≠ME冨田菜々風、東京ドームへの想い「簡単に立てるステージではないので、まだ半分にようやく来たところなのかなとも思います」

撮影/後野順也
4月30日に、10th両A面シングル『モブノデレラ/神様の言うとーり!』をリリースしたばかりの≠MEから、両曲のセンターを務める冨田菜々風にインタビューを実施。結成から6年。ライブの会場規模は拡大し、認知度・人気度も増加の一途を辿っている。まさに成熟期に達したグループの現状に彼女は何を想うのか。
”未完成な完成形”
―― 今年の2月以降のグループや個人での活動を順番に聞いていこうと思います。まずは2月1日にさいたまスーパーアリーナで行われた≠ME 6周年コンサート「≠ME 6thANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」について伺いたいんですが、『チョコレートメランコリー』が一番印象的でした。
冨田:どれも印象的でしたが、周囲から特に名前があがったのは確かに『チョコレートメランコリー』が多かったですし、私たち自身もすごく印象に残っています。
―― 最後の晩餐のように全員並んで座っていて、表情だけでもあれだけの表現が出るのは圧巻だなと思いました。
冨田:演出の方から机と小道具を使った振り付けを特別に考えていただいて、ミュージックビデオの世界観を再現してくださいました。
私が最初にバラを持って歌ったんですが、その時に細かいイメージを話してくださいました。ただ毒々しいだけではなくて、含みがある感じや、どういうふうにしたらよりゾクッとするかなどお話ししました。
この楽曲は嫉妬の感情が含まれているんですが、改めて当時のミュージックビデオを見返して、その頃の表現からまたみんな成長しているからこそ、変わった部分もしっかり見せたい、6年を経て吸収してきたものを発揮したいという気持ちがありました。
――冨田さんのソロ曲である『空白の花』は、久しぶりの披露でした。
冨田:とても緊張しました! ≠ME 全国ツアー2022「もしこれが恋ならば君しか無理なんだよ」で蟹沢萌子ちゃんと2人で歌う時や、=LOVE、≠ME、≒JOY による合同コンサート、イコノイジョイ2022で野口衣織さん(=LOVE)と逢田珠里依ちゃん( ≒JOY)との3人のユニットなど、メンバーと一緒に歌うことの方が最近は多かったんです。
他のメンバーと一緒に歌うことは新鮮な気持ちがあったんですが、改めて、『空白の花』という私の大切な初めてのソロの楽曲を、さいたまスーパーアリーナで、そして6周年という記念すべきタイミングで披露すると考えると、より緊張しました。
ファンの方と交流できるイベントなどで、「『空白の花』がきっかけで菜々風ちゃんを好きになりましたと言ってくださるファンの方がいたり、まだ一度もライブでは聴くことができていなくて、いつ聴けるかすごく楽しみにしてくださっているファンの方もいたんです。
実際、6周年コンサートの昼公演で久しぶりに披露させていただいた時に、すごく大きな歓声があがりました! ここまで、いろいろなメンバーと一緒に披露したり、私自身も大切に歌ってきたこの楽曲が、こんなにもみなさんに愛されていることに改めて気づいて、すごく幸せな気持ちになりました。
――『空白の花』はその時々によって表現を変えているように感じているのですが、今回はどういうことを意識しながら披露しましたか?
冨田:私自身も、まだ完璧に「これが完成系だ」、「こういう歌い方だ」、という事がはっきりと見つけられたわけではないんです。でもそれは、当初楽曲をいただいた時に、〝その時〟の私の声で聞きたいと指原さんがおっしゃってくださいました。
その言葉を受けて、年齢や時間を重ねていくごとに変わっていく、〝その時〟一番ベストな歌が届けられたらいいのかなと、ずっと思っています。私自身も、もっといい、素敵な『空白の花』を歌っていけたらいいなと思いながら、6周年コンサートでは歌わせていただきました。
――公演では、蟹沢さんが東京ドームまでの道のりを歩きながらグループの思いを話す映像が流れたり、冨田さんが終盤に「東京ドームに行きたい!」と宣言したりと、このコンサートを通じて、さいたまスーパーアリーナでの公演は到達点ではなく通過点であるということを改めて実感しました。6年前のお披露目を0%、東京ドームを100%とするなら、さいたまスーパーアリーナでの公演を終えた今はどこにいると思いますか?
冨田:うーん……。気持ち的には、70%は来ていてほしいです。ですが、現実的な目で見ると、簡単に立てるステージではないので、まだ半分にようやく来たところなのかなとも思います。でも、それは今まで活動してきた中で、一つずつ会場を経験して、みんなで夢を叶えてきたからこそわかることでもあると思います。
ここまでたどり着いたのも、本当にたくさんのみなさんの支えがあってこそなので、これからも感謝の気持ちは忘れずにいたいです。最近個人的に思うのは、満足していたらこれ以上先にも進めない気がしているんです。私たちはまだまだだなと思う一方で、大きな夢を叶えたいという強い気持ちを膨らませていって、最後はたどり着けたらいいなって思っています。
取材・文/ジョックロック
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