2022-04-04 06:15

プロ野球・俺たちが忘れられない助っ人外国人たち…伊賀大介×中溝康隆が語る

伊賀大介 東京ドームの初期はまだドームの特別感もありましたよね。俺も小5の時、ピカピカのビッグエッグで生ガリクソンを見ましたよ。相手はヤクルトで(長嶋)一茂のティーチャーのデシンセイ(ヤクルト/1988)がいたかな。

中溝康隆 当時の報道を見るとガリクソンは30勝できるのかなんてやってるんですよ。メジャーのローテーション投手ってことで期待値はめちゃくちゃ高かった。初年度は14勝と、それなりに数字は残してたけど、それでも物足りないって言われて。80年代は今より助っ人に対する期待値が高かった。それこそ、30本打ってもクビになる選手もいましたし。

伊賀大介 もう1年日本でやればすごい選手になったのに……って選手もいっぱいいましたよね。

中溝康隆 巨人だと性格が暗すぎるって言われていた91年のブラッドリーとかね。打率2割8分2厘の21本で1年でクビになったけど、今の巨人でその数字だったら良い外人って言われてると思うんですよ。

――この時代の助っ人はブライアント(近鉄/1988-95)が活躍していたこともあって、どうしてもホームランを求められていましたよね。あと、ショーマンシップというかファンにウケるあかるさも。

中溝康隆 ウインタース(日ハム/1990-94)なんかはインタビューを読むと確信犯的にパフォーマンスをやってますからね。当時はジャパニーズドリームを目指して来日した外国人選手も多かったように思います。

伊賀大介 フィルダー以降は日本で経験を積んで、アメリカに戻って大成功する選手も出てきました。プロレスで言えば猪木のプロレスを学んでアメリカで成功したハルク・ホーガン。ヤンキースで大成功したソリアーノ(広島/1997)はエディ・ゲレロ(※アメリカのプロレスラー。エルパソ出身のメキシコ系アメリカ人。ラティーノ・ヒートと呼ばれた)かな。ローレン夫人フィーバーもあったマイコラス(巨人/2015-17)は帰国後、最多勝に輝いたけど、その頃はそこまでびっくりしなくなってましたね。

中溝康隆 最多勝はめちゃくちゃすごいのに(笑)。

伊賀大介 んで、中溝さんがいろいろ調べた中でのベスト外国人は誰ですか?

中溝康隆 リアルタイムで見て一番すごいと思ったのは呂明賜(巨人/1988-91)なんですよね。あのめちゃくちゃな打ち方でホームランを打つし、一瞬、未来のプロ野球を救うのは呂明賜だ、みたいな雰囲気もあったんですよ。辛口の張本(勲)さんも「呂明賜は山本浩二より上だ」って言ってて。当時、自分の中で張本さんて山本小鉄みたいなイメージだったんですよ。

Twitterでシェア

関連記事

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING11:30更新

  1. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#13「プロにおまかせしてきました」
  2. 乃木坂46星野みなみ「違う人生を選んでいたらどうなっていたんだろうって気にはなるけど、乃木坂46に入って良かった」
  3. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  4. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#23「足跡、はじめました」
  5. 吉田豪「what’s 豪ing on」Vol.4 澤部渡、「呪い」をどう楽しむかと思ってた
  6. 【吉田豪インタビュー】井上富雄、過去のものはそんなに引っ張らないでいきたい
  7. 【吉田豪インタビュー】渡辺俊美、頑張らないこそ築けたキャリア
  8. ギャロップ林健“チャーハン林”が唸った絶品5皿【BUBKAアワード】
  9. 「努力の天才」日向坂46松田好花、26歳の現在地━━今や年間テレビ出演回数100本超え、聴取率首位キープの“売れっ子”の8年間の軌跡
  10. イコラブファンに聞いてみた vol.1 ~誰もが一度は読んでいる、あのブログを書いてる方は…?~
  1. 乃木坂46 6期生・瀬戸口心月、愛らしいルックスで表紙を飾る
  2. ≒JOY・江角怜音、強さと美しさを表現
  3. 「誰かに慰めて貰うためにアイドルになりたかった訳じゃない」乃木坂46 岡本姫奈が選抜発表で芽生えた「悔しさ」の理由
  4. SKE48長谷川雅「みんなで精いっぱい頑張っていきます」若手メンバーによる新公演スタート
  5. 乃木坂46 賀喜遥香、39thシングル『Same numbers』のセンターに決定「全員に感謝を届けられる作品に」
  6. 「乃木坂46の流儀」に日向坂46 松田好花が信じられないと驚嘆! 理想の先輩・久保史緒里の「グループアイドル論」
  7. STU48中村舞ら大勢のファンに感謝!映画『鬼ベラシ』“舞台あいさつツアー”無事終了
  8. STU48信濃宙花&新井梨杏、映画『鬼ベラシ』舞台あいさつに登壇!次回演じたい役は?
  9. 「シャコタン鳥」が大バズり!「写真で一言」だけじゃない乃木坂46大越ひなのの文才と、バナナマン日村も絶賛のバラエティ力
  10. 北川景子・山﨑賢人ら所属のスターダストプロモーションがオーディションを開催