2022-07-03 11:10

キムヤスヒロ(プロデューサー)×BIG-D(バックDJ)、リリスクが再定義した「アイドルラップ像」

lyrical school最新アルバム『L.S.』
lyrical school最新アルバム『L.S.』

大きな変化を迎える「リリスクの現在」について、運営/プロデュース側はどう感じているのか。2010年の結成からプロデューサーとしてユニットを手掛けるキムヤスヒロと、ライブではDJも務めるBIG-Dこと浅野氏に、その胸中を訊いた。

引き留めなかった

――まずメンバーの5人中、4人が卒業することについて、プロデューサー陣はどう感じましたか?

キム メンバーそれぞれから例えば「リリスクとは別にこういう活動をしたい」とか「自分一人で挑戦してみたいことがある」っていう話は受けていて、卒業の理由や方向性はバラバラなんだけど、その話があったのはタイミングとして近かったんですよね。結果としては4人が卒業して、minanがリリスクのメンバーとして継続することになりましたが、正直に言えば、状況によってはリリスク自体を解散させるっていう考え方もあって。

――そこまで動いてたんですね。

キム ただ僕の中には次のアイデアがありましたし、minanが最終的にグループに残ることを決めてくれたので、「L.S.」のリリースツアーと日比谷野音でのライブをもって、現体制終了という形にしようと。野音は何年も応募し続けてやっと当選した会場だったし、元々はリリスクのステップアップのために用意したステージだったので、今回こういう形になってしまって正直残念だなと思う反面、現体制での最後のライブが目標にしていた会場でできることになって良かったなとも思います。

――メンバーが卒業を考えるタイミングが近かったのには理由ありますか?

キム 事務所の契約更新のタイミングですね。それもそれぞれの気持ちだから一概には言えないけど、やっぱりコロナは大きかったのかなと想像しています。コロナでいろんなことが動かなくなり、ライブの動員も難しくなっていって、そこで「そろそろ頭打ちなんじゃないか」ってメンバーが感じた部分はあると思ってて。もちろん動員の数字が横這いだったことが、メンバーのモチベーションに影響するのは理解できるんですが、数は増えていなくても来ている人は入れ替わっていたんで、正直、僕個人としてはあまり重要視してなかったんですよね。レーベル、事務所の人間も皆、少なくとも現状で頭打ちとは思ってなかったはずです。

――プロデュース側のモチベーションは変わってなかった、と。

キム アルバム自体、現体制の最後を反映して「L.S.」というセルフタイトルにした訳では全くなかった。レーベルともその先に続くような案や企画も立てていたし。同時に、お話を頂く案件ももう一段階大きくなっていて、ビクターさんと一緒に作ってきたブランディングも花開いてきたなっていう手応えもあったり……まあ、これも完全に僕の至らなかった部分です。こればっかりはプロデュース側の意思だけではどうにもならないんで。

――そこで「引き留める」ということはしなかったんですか?

キム 「こう思うよ」「いまはこういうタイミングだよ」という話はしたんですけど、「引き留める」ということは一切してないですね。

浅野 前体制でメンバー3人が卒業して体制がガラッと変わったときは、残るhimeとminanとは色んな話し合いはしたんですが、今回はそれもないですね。引き留めると関係性や関係値が変わりそうだなって。

キム プロデュースする側とされる側の関係性って、すごくグロテスクな面もあると思うんです。10年以上リリスクのプロデュースをやっていて、自分たちの中にもそれは感じることだし。どれだけ運営側とメンバー側の関係の中にグロさを無くせるかは、ここ数年になってよく考えていることで。それはアイドルを守るという話じゃなく、気持ち良く仕事をする上でごくごく自然な状態を維持するイメージというか。だから今後は「やっぱり戻りま~す」ぐらいのポップな感じで出入り出来るような、それぐらいの環境を作りたいなって。

「BUBKA8月号」コラムパック
「BUBKA8月号」コラムパック

Amazon Kindle

楽天Kobo

Apple Books(Mac または iOS デバイスのみ)

Google Play

紀伊國屋Kinoppy

BOOK☆WALKER

honto

セブンネットショッピング

DMM

ebookjapan

ブックパス

Reader Store

COCORO BOOKS

コミックシーモア

ブックライブ

dブック

ヨドバシ.com

その他、電子書籍サイトにて配信!

Twitterでシェア

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA2025年5月号

BUBKA 2025年5月号

BUBKA RANKING5:30更新

  1. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#54「運って、使い果たすものじゃないですよね?」
  2. 乃木坂46ドームツアー考察”2年連続座長”のエース・井上和の涙から感じた「乃木坂46らしさ」とは?
  3. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  4. 乃木坂46齋藤飛鳥&星野みなみ「断られると思うけど飛鳥と二人旅に行きたい!」
  5. 船木誠勝「ガチンコでやれば八百長って言われなくなる 単純にそう思ってましたね」【UWF】
  6. 「努力の天才」日向坂46松田好花、26歳の現在地━━今や年間テレビ出演回数100本超え、聴取率首位キープの“売れっ子”の8年間の軌跡
  7. 乃木坂46「真夏の全国ツアー」プレイバック!5期生センター経験者・井上和と中西アルノの絆
  8. ヒャダイン的サ道探求記「狂い焚きサウナロード」本八幡レインボーで見えた虹の架け橋
  9. 坂元誉梨の『初心者バイク女子の奮闘日記』#53「1人でよく行けるね」
  10. 「ZOZOマリン、まとめてかかってこい!」櫻坂46 山下瞳月の魂の叫び!5年目の勝利にBuddiesたちは態度で示せるか!?
  1. 「八つ橋の祟りじゃーっ!」日向坂46 松田好花、八年半の集大成“卒セレ”翌日にパパ大やらかしでパチ切れ、ラジオで八つ当たり
  2. 南みゆかや磯貝花音も…新アイドルグループ『Sophià la Mode』デビューライブ開催「生きている中で一番緊張」
  3. 乃木坂46賀喜遥香&森平麗心が“雪の岩手”へ…距離が縮まる1泊2日の逃避行
  4. 日向坂46松田好花、“アイドルとしての最後のグラビア”
  5. 日向坂46宮地すみれ「20歳最初のソログラビアです!」イメチェン姿にも注目
  6. 日向坂46小坂菜緒に何度でも一目ぼれ…ずっと見ていたいグラビアショット
  7. 「紙とペンで面白くなったのは山里亮太と日向坂46 松田好花だけ」オードリー若林が松田の展望を聞いて「なんだ春日じゃねぇか」と薄笑い
  8. 坂道シリーズ初の国立競技場2daysに向けて電車が走り出した! 櫻坂46 藤吉夏鈴のセンター復帰で終着駅に向かう第二章と、新章の始まり
  9. 乃木坂46 5期生写真集『あの頃、乃木坂にいた』今年度最高週間売上を記録
  10. 「他のチームだったらエースで4番」結成4周年、乃木坂46 5期生の贅沢な悩みをオズワルド伊藤がバンドエイドを剥がすように一刀両断

関連記事