2022-01-05 17:30

【BUBKA2月号】栗栖正伸、イス大王が語る遅咲きヒールとしての苦節50年

――スーパースターが、付き人の彼女にも気を配るってすごいですね。

栗栖 モハメド・アリ戦のときなんか、うちの嫁さん、一番前で観てたんだから。猪木さんが気をつかって席用意してくれて。

――あの当時で30万円の席ですか!

栗栖夫人 もう、びっくりしてね。どこの席だろうと思ったら、そんな席なんですよ(笑)。

栗栖 そういう意味ではウチの嫁さんもいい思いをしてるからね。

栗栖夫人 だからあの試合の次の日、新聞記事を見て、この人すっごい怒ってたんですよ。

――「世紀の凡戦」とか、めちゃくちゃ叩かれましたもんね。

栗栖夫人 おかげで、しばらく機嫌悪くて、話しかけても返事もしない。

栗栖 そらそうよ! マスコミもいい加減だと思ったよ。猪木さんがあんな一生懸命やってるのに、「なんでこんな書き方なんだ!」「ふざけんな!」と思ったよ。

――アリ戦はいまになって再評価されてますけど、当時はあの試合の凄さがわからなかったんですよね。

栗栖 結局はそういうことよ。猪木さんは普通の人の先を読んでたんだからさ。ついてこれないよね。あの頃の猪木さんと一緒にいられただけで、こっちはゴッチャンだよね。

――全盛期の猪木さんに付いてたわけですもんね。

栗栖 試合も普段の姿勢も、間近で見ることができたからね。だから俺がメキシコでヒールとしてトップを取れたのも猪木さんのおかげ。猪木さんとタイガー(・ジェット・シン)の試合をずっと見ていたから、それを参考にして、タイガーのモノマネをやってたんだよ。今思うとね。

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