2022-04-13 18:00

活動10周年のHKT48、次のステップに必要なものと若手メンバーの課題

「HKT48 LIVE TOUR 2022~Under the Spotlight~」より
©Mercury

MCの時間、卒業した村重杏奈の存在が頭をよぎった。そういえば、残されたメンバーは村重なき後のMCを不安視していた。秋吉優花など、腕が立つメンバーがいないわけではないが、爆発力には欠けていた。しかし、これも回を重ねていけば解決するはずだ。

横須賀と渋谷のメンバーを替えてきたのは正解だったと思う。経費を考えれば、同じメンバーで周った方が楽だ。だが、HKT48はそれを選択しなかった。全員で参加しているという意識を植えつけることの大事さを選んだのだ。そうしないと、参加メンバーと非参加メンバーとの間に熱の差が生じる。長い目で見た場合、それはグループにとって得策ではない。

2019年の九州ツアーのテーマは、「ポスト指原時代をどう生き抜くか」だったが、今回のテーマは、「1期生に頼らない形のHKT48の姿をいかに見せられるか」だった。宮脇も森保まどかも村重もいないステージ上から新政権の誕生をアピールしなければならない。新政権の頼もしさを残りの会場でも示す。信頼されるためには場数を踏んでいくしかない。

客席を出たところに、メンバーがメッセージを寄せたボードが展示されていた。多くのメンバーが「楽しみましょう!」と書いていた。楽しむ。それがHKT48の10年の道だったし、新政権の公約も、細かいことは考えずに「楽しさ」を提供し続けるということだ。

欲をいえば、若いメンバーがもっと貪欲に踊ってもいいと感じた。そうじゃないと、せっかくのツアーで自分の顔と名前を覚えてもらえない。関東のファンは全メンバーの顔を知っているわけではないのだ。次は5月1日の名古屋。いくつかの修正をして、さらに精度を上げてくると信じている。

文●犬飼華

BUBKA (ブブカ) 2022年 1月号
▼Amazonで購入

Twitterでシェア

関連記事

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING17:30更新

  1. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#13「プロにおまかせしてきました」
  2. 選抜の噛ませ犬じゃない!乃木坂46最新アンダーライブ極私的過剰考察「私、アンダーメンバーの味方です」
  3. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  4. 吉田豪「what’s 豪ing on」Vol.4 澤部渡、「呪い」をどう楽しむかと思ってた
  5. 【吉田豪インタビュー】渡辺俊美、頑張らないこそ築けたキャリア
  6. 日向坂46・四期生が誰よりも高く跳んだ日━━武道館3Daysで見せつけた実力と一体感、そしてハッピーオーラ!
  7. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#23「足跡、はじめました」
  8. 乃木坂46星野みなみ「違う人生を選んでいたらどうなっていたんだろうって気にはなるけど、乃木坂46に入って良かった」
  9. 【吉田豪インタビュー】井上富雄、過去のものはそんなに引っ張らないでいきたい
  10. 「ひなた坂46」が横アリ2日間で起こした奇跡!山口陽世の「ひらがな、ぶちかませ!」でこじ開けられたグループの新たな扉
  1. 乃木坂46賀喜遥香&筒井あやめダブル主演ドラマ、トレーラー映像&第1話場面カット解禁!オープニングテーマも決定
  2. 乃木坂46 6期生・瀬戸口心月、愛らしいルックスで表紙を飾る
  3. 「誰かに慰めて貰うためにアイドルになりたかった訳じゃない」乃木坂46 岡本姫奈が選抜発表で芽生えた「悔しさ」の理由
  4. ≒JOY・江角怜音、強さと美しさを表現
  5. 私立恵比寿中学・真山りか×AMEFURASSHI・愛来 対談インタビュー|独自の音楽性を追求してきた2グループが、今お互いに伝え合いたいこと
  6. 乃木坂46 賀喜遥香、39thシングル『Same numbers』のセンターに決定「全員に感謝を届けられる作品に」
  7. SKE48長谷川雅「みんなで精いっぱい頑張っていきます」若手メンバーによる新公演スタート
  8. 乃木坂46 矢田萌華インタビュー|高校の文化祭で『ガールズルール』を踊っていた少女が、オーディションに合格し、憧れのステージに立つまで
  9. STU48中村舞ら大勢のファンに感謝!映画『鬼ベラシ』“舞台あいさつツアー”無事終了
  10. 「乃木坂46の流儀」に日向坂46 松田好花が信じられないと驚嘆! 理想の先輩・久保史緒里の「グループアイドル論」