乃木坂46“魂”のアンダーライブ特集インタビュー|田村真佑×松尾美佑、ラストステージを迎える同期に伝えたかったこと

撮影/田中健児
12月19日~21日の3日間、乃木坂46が日本武道館で「40thSGアンダーライブ」を開催する。『BUBKA』では「“魂”のアンダーライブ特集」と題し、武道館のステージに立つ14名にインタビューを敢行。それぞれが抱える思いを言葉にしてもらった。今回は、そんなアンダーメンバーの“魂”が宿ったインタビューの中から、4期生・田村真佑と松尾美佑の対談の一部をお届けする。
39thでアンダーライブ初参加となった田村真佑、そして今年をもってグループを卒業することを発表した松尾美佑。同期としてさまざまな景色を見てきた二人に、支え合いながら歩んだ時間を振り返り、節目のステージに向けた思いを語ってもらった。
10月まで続いた夏
──まずは39thアンダーライブについて聞いていきます。田村さんは初参加でしたが、いかがでしたか?
田村真佑(以下、田村):客席から観たことは何度もあったんですけど、ステージに立ってみて感じたのはファンの方との距離が近いなということでした。だから、ファンの方の熱量にあてられて、自分たちももっと全力を出せて、いいライブになるんだなと実感しました。始まる前は、みんなは踊り慣れているけど、私は初めて踊る楽曲が多くて、その状況が怖かったんですけど、本番までにみんなの力を借りて、自分の体に馴染ませてステージに立つことができました。本番では、こう表現したいなと考えてパフォーマンスできたので、いい経験になりましたし、すごく楽しかったです。
松尾美佑(以下、松尾):39thは4期生が多くて、久しぶりのメンバーも多かった中で、真佑ちゃんは初めて参加することになってビックリしました。でも、夏のツアーが終わって、すぐ10月のアンダーライブのリハーサル期間に入って、一緒に過ごす時間が長くなって、そうするとチームワークもよくなるので、そんなに不安はなく臨みました。真佑ちゃんは振り覚えも早いし、大丈夫だろうなと思っていました。
──リハーサルの前後に一人で振りを覚えていたそうですね。
田村:そうですね。リハーサルの前、そして終わってから一人残って振り入れをしてもらっていました。振り入れをした曲はその日のうちにみんなと合わせるというスケジュールだったので。リハーサルの最中はとにかく立ち位置を間違えないようにしようと考えていました。
──あるメンバーはブログで、「最後まで1回も涙を見せませんでした。真佑ちゃん、かっこいいです」と書いていました。
田村:うふふ(笑)。リハーサルから本番までの期間、絶対に泣かないぞって決めていました。自分にとって初めてのアンダーライブで、フロントに4期生が立たせていただいて、センターも4期生で。自分も年長組なので、私が涙を流したら、みんなが私を心配する雰囲気になっちゃうじゃないですか。それがすごく嫌で。(39thアンダー楽曲の)『不道徳な夏』はみんなで楽しくわいわい踊る曲ですから、リハーサル期間もみんなで笑顔で過ごせるように……と思っていて。ちょっとしんどいことがあっても、泣くのだけは嫌だと思っていました。そういうところを見てくれているメンバーがいるのも乃木坂46のいいところだなと感じます。
──松尾さんはどんな気持ちでアンダーライブに臨みましたか?
松尾:『不道徳な夏』は楽しい楽曲だから盛り上げ曲になると思ったので、やっぱり楽しいアンダーライブになりました。今年は夏のツアーが16公演あって、その先にアンダーライブも続いていて、夏の締めくくりとして捉えていた感覚がありました。やんちゃん(金川紗耶)がセンターということもあって、本人は不安を抱えていたかもしれないけど、ステージ上では笑顔で引っ張ってくれました。リハーサルを通して楽しく明るい雰囲気だったので、10月まで夏を味わっていました。
──松尾さんはブログで、「心の底から楽しかった」「終わってほしくないと思えた」「久々の感覚だった」と書いていましたね。
松尾:この数年、アンダーライブを年に3~4回やらせていただいていて、その間に全体ライブも入ってくるから、毎回楽しもうとはするんですけど、どんどん消費されていく感じがあったんです。「これが終わったら、はい次」みたいな。けど、今回はその「はい次」感がなくて、その感覚が久しぶりだったんですね。すでに踊ったことがある曲が多くあるライブだと心にも体力にも余裕が生まれるけど、今回は余裕がなく、結構ギリギリでした(笑)。
田村:たしかに体力はすごく使いました。全体ライブだとユニットの時間は体力を休ませられるけど、今回はほぼほぼステージ上にいたので。自分の出番が終わってハケたと思ったら、またステージに出て……という、その連続でした。集中力を途切れさせないようにしないと、ミスっちゃいそうで。美佑が言うように、体力的にも精神的にもギリギリなところでやっていました。
──その感覚が楽しいと感じましたか?
田村:選抜にいさせていただいた時は、選抜の楽曲にどうしても“慣れ”を感じてしまっていて。でも、アンダーライブは知らない楽曲ばかりで、「あっ、この曲やってみたかったんだよね」と新鮮な気持ちで挑めたから、そういう意味で楽しくライブができました。もちろん初日はすごく緊張して、思うような表現ができなかったけど、2日目からはパッと切り替えができて、楽しさが勝りました。
──それまで観てきたアンダーライブの印象と違う感情は生まれましたか?
田村:みんながオープニングから150%の力で踊っていて、その力のまま最後まで走り抜けるのがアンダーライブだなと思っていて。そして、それぞれが感じたこと、伝えたいことを全力でぶつける。それをステージに立って直で感じることができました。39(サンキュー)ブロックでは、みんなにありがとうの気持ちを伝えることができました。
田村真佑プロフィール
たむら・まゆ=1999年1月12日生まれ、埼玉県出身。あざと可愛い魅力で恋に落ちた瞬間を逃さず心を奪っていく怪盗マユタン三世。最近では可愛がる側にシフトしているようで、まゆたん協会で後進を育成中。愛称は「まゆたん」。
松尾美佑プロフィール
まつお・みゆ=2004年1月3日生まれ、千葉県出身。『SASUKE』に出場するほどの運動神経で華麗なアクロバットを披露する一方、地に足のついた堅実さも特徴のみんなの相談役。鍛え上げられた足で大地を蹴り、卒業に向けたラストランを駆け抜ける。愛称は「みゆちゃん」。



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