2022-02-09 18:00

プロ野球 “サンデー兆治”こと村田兆治の密着番組が現代ではあり得ない踏み込み方…貴重なコンテンツの再放送を望む

“サンデー兆治”こと村田兆治氏
“サンデー兆治”こと村田兆治氏
©BUBKA

2月4日の深夜、NHK総合にて素晴らしい再放送があった。タイトルは『NHK特集 甦(よみがえ)った男~投手・村田兆治の挑戦~』。これは、1985年6月14日に放送されたもので、NHKの公式サイトにはこうある。

「今、プロ野球界の大きな話題の主は、大手術を克服し日曜日ごとに登板する“サンデー兆治”ことロッテオリオンズの村田兆治(35歳)である。(中略) “地獄を見てきた男”村田の“あと一球”への挑戦を描く」

この説明を読み、一瞬で当時が思い出された。日曜日のスポーツニュースの中心は村田だった。速球とフォークボールを武器にエースに君臨していた村田だったが、1982年にヒジを故障。悩んだ挙げ句、渡米し、ヒジにメスを入れた。執刀医はジョーブ博士。多くの日本人はスポーツ医学の権威の名を、村田を通して初めて知ることになる。ゲーム「パワプロ」のダイジョーブ博士は村田の手術報道がなければ誕生していなかった。

そんなことはさておき、村田はこの年、勝ちを重ねていた。その秘密に探ろうという密着番組がこの日の『NHK特集』だ。細かく再現しても意味はないので、ここでは30年以上前と現代とが大きく変わったという驚きを記録することにする。

番組冒頭、取材班は朝方のホテルの一室を急襲する。ターゲットは村田だ。彼が「投げた夜は興奮して眠れない」と語るので、それを確かめるためである。発想は、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の早朝バズーカだ。くしくも『元気~』がスタートしたのも1985年だったが、シーズン中の選手の寝起きを襲うなんて明らかにやり過ぎである。だが、それは現代の視点で見れば、の話。当時はそんなことに怒るファンは多分いなかった。

Twitterでシェア

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING23:30更新

  1. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#50「お勉強始めました」
  2. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  3. 【コラム】2025年大躍進の=LOVE、紅白歌合戦へ出場はあるのか
  4. 選抜の噛ませ犬じゃない!乃木坂46最新アンダーライブ極私的過剰考察「私、アンダーメンバーの味方です」
  5. 東洋一の美少女、ユーモアと優しさ・親しみやすさにあふれている究極かつ至高のパーフェクトアイドル、=LOVE佐々木舞香ちゃんを推したくなる理由
  6. 日向坂46・四期生が誰よりも高く跳んだ日━━武道館3Daysで見せつけた実力と一体感、そしてハッピーオーラ!
  7. 【吉田豪インタビュー】井上富雄、過去のものはそんなに引っ張らないでいきたい
  8. 乃木坂46ドームツアー考察”2年連続座長”のエース・井上和の涙から感じた「乃木坂46らしさ」とは?
  9. クリープハイプ尾崎世界観、「生きづらさ」ゆえに感じる「生きやすさ」…吉田豪による新連載スタート
  10. NZA(永野)×D.O、楽しむという鎖に繋がれた異端児が再び交わる、白昼堂々130分!
  1. 日向坂46上村ひなの“ひなた坂46”カップリング曲「君と生きる」のセンターに決定
  2. 皆藤愛子、16年ぶり写真集発売決定「気持ちも体もそのままの自然体で撮影」ロケ地はケアンズ
  3. 「アフタートークを聴け!」日向坂46 松田好花が聖夜にウジウジ悩むヤホスたちに提言! “ふんふんごま”健在でBUBKA編集部にも物申す
  4. 「私の全部をぶつけます。見ていてください」乃木坂46 五百城茉央が初アンダーライブで叫んだ「変わりたい」という思い
  5. NMB48芳賀礼、銀シャリ橋本とのシーンに爆笑「笑いをこらえるのに必死すぎて…」
  6. 乃木坂46矢田萌華「6期生にとって大事な曲」を台北ファンの前でパフォーマンス
  7. 櫻坂46森田ひかると過ごす幸せ全開クリスマス!『週刊少年マガジン』表紙&巻頭を飾る
  8. キラフォレ白瀬乃愛、“初のグラビア撮影”は達家真姫宝を見習って
  9. AKB48伊藤百花、真夏のプールサイドで美脚もチラり…フォトブック発売記念パネル展の開催が決定
  10. 「アイドルに向いていると思ったことはありません」乃木坂46卒業の松尾美佑、五百城茉央に贈った言葉がきっかけでアンダーの心が一つに

関連記事