2023-09-04 20:00

RHYMESTER宇多丸のマブ論、おかえりなさいNegicco!そして前人未踏の領域へ…

RHYMESTER宇多丸のマブ論
RHYMESTER宇多丸のマブ論

今月の目玉はなんと言っても、メンバー全員が結婚~出産を経て、ついにグループとして活動を再開したNegiccoの結成20周年ミニアルバム『Perfect Sense』!

言うまでもなくこれは、日本の女性アイドルとして完全に前人未到の領域……しかしこれまで通りあくまで飾らず淡々と歩みを続ける彼女たちの佇まいを、十八番のすっとぼけた60’sテイストに落とし込んでみせた小西康陽提供曲『お久しぶりです・お元気ですか』を始め、OKAMOTO’Sオカモトコウキによるソウルフルなサウンドも爽やかな『それって魔法かも?』や、クラムボン・ミト提供のレイドバックしたラップチューン『サークルゲームのなかで』、歌詞のないスキット的なコーラス曲『Negg’y s House』(The Recreations南葉洋平作編曲)まで、もちろん全曲外しナシなのですが、当連載でここから一曲選ぶとなればやはり、Negiccoと共に成長・進化を続けてきたconnie手掛ける、若干ドラムンベースみも感じさせるダンスチューン『ル・ルーラは愛の言葉』、ということになるでしょう。

前回取り上げた『Night Driver』に続くHALLCAの三週連続リリースシングル、お馴染みBlackstone VillageアレンジによるミッドテンポなR&B調ナンバー『Sugar』も言わずもがな最高に気持ち良くカッコいい快作でしたが、続く『Mind’s Eye』に広がるPellyColoサウンド、その独特の浮遊感やどこかノスタルジーを刺激する音選びは、HALLCAの歌声やメロディとの引き続きの化学反応も相まって、やっぱ私には抵抗不能!

私立恵比寿中学『FAMIEN’23 e.p.』収録の『Summer Glitter』(作詞・作曲:宇野水木/Rico Sato/Hiddie/Rose Blueming/奈良ひより/Ryo Ito&編曲:Rico Sato/Hiddie)は、部分的にリップスライム『楽園ベイベー』を彷彿とさせるブラジリアンなテイストのサマーチューン。本年度の夏曲、これが優勝かも……一方、フィロソフィーのダンス『サンバーント・ロマンス』も、児玉雨子作詞&最近好調のきなみうみ作編曲による、ラテン調ジャズファンク歌謡の新たな傑作でした!

――記事の続きは、発売中の「BUBKA10月号コラムパック」で!

RHYMESTER 宇多丸|ヒップホップ・グループ「ライムスター」のラッパー。放送業界の最高栄誉「ギャラクシー賞」を受賞するなど、メディアでの活躍もめざましい。

BUBKA(ブブカ) コラムパック 2023年10月号 [雑誌] Kindle版
Amazonで購入

Twitterでシェア

関連記事

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING17:30更新

  1. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#13「プロにおまかせしてきました」
  2. 選抜の噛ませ犬じゃない!乃木坂46最新アンダーライブ極私的過剰考察「私、アンダーメンバーの味方です」
  3. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  4. 吉田豪「what’s 豪ing on」Vol.4 澤部渡、「呪い」をどう楽しむかと思ってた
  5. 【吉田豪インタビュー】渡辺俊美、頑張らないこそ築けたキャリア
  6. 日向坂46・四期生が誰よりも高く跳んだ日━━武道館3Daysで見せつけた実力と一体感、そしてハッピーオーラ!
  7. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#23「足跡、はじめました」
  8. 乃木坂46星野みなみ「違う人生を選んでいたらどうなっていたんだろうって気にはなるけど、乃木坂46に入って良かった」
  9. 【吉田豪インタビュー】井上富雄、過去のものはそんなに引っ張らないでいきたい
  10. 「ひなた坂46」が横アリ2日間で起こした奇跡!山口陽世の「ひらがな、ぶちかませ!」でこじ開けられたグループの新たな扉
  1. 乃木坂46賀喜遥香&筒井あやめダブル主演ドラマ、トレーラー映像&第1話場面カット解禁!オープニングテーマも決定
  2. 乃木坂46 6期生・瀬戸口心月、愛らしいルックスで表紙を飾る
  3. 「誰かに慰めて貰うためにアイドルになりたかった訳じゃない」乃木坂46 岡本姫奈が選抜発表で芽生えた「悔しさ」の理由
  4. ≒JOY・江角怜音、強さと美しさを表現
  5. 私立恵比寿中学・真山りか×AMEFURASSHI・愛来 対談インタビュー|独自の音楽性を追求してきた2グループが、今お互いに伝え合いたいこと
  6. 乃木坂46 賀喜遥香、39thシングル『Same numbers』のセンターに決定「全員に感謝を届けられる作品に」
  7. SKE48長谷川雅「みんなで精いっぱい頑張っていきます」若手メンバーによる新公演スタート
  8. 乃木坂46 矢田萌華インタビュー|高校の文化祭で『ガールズルール』を踊っていた少女が、オーディションに合格し、憧れのステージに立つまで
  9. STU48中村舞ら大勢のファンに感謝!映画『鬼ベラシ』“舞台あいさつツアー”無事終了
  10. 「乃木坂46の流儀」に日向坂46 松田好花が信じられないと驚嘆! 理想の先輩・久保史緒里の「グループアイドル論」