。相談していました。
林瑠奈(以下、林):仲がいいメンバーの一人なので、相談を受けて寂しい気持ちがありました。ただ、話は聞いたけど、私は干渉することはなく、最終的には本人が決めたことです。目標をしっかり持っている人なので、今後は好きなように頑張ってもらえればいいなと思っています。
──でも、仲がいいメンバーが卒業してしまうのは寂しいですね。
林:置いてかないでっていう気持ちもあります(笑)。もちろん仕事の場で出会って、仲よくなった間柄ではあるんですけど、矢久保さんにしても松尾(美佑)さんにしても、私にとっては大きな存在なんです。年明けから2人がいない生活が始まるわけですけど、どんな感じになるのかなって想像してみても、まだ見えてこないです。
矢久保:想像させちゃって、ごめんねー!
──そもそもなぜ仲よくなったんですか?
矢久保:なんでだっけ? 『届かなくたって…』の辺りだよね。アンダーに合流した2作目だと思うんだけど。
林:これといったきっかけはなくて、徐々にだよね。2022年の夏の全国ツアーで(控室が)隣の席だったよね。
矢久保:そうだね。
林:その頃、「今年の夏、仲よくなったメンバーは?」って聞かれた矢久保さんが私のことを挙げてくれて。その自負は私にもあって。夏の期間で仲よくなって、秋のアンダーライブでさらに……という流れです。
──2人だけの思い出はありますか?
矢久保:ありまくりです。寒かった軽井沢とか。
林:お正月、旅行に行ったんです。
矢久保:することを決めずに出かけたら、お店がほとんど閉まってて、ただ歩くだけの旅行になって(笑)。
林:あと、屋内遊園地にも行きました。
矢久保:あー、行った!
林:アトラクションに並んでいたら、ファンの方が前の方に並んでいたんです。(筒井)あやめちゃんのグッズを身につけていたから、わかって。で、私と矢久保さんで乗る回が分かれたんだっけ。
矢久保:いや、あなたしか乗らなかった。
林:そうだ。で、左右に大きく揺れるアトラクションに私とそのファンの方と一緒に乗ることになるという(笑)。
矢久保:揺られてたよ(笑)。動画に撮ったもん。
──そのファンの人、一生の思い出になりましたね。そろそろ本題に入ります。今作の選抜発表はどう受け止めましたか?
矢久保:前作のアンダーから選抜になった子がいなかったので、私たちとしては複雑な思いがありました。
林:正しくその通りでした。誰も入れなかったというのが……。誰というわけじゃないけど。アンダーライブは秋でしたけど、夏の期間はそのアンダーメンバーで一緒に活動することが多かったので。複雑です。
──その前回のアンダーライブですが、やってみていかがでしたか?
林:ファンの方からは「すごくよかった」と言っていただけました。ライブ全体への評価ですね。セットリスト、衣装、演出……これまでのアンダーライブと比較してもいい評価を聞いています。
──個人的にはどう感じましたか?
林:個人的には、アンダーライブってやりたいことを試してみる場なんですね。その繰り返しです。その試したいことが今回のライブでやり切れた気がしていて。かなり達成感がありました。
──次のライブで試したいことはありますか?
林:アンダーライブってパフォーマンスで魅せるライブじゃないですか。今回は歌、今回はダンスというふうに、どこかにフォーカスしたステージングが多いです。前回は、そのどちらもやれているなと感じられた曲があって。歌もダンスもいい点が取れたかなという満足感がありました。
矢久保:私は、あと何回ライブがあるのかわかっている状態でステージに立ったので、こみ上げてくる感情を噛みしめながらのアンダーライブでした。
──ラストスパートに入ったとなると、見える景色も変わってきますか?
矢久保:どの曲もステージからの景色は見納めだなという気持ちで歌っていました。「こんな光景、もう見られないんだろうな」って。走馬灯に出るくらいちゃんと見ておこうと思って(笑)。
──ですよね。コールとかされませんし。
矢久保:そうですよね! 自分のグッズもないし(笑)。アイドルってすごいな……。
林瑠奈プロフィール
はやし・るな=2003年10月2日、神奈川県出身。『アトノマツリ』に続き『ってかさ』でもカマしまくり、乃木坂をレペゼンするラップスタア。培ったライムとライブ経験をもとに、今日もアドルナリン全開で魅せていく。愛称は「るなちゃん」。
矢久保美緒プロフィール
やくぼ・みお=2002年8月14日生まれ、東京都出身。赤の熱血と青き冷静さを兼ね備え、紫の伝統を残し伝えていく乃木坂46のシンボル・ミャクミャクボ。『矢久保の部屋』で磨かれたトーク力でライブMCの主要部分を任されることも多く、ラストライブでの言葉にも期待が高まる。愛称は「みっちゃん」。



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