2024-12-21 18:00

乃木坂46・向井葉月さんがグループにもたらした多大なる功績

アイドルグループ「乃木坂46」を卒業する向井葉月さん
アイドルグループ「乃木坂46」を卒業する向井葉月さん
ⒸByakuya Shobo Co.,Ltd 2024

書店に並んだ数々の小説。目立つ場所にはいつも話題の作品が積み重なっている。8年前のある日、ここに新たな12作品が同時に並んだ。その中からこの1冊を紹介したい。

2016年に3期生として乃木坂46に加入した、当時17歳の向井葉月さん。加入前は1期生の星野みなみさん推しとして握手会やライブに参加する乃木坂ファンだった。昨年、最後の1期生・2期生が卒業して以降、ファンだった頃にグループの初期を見てきた彼女が、乃木坂の歴史を一番深く知る在籍メンバーとなった。

『大感謝祭2024』

先日、12月14-15日に幕張メッセにて『大感謝祭2024』が開催された。2日目の公演では、今年いっぱいで乃木坂46を卒業し、芸能界からも引退する向井さんの卒業セレモニーも行われた。10年前にも開催された大感謝祭にファンとして参加している彼女は、そのとき配布された記念グッズの手ぬぐいを今も大切に持っているほど、乃木坂46はかけがえのない憧れそのものだった。

向井葉月さんをイメージする乃木坂の楽曲といえば?この質問をファンに投げ掛けたとき、彼女ほど答えが分散するメンバーは他にいないだろう。初選抜入りを果たした『Monopoly』をはじめ、アイドルとしてのキャラクターを確立させた『ダンケシェーン』。弾き語りで魅せた『無口なライオン』『渋谷ブルース』。大好きな曲と言い続けてきた『涙がまだ悲しみだった頃』。ライブで披露した『環状六号線』など、どれも彼女を連想させる楽曲ばかりだ。乃木坂の歴史・先輩たちの歴史を深く知っているからこそ、オリジナルメンバー・衣装・MV、向井さんはどの角度からも楽曲の良さを伝えることができる。時に自らの選曲によってライブで披露した隠れた名曲は、隠れたままにさせない意図もあった。全曲をエピソード付きで引き出せる彼女は、どの曲にも染まることができるメンバーだ。

乃木坂46アンダーライブ

向井さんがグループに残してきた功績の一つにアンダーライブがある。乃木坂の歴史を語る上でアンダーライブは欠かせない。加入から卒業までの8年間で選抜入りは2回。それ以外のシングルは3期生としての活動と、アンダーメンバーとしての活動だった(※37thSGは不参加)。

ファンの頃からアンダーライブが好きだった彼女は、このステージに立てることをいつも楽しみにしており、マイナスなイメージを持つことはなかった。表題曲とは一味違うアンダー曲で、得意のダンスを武器に彼女はアンダーライブを通じてファンを増やしていったのだ。

表立った功績に加え、精神的にメンバーを影で支える存在でもあった。「ちゃん付けで呼んでいいよ」と後輩との距離を縮めようとする気配り。選抜から外れたことで落ち込むメンバーや、休養期間から復帰したメンバーには「アンダーに来てくれてありがとう」と優しく声を掛けたこともある。彼女自身だって活動の中で悩むことが多かったはずなのに、それでも周りを優先してメンバーを守ってきた。同期の山下美月さんが休養していたとき、毎日連絡を取って支えていたのも彼女だ。

星野みなみさんも同じような存在であった。星野さんは自身の卒業セレモニーで「みなみちゃんって呼んでくれた!」と、向井さんがこのとき初めて“みなみちゃん”と呼んでくれたことに喜んでいた。2期生の北野日奈子さんが休養していたとき、頻繁に連絡を取りながら影で支えていたのは星野さんだった。先輩たちから受け取った優しさを今度は後輩に受け渡す。年表だけでは表せないのが乃木坂の歴史だ。

全てを捨てて人生をかけて

「大切な友達・学校・受験、全てを捨てて人生をかけてこの場所にやって来ました」

卒業セレモニーで花柄のドレスを身にまとった向井さんが読み上げた手紙には、乃木坂の塊ともいえる愛に包まれた言葉が並んでいた。

「なぜ卒業と同時に引退するのか?」

卒業発表後のラジオ番組で、この問い掛けに向井さんは「乃木坂46でやりきったから」と即答する。「芸能界に居たいじゃなくて、乃木坂に居たかったんです」と言い切る彼女に、これ以上ない乃木坂愛を感じた。

8年前に私が書店で出合った小説。それは2016年9月4日に“ココマチ書房”より出版された12冊の新作。その中から私は『心の薬に花束を』というタイトルの小説を手に取った。お花が好きで、憧れのフラワーショップで働き始めた17歳の少女が主人公。現実という壁に悩みを抱えながらも、誰かの人生に花束を届けることを幸せと感じながら大人へと成長していく物語だ。

最後のページが見えてきて、あと数日で読み終える。心奪われたこの作品をもっと読んでいたい。来年また、彼女が主人公の新しい作品が執筆される。この小説が書店に並ぶことはないが、しあわせな物語であることに間違いないだろう。

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