私立恵比寿中学インタビュー・小林歌穂「メンバーが変わっても“えびちゅう”らしさはちゃんと続いていく」

写真提供=©STARDUST PROMOTION,INC.
私立恵比寿中学・小林歌穂のインタビューを実施。いつの日もひたむきにグループを支えてきた彼女に、決意と感謝を語ってもらった。
双子の魂100まで
――以前のインタビューで、カホリコ(小林、中山莉子)が一緒に等々力渓谷に行った話が掲載されているんですよ。
小林歌穂(以下、小林):いろいろ悩んでた莉子ちゃんが「水が見たい」って連絡をくれて、お休みの日だったから2人行ったんですよね。一緒なんですよ。悩む内容も、悩むタイミングも(笑)。「最近、こういうことに悩んでんだよね」って言ったら、お互いに「わかるわかる!」ってなる。双子の感覚に近いのかな? 前世では双子なのかもしれないよ(笑)。
――行き詰まったら水がある場所に行きたくなるって、どんな感覚なんですかね?
小林:何か癒しが欲しいっていうとき、例えば山に行きたいとか焚き火が見たいとかあると思うんですけど、そういう自然がある場所に行きたいってなったとき、私と莉子ちゃんはピンポイントで川とか水辺に行きたくなるんですよ。2人とも、水辺に引き寄せられるような何かがあったのかな?
――カホリコの10周年ライブ(2024年9月14日に東京・J・COMホール八王子で開催された『それみろ!カホリコ ~レンコンと天丼から10年~』)のMCでは、「莉子ちゃんだからこそ、同期としてやれたところはある」と話していましたが、やはりそこは大きい?
小林:大きいですよー。私も莉子ちゃんも、相手に対してライバル心が一切なかったんです。だから、本当に仲間みたいな、ニコイチみたいな関係で「一緒に頑張ろう!」って気持ちで活動できたのが、すごく合ってたんだと思います。もし違う子と一緒に入って、その子がめちゃめちゃライバル視するタイプだったら、私はうまくやれてなかったと思う。だから、本当に良かったですよね。同期が莉子ちゃんで。莉子ちゃんと一緒に頑張れて。そうそう、占いに行ったら、莉子ちゃんと私はソウルメイトなんだそうです(笑)。
――前世では双子かもしれなくて、現世ではソウルメイト!
小林:なんか、そうらしいよ(笑)。
思い出はいつの日も
――SSAのライブタイトル(『私立恵比寿中学 15th Anniversary 大学芸会2025 ~LOVE&BRAVE』)にもありましたが、えびちゅうは昨年8月に結成15周年を迎えました。15年も続いてきた理由は、どのあたりにあると思いますか?
小林:人にすごく恵まれてるし、えびちゅうはステージで嘘がつけないから。アイドルっていい意味でいろいろ作ってお見せして、それを楽しんでもらうのもアイドルだと思うけど、えびちゅうは良くも悪くも真実しか言えない。そこが、「この子たちだったら関わってあげよう」とか「じゃあ曲を書いてあげよう」、「何か一緒にお仕事をやりたい」って思ってもらえることが多いんだなって、特に自分よりも上のメンバーを見てきて思いました。作ってない、着飾らない感じというか。本当に素直なやさしい人たちなんですよ。人思いで。そういう人柄が周りに伝わったから、15年続けてこれたのかなって思います。もちろん環境や関わってくれる方のおかげはあるし、応援してくださってる方の存在も含めての15年だけど、上のメンバーの人柄は大きい気がする。
――だとすると、15周年の先、SSA以降のえびちゅうがまだまだ続いていって、さらに輝いていくためには、妹メンバー(桜木心菜、小久保柚乃、風見和香、桜井えま、仲村悠菜)たちがどう成長して、どういう大人になっていくかが大事になってくる?
小林:だと思う。今まで楽曲提供をしてくださっている方を見てると、えびちゅうだから書いてあげようとか、えびちゅうだったらこれ歌えるでしょって、手加減なしで作ってくれることが多かったと思う。本当に「えびちゅうだから」で動いてくれる方が多い印象だったんです。じゃあ、これから新しくつながる人にそう思ってもらえるかどうかは、もう妹メンにかかっていることだから。
――現状、すでに妹メンのほうが1人多い状況(現在は20代が4人、10代が5人というメンバー構成になっている)ではありますからね。
小林:今後もそのバランスは変化する可能性はあるし、だから今の妹メンがどう振る舞い、どういう人たちになっていくかで、えびちゅうの未来が変わるなって思いますよね。圧倒的に世代が違うし、姉メンはどっちかっていうと受け身の人たちだけど、妹メンは攻めの子でガツガツ行ける子たちだから。そういうちょっとトゲのあるところは、すごくいい部分だと私は思ってるんですけど。
――ある種、今までのえびちゅうらしさとは違う魅力があるというか。
小林:でも、えびちゅうは嘘がつけないグループだから、素直に感情を出すとか、変に隠したりしないって表現ができれば、メンバーが変わってもえびちゅうのえびちゅうらしさはちゃんと続いていくと思う。だから、人間としてどう振る舞って、どういう人間になるか。いつか新メンバーがまた入るってなったときに、どんな子を選ぶのか。それによっても、えびちゅうの未来は変わっていくんだろうなって思います。
――昨年加入10周年を迎えた小林さんにとって、私立恵比寿中学というグループはどんな意味合いを持つものですか?
小林:私にとってのえびちゅうは、ずっと幸せでいてほしい人たちというか、概念? 幸せでいてくれたら、何も望まないって気持ちでやってるから。本当にそれだけですね。メンバーだけじゃなく、「えびちゅうに関わる人たち、みんな幸せになれ!」って思ってる感じだから、私はみんなの幸せを願ってる者です(笑)。
取材・文/大久保和則

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小林歌穂プロフィール
小林歌穂=こばやし・かほ|2000年6月12日生まれ、埼玉県出身。出席番号11番。。愛らしさとユーモアのコラージュで未来を描き続けるえびちゅうのアンディ・ポーホル。羽毛布団にも例えられる癒しの歌声も注目ポイント。愛称は「ぽーちゃん」。
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